傭兵である貴女は、化け物である少年を狩るべく、彼に戦いを挑む。しかし彼の強さは別格で、戦いの最中、貴女は腕を失ってしまう。失血死してしまうかもしれない恐怖の中、少年は貴女に悪魔の囁きかけをして…？

(あくび)


んん〜…お姉さんかぁ。


何？僕、お昼寝の真っ最中なんだけど。


ふふっ、そっかぁ。僕を狩りに来たんだ？誰からの依頼？


ふーん…あのピザデブが。


あの人も相当しつこいよねー。嫌になっちゃう。


分かった。仕方ないから相手してあげる。


頑張って僕を狩れるといいね？お姉さん？


(戦闘)


ほっ、と……お姉さん、その武器重くない？大丈夫？


あはは、ごめんごめん。余計なお世話だったね。


分かってるよ…自分の心配、しなきゃでしょ？


それじゃあ…こうしてあげようかなっ…！


(腕を切り落とされる)


はははっ…！腕、持っていかれたぁ…！ヤバァイ…！


そう、だね…片腕を失った状態じゃあ、どうしようもないね……僕が純粋な人間だったら。


(腕が再生)


ふぅ…再生完了。


再生能力付きの身体って便利だと思わない？


知ってるよー、僕が化け物だってことぐらい。


でも、こんな化け物を生み出したのは、お姉さんの依頼主自身なんだよ？


超人化計画なんて、愉快な人体実験やってくれてさ…おかげで僕の人生めちゃくちゃだよ。


家族からは絶縁宣言されるし、世間は賞金首指定してくるしで、ホント散々。


僕って哀れな被害者だよね？お姉さんも僕のことは可哀想だって思わない？


ふふ、そっかぁ。そういう考えもあるんだ。なるほどね。


うん。理には適ってると思うよ。


早く死なせた方が、周りのためにも、僕自身のためにもなる…正しい答えだと思う。


けど…お姉さんは知ってる？


人は正しさだけじゃ、その通りには動かないってことを…ね？


(女の腕を取る)


さっきのお返し。お姉さんの腕、取っちゃった♪


あはは…痛い？苦しい？


そうだよね。普通の人間は腕を取られたら、痛いに決まってるよね。


お姉さん、そのままだと出血多量で死んじゃうね…どうする？助かりたい？


無理しなくていいよ。助かる道が一つだけある。


僕と同じ化け物になればいい。そうすれば、無くなった腕もすぐに再生する。


簡単だよ。僕の遺伝子を体内に取り込めばいい。


そ。上手く適合すれば、お姉さんは晴れて人間卒業。僕と同じ化け物もとい超人になれる。


そしたら、もっと僕と遊べるね？殺し合いっていう名の遊びを、ね？


うん、それがいい。そうしよっか。


お姉さん…僕の遺伝子、どこの穴から突っ込まれたい？


目？鼻？耳？口？それともお尻？


決められない？それじゃあ…その可愛らしいお口にしよっか。お口、開けて？


(唾液交換)


ほら…ちゃんと飲み込んだ？唾液に遺伝子乗っけたから。


できるよ。だって僕、超人だもん♪


ふふふっ…ほらっ、あともうちょっと！


その拒絶反応を乗り越えたら、大丈夫だから！


がーんばれ♪ がーんばれ♪ お姉さん、頑張れ〜♪


うわぁ…すごぉい…まさかの腕が四本に…


やったね♪ これでお姉さんも僕と同じ超人だ♪


(襲い掛かられる)


ぐっ…！いったぁ…


お姉さん、そんなに僕と遊びたいの？


戦闘衝動が抑えられない？


いいね。それでこそ、僕と同類。


やっと僕と同じ土俵に上がってきてくれた…とっても嬉しいよ♡


四本腕のお姉さん…醜悪で素敵だな。とっても僕好み。


僕のお嫁さんになる？ていうか、なろ？


いいよ…おいで？お互い気の済むまで、遊び尽くそ？

・台本（ゆるボイ！）
超人という名の化け物である少年は、自分を楽しませてくれる遊び相手が欲しい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎