やあ、後輩君

今日も一人で登校しているのかい？

私が言うのもなんだが、友達は作った方がいいんじゃないか？

一人というのは何かと不便だろう、課題やイベント事にも誰かとやった方が君にとっても楽になると思うよ

いや、ごめん、君を悲しませるような意図はなかったんだ

君はなぜかクラスの子達から嫌われているんだったな

大丈夫、君と話している限り、君は変な子じゃないと私は思うよ

きっと君のクラスの子たちは見る目がないんだ

大丈夫、君に困ったことがあったら私が対処しよう

生徒会長として君に不自由な思いはさせないさ

覚えているかい？

君は昔私に憧れていると言ってくれていたね、その時のカッコいいイメージが今も保てているか分からないが、そのイメージを裏切らないように私は君に対して出来るだけの事をすると約束するよ

ふふ、そんなに照れなくても大丈夫だよ、実はこれ言ってる私の方が照れるんだよ

まあとにかく、君が大変なことになったら私に泣きついてくれればいいさ

あ、そろそろ学校だね

今日も憂鬱かもしれないけど、適度に頑張るんだよ

何かあったら私に言ってね、私はいつでも君の味方だよ

じゃあ、また、私も頑張るよ

よし、お昼だ、後輩君を向かいに行こう

後輩くー……ん。

あれ、そちらの子は誰だい？

へぇ、転入生の、なるほどね、女の子なんだ

友達になったんだ、そっか、気が合うんだ

よかったじゃないか、そっか、うん、なるほどね

お昼？

あ、いや、そのなんというかね

そうだ、ごめんね転入生の君、私は後輩君とちょっと予定があるんだ

私と後輩君でなきゃ務まらない大切な仕事なんだ

だから、この時間後輩君の事を返してもらうよ　

じゃあまたね、転入生さん、君ともいつか話をしよう

よし、じゃあ行こうか後輩君

---

後輩君、生徒会室に行こうか、そこで話をしよう

大丈夫、私以外の生徒会の子たちは誰もいないよ

君もゆっくりできるだろう

いいから、あんまり気にせずについてくるんだ

よし、ついたね、入っていいよ

おいおい、勝手に私の対面に座るんじゃない

まだ何も言ってないだろう？

お前の席はそこじゃない

お前の席は、こーこ

私の膝だ

冗談を言っているわけじゃないよ、君はとりあえず私の膝の上に座るんだ、話をするのはその後でいい

いいから、早く座りなよ

何を後ずさりしているんだい？

いいから、早く座れよ

うん、良い子だね

すーはー、すーはー

なんだい？　私は今君の匂いを嗅いでるんだ、ちょっと静かにしててくれないか？

は？　早く用事を教えて欲しい？

んー、うるさいなぁ、自分で考えてみなよ

後輩君さぁ、私の事怒らせたいのかい？

あのさー

後輩君が憧れてる人間って誰だっけ？

そうだよね、君が憧れて仕方がない人間は私だよね

それなのにさ、なんで他の女とご飯食べようとしていたわけ？

「誘われたから？」

ふーん、いつも憧れてる私とご飯食べてるのに、誘われたからって他の女とご飯食べたんだ

すーはー　すーはー

後輩君から、知らない匂いがする

さっきの女の匂い、嫌いな匂いだ

なぁ、なんであんな子と一緒にご飯食べてたんだ？

友達だから？　うるさい、君に友達なんて要らないだろ

後輩君には私がいればいいだろ

きっと、あの女もみんなと同じように直ぐに君から離れていくよ

君も友達なんか作らなくても私さえいればいいだろう？

過去に君は目をギラギラさせながら私に憧れていると言ってくれたもんね

なぁ、もうあの女と話すのは辞めてくれ

私とあの女どっちが好きなんだ？

私だよな、私だろ？

早く私って言ってくれよ

君が何年も憧れてて、ずーっと優しくしてくれてた私と、今日初めて会って、ほんの少しだけ気が合った女どっちが君にとって大切か考えれば直ぐにわかるだろう？

早く、私の事が好きって言ってよ

何？　私の事が怖いのか？

そうか、でも、怖くても私から今逃げられないよな

だって今、私の膝に座って逃げられないもんね

君の私の方が君より体も大きくて、力も強い

こうやって、ちょっと力を入れちゃえば、君の事なんて簡単に捕まえてられるんだからな

叫んでも無駄だよ、生徒会室のそばには人が寄り付かない、それに鍵も掛けてある

君は私に可愛がられていればいいんだよ

「今日は本当に私の事が怖い？」

へぇ、そっか、私が怖いのか

そっか、でも逃げられないからここにいるしかないよね

もういいや、私、決めた。

じっくりとペットに調教してあげようと思ってたけど、もうダメ、君の事強引にペットにするから

暴れるなって、君はそこで私に一生可愛がられてろって、まず、こうやって力で分からせてあげるね

ほーら、君が抵抗しても膝から逃げられないね

でも嬉しいでしょ？

君の憧れの私に押さえつけて、こうやって耳元で囁かれて嬉しいよね

だって君、ずーっと私の事好きだったもんね

知ってるよ。見てれば分かるよ。

それに、孤立してる君がいつも話しかけてくれて、優しくて美人な先輩の事なんて大好きに決まってるもんね

そうだ、もうほとんど言っちゃったから教えてあげるよ

君が孤立するように誘導してたのは私。

君は別にみんなから嫌われてなんていないさ、私が君と二人っきりになって、君が私以外に間違っても恋しないようにしたかったんだ。

でも、転入生が来るなんて誤算だったな

あと、しっかりと躾けてあげたつもりだった君が、転入生と仲良くしようとしたのが一番の誤算だったかな

ダメじゃないか、君は私の物なんだから勝手なことしちゃ

でも今回だけは許してあげるよ

私は優しいからね、まあ代わりに今日から君には私に絶対服従してもらうよ

大丈夫、今までと何も変わらないさ

思い返してみなよ、君は今日まで私のいう事だけ聞いてきただろう？

これまで私の言うとおりにしてたら全て上手くいっただろう？

大丈夫だから

落ち着いたね、君も私の言うとおりにすることの魅力に気づいたみたいだね

そうだ、手始めに私の事大好きって言いなよ

ほら、はやく、大丈夫言えたらきっといいことがある

私のいう事に間違いはなかっただろう？

ほら、せーの！

うん、よく言えたね

偉いね、私も君の事好きだよ

耳元で好きって言われてお顔トロンとしちゃったね

かわいいね、私の言うとおりにしたら気持ちよくなれたでしょう？

じゃあ次はこの紙に名前書いて、うん、そうそう

この紙は何かって？

えっとね、君と私が一生二人で幸せになれるようにするための紙だよ

これから一生、君を幸せにしてあげるからね

・台本（ゆるボイ！）
憧れの生徒会長の命令を聞いたら結婚させられていた【フリー台本】
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