《設定》
彼は吸血鬼！
今年のハロウィンは、2人で吸血鬼の仮装をすることに。
お店に牙や彼女の衣装を買いに行き、ハロウィン当日。
彼女の衣装にドキドキの彼は...

「  」は彼女のセリフ  
 ( ) は状況、様子
【⠀ 】はSE、効果音

セリフの言い回し等、アレンジ、アドリブOKです。


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(ため息)

はぁ〜！
今年もこの時期がやってきたなぁ...

何って？
ハロウィンだよ
ハ、ロ、ウィ、ン！
そこらじゅう仮装した奴らがウヨウヨしやがって、落ち着いて歩けやしない...

まさかここにホンモノの吸血鬼がいるなんて、誰も思わないだろ
バレたらどうなることか...

「黙ってたら大丈夫だよ？」

ばーか！
これを見ろ

(笑って牙を見せる)

さすがにこの牙はヤバいだろ？
笑ったらおしまいだ

「牙も売ってるよ！」

何、牙も付けられる？...ということは、口を開けても俺が吸血鬼とバレることはない...ということか...

なんだ
それなら安心だな


(しばらく考え込んで)


なぁ、せっかくだから俺たちもハロウィンデートする？
イベントもあるんだろ
お前、行きたいって言ってたじゃん

「え、いいの？」

たまにはいいだろ！
仮装することなんて日頃無いしさ
もちろん俺はそのまんま吸血鬼で行くけど？

いいだろ？
俺が堂々と吸血鬼アピールできる唯一の日だからな！
なんなら、お前もおそろいで吸血鬼になる？

「え？」

だって、牙とか売ってんだろ？
今から買いに行くか
早くしないと売り切れちゃうかもしれないし...

よし、行こう

(店に来る)

おぉー、店内がハロウィン1色だ！
なんか変な感じだな
えーと、牙...牙...お、あったぞ
これを歯につけるのか...

安っぽいな
俺のホンモノの方がかっこいいぞ
ほら、い〜

(口を横にあけて見せる)

おっと、つい調子にのっちまった
見られちゃ大変だ

あとは...

「これ可愛い」

これ、吸血鬼の衣装？
それにしちゃ、スカート短くない？
メイドっぽくて...確かに可愛いけど
まぁ、俺がタキシードだから、これでもいいかもしれないな...

ただ...

「ただ...何？」

スカートが短すぎるから却下！！

「え〜、いいじゃんか」

ダメ！
こんなの見てくださいって言ってるようなもん
他のヤツらには見せたくない

「じゃあ、短くなかったらいい？」

あぁ、ミニスカートじゃないんならいいけど？

OKって...
あーあ、行っちゃったよ

ミニスカートじゃない衣装って、そんなのあったかな？
まぁ、いいや

「お待たせ〜」

おお、おかえり
で、どんな衣装買ったの？

ハロウィンまでおあずけって...
お前、嬉しそうだな

分かった、楽しみにしてるよ


(ハロウィン当日)

おーい！
支度できた？

早く見せてよ...
お前、ホントに当日まで見せてくれなかったもんな
探したけど、衣装も隠してて見つけられなかったし...

「お待たせ〜、どう？」

お、終わった？

(見とれる)

え...

「似合わない？」

あ...の

露出...多くない？

スカート短くなかったらいい...とは言ったけど、いや、確かに長いけどさ...
スリット入ってるとこから、太もも見えてる
しかも網タイツなんか履いて

上だって胸の谷間見えてるし
ちょっとセクシーすぎない？
俺の方がドキドキするんだけど

ん〜、やっぱ見えすぎ！！

ほら、俺のコート貸してやるからそれ着て！
あと、マフラーもして行けよ
寒いし、胸も隠せてちょうどいいだろ

全く、可愛すぎる彼女を持つと苦労するな(笑)
はぐれないように気をつけろよ


(イベント会場、人で賑わう)

すごい人だな
しかもみんなコスプレのレベル高くないか？

おおっ、あの女の子ゾンビやん！
なんか...可愛いけど気持ち悪いな

あっちは、俺たちと同じ吸血鬼か...
あの衣装、店に売ってたやつ
ほら見ろ、スカートめっちゃ短いし
下着見えそうじゃん

こっちにも魔女いる...みんなすごい格好してるけど、寒く無いのかな？

(彼女スタスタ行ってしまう)

あ、おい！
急にどこ行くんだよ
待てって

「私、帰る！他の女の子ばかり見てヤダ」

こら！
待てよ、はぐれるだろ
人、多いんだから

「離してよ」

ごめん
違う、誤解するなって
話をちゃんと聞いてくれ

(後ろから抱きしめる)

お前のこと見てたら…その、ドキドキ止まらないんだよ
その衣装が色っぽすぎて
他のこと考えないと、今すぐここで襲っちゃいそうなんだって

我慢するの必死なの伝われよ、バカ！

「馬鹿ってなによ」

俺の気持ちも知らないで
お前がそんな格好してくるから、マジで我慢辛いんだからな

しかも後ろから抱きしめるとさ、お前の胸が上から丸見えなんだよな...
こんなん、触るなって言う方が無理だろ？

俺にとっちゃ拷問だよ
だから...な？

大人しくしてろよ

(耳元で)

声...我慢しろよな

(コートの中に手を入れる)

大丈夫...マフラーで隠れるし、コートの中だからみんな気づいてないって...

お前の胸、柔らかい...
あれ？
もしかして感じちゃってる？

体に力入れて我慢してるでしょ
可愛い...
このままお前の白い首に噛み付いて、血を吸いたくなる...
もっともっと感じさせたくなる

(だんだん息荒くなる)

なぁ、今すぐしたい
血も吸いたい
イベントなんかどうでもいい
俺にとっちゃハロウィンなんて関係ないし

どうせ年中吸血鬼なんだしさ

帰っちゃダメ？
もう...無理だよ

帰ってその衣装、俺だけにいっぱい見せて
2人だけのハロウィンを楽しもう

『Trick or Treat』
お前をくれなきゃイタズラしちゃうぞ

1晩中...ね

(キス)

...終...

・台本（ゆるボイ！）
ホンモノは俺だ！
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Himeko