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公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年12月07日 22:48
文字数
2318文字(約 7分44秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
謎の少年
視聴者役柄
男
場所
古代アイルランド
あらすじ
Prev→【悲しき女師匠・哀しき女戦士】妻のたった一度の嫉妬【続編】
謎の少年(演者)は、強い殺意を携えながら、男(視聴者)に決闘を仕掛ける。
これに対して、真正面から受けて立つ男だったが、彼は、知っていた。
この少年こそが、自分と女戦士の息子である、と。
故に、少年を傷つけることはせず、むしろ、優しく包み込もうと試みた。
その結果、生まれて初めて父の温もりを知った少年は、一旦は剣を納めることを決める。
しかし、この父子が心を通わせられた時間は、余りにも短く、そして、儚いものであったーーー。
謎の少年(演者)は、強い殺意を携えながら、男(視聴者)に決闘を仕掛ける。
これに対して、真正面から受けて立つ男だったが、彼は、知っていた。
この少年こそが、自分と女戦士の息子である、と。
故に、少年を傷つけることはせず、むしろ、優しく包み込もうと試みた。
その結果、生まれて初めて父の温もりを知った少年は、一旦は剣を納めることを決める。
しかし、この父子が心を通わせられた時間は、余りにも短く、そして、儚いものであったーーー。
本編
(激しい波が押し寄せる、砂浜にて)
SE:激しい波の音(終了まで流し続ける)
...よし。
ここまで来れば、誰も邪魔しに来ねェだろ。
...あァン?
オレの名前だと?
フン...名乗るわけねェだろ。
母さんとの約束だしな。
それに、アンタは、今日ここで、オレに殺されるんだ。
教えたところで、意味ねェだろうがよ。
SE:剣を構える音
#低い声で
御託を並べてる暇があったら、さっさと得物を構えろ...。
正直、オレも我慢の限界なんだよ...。
アンタを殺したくて殺したくて、仕方ねェんだ...。
SE:剣を構える音
...それでいい。
さァ、始めようぜ...。
どちらかが死ぬまでの...本気の殺し合いをなぁッ!
ハァッ!!
SE:剣と剣がぶつかり合い、火花が散る音
(ここの戦闘シーンはアドリブありで、個々人の演技に任せます)
ハァ...ハァ...!
流石、師匠が一目置くだけのことはあるぜ...。
けどな...ッ!!
SE:剣を弾き飛ばす音
SE:剣が宙を舞う音
SE:剣が砂浜に突き刺さる音
オレだって、師匠の“一番弟子”なんだよッ!
ウオォ!!
SE:斬りかかるも鳩尾に一発もらう音
ガハッ...!
SE:剣を落とす音
グッ...上等じゃねェか...。
だったら、今度は...力比べだッ!
フンッ!
SE:お互いの掌がバシンとぶつかり合い、手四つの状態になる音
SE:握り合う手同士がミシミシと音を立てる
#歯を食い縛りながら
ぐっ...ううぅ...!
負けて、たまるか...!
アンタ、だけには...ッ!!
ガアァァッ...!!!
SE:少年が主人公を投げ飛ばす音
SE:主人公が波打ち際まで転がる音
オラァッ!
SE:少年がマウントを取る音
SE:台詞に合わせて主人公の顔面を殴りつける音
死ねェ...苦しみながら、死ねッ!
死んで...あの世で、母さんに詫び続けろ...!!
この...このっ...ロクデナシの...大バカヤロウがッ!!!
ハァッ...!
SE:主人公が少年の手首を掴む音
ぐっ...!?
離せ...離せよッ、この...くゥッ!
アンタなんか...アンタなんかッ!!
#段々涙声になりながら
なんで...なんで、母さんを置いていったんだよ!
どうして、オレを、見捨てたんだよォ!!
なんでだよ...どうしてなんだよ...ッ!
#涙を流す
ぐぅっ...グスッ...!
SE:主人公が掴んでいた手首を離し、仰向けのまま少年を抱き締める音
SE:泣く少年の背中を、ポンポンと叩く音
ぐす...謝るんだったら、最初から、見放すんじゃねェよ...。
SE:少年が起き上がる音
SE:砂浜を歩く足音
SE:落とした剣を拾う音
#涙を拭い、胸中を吐露する
っ...。
オレは、ずっと、アンタを憎みながら生きてきた...。
母さんは、今でもアンタを愛してるって言ってたけど、オレには全然理解できなかった...。
母さんとオレを捨てて、故郷に逃げ帰ったクソオヤジのどこを愛してるのかを...。
だから、オレは決めたんだ...。
アンタを、この手で殺して、母さんの未練を断ち切ってやるってな...。
SE:剣の切っ先を主人公の喉元に向ける音
...けど。
アンタの腕 の中に埋まった時、気づいたんだ...。
オレが本当に求めていたのは、この温もりなんじゃないかって...。
そして、分かったんだ...。
どれだけ憎もうとも...どれだけ恨もうとも...。
オレは...アンタを殺せない...。
もし殺しちまったら、あの温もりを、二度と感じられなくなっちまう...。
そう思ったら...ッ!
SE:剣を落とす音
#苦しみを吐き出すように、叫ぶ
オレは...どうしたらいいんだ!
オレのいるべき場所は...どこなんだよッ!!
なぁ...教えてくれよ...!
SE:砂浜にうずくまる音
#涙を押し殺すように
ぐっ...く...うぅ...。
SE:主人公が少年に近づく足音
SE:優しく頭を撫でる音
...ぇ?
時間はまだまだ残っている、一からやり直せばいい...だと?
でも、アンタは、もう...。
#驚愕する
...なっ!?
母さんに、二人で会いに行くだと...!?
そして、三人で話し合って、納得のいく答えを見つける...!?
そ、そんなこと、できるのか...?
#苦悩しながら
...っ。
オレには、分からない...。
でも...信じてみたいとは、思う...。
SE:落とした剣を拾う音
けどな、勘違いすんじゃねェぞ!
オレはまだ、アンタを完全に赦したわけじゃねェ。
それを決めるのは、アンタの今後の行動次第だってこと、ぜってー忘れんじゃねェぞ...。
#ため息を吐く
ハァ...さて、と...。
決闘は、もう終わりでいっか...。
そういや、なんか腹が減ったな...。
まァ、この国に来るまでの間、ロクなもん食ってこなかったしな...。
なァ...なんか、美味いモン食わせてくれねェか?
#屈託のない笑顔を浮かべて
...へへっ、やったぜ!
んじゃ、なるべく、早く用意してくれよな。
オレも、腹ペコペコだからさ...。
SE:主人公が少年に背を向けて歩き始める音
SE:ワンテンポ遅れて、主人公の背中が斬り裂かれる音
#呆然とした感じで
...あ...え...?
違う...違うんだ、これは...。
オレは、アンタを、斬るつもりはなくて...。
か、体が、勝手に...!
あ、アアアア...!!?
SE:倒れた主人公を少年がどんどん斬りつける音
#悲痛な声で叫びながら
やめろ、やめろォ!
なんで...なんで...!
オレは、アンタを殺したくないのにッ...!!
だ、誰か、早く止めてくれェ!!!
誰か...誰...ッ!?
SE:主人公の持つ槍が少年を刺し貫く音
か...ハッ...ァ...。
SE:主人公が槍を引き抜く音
SE:少年が倒れる音
#苦しそうな声で
アンタ...オレを、止めるために...。
ハハッ...けど、ちゃんと急所は外せよな...。
#吐血する
がは...ゴボッ...!
ハァ...ハァ...無駄だ...。
オレはもう...助からない...。
だから、頼みがあるんだ...。
ぐッ...ハァ...ハァ...。
母さんに、伝えてほしいんだ...。
オレは、アンタとの決闘に負けて、死んだってな...。
元々、アンタを殺そうとしていたことは、母さんにも黙ってたんだけど...。
でも、もう隠しておく必要もなさそうだ...。
あと、それから...。
ありがとうって...。
#さらに吐血する
ゴフ...ッ。
ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...。
#さらに弱々しい声で
そういや、まだオレの名前を言ってなかったな...。
母さんとの約束を破っちまうけど...まァ、いいか...。
#段々と声が弱くなっていきながら消えていく感じで
オレの名前は...名前、は...。
......。
SE:最期の言葉は激しい波音にかき消され、あとは波の音だけが流れてそのまま終了
SE:激しい波の音(終了まで流し続ける)
...よし。
ここまで来れば、誰も邪魔しに来ねェだろ。
...あァン?
オレの名前だと?
フン...名乗るわけねェだろ。
母さんとの約束だしな。
それに、アンタは、今日ここで、オレに殺されるんだ。
教えたところで、意味ねェだろうがよ。
SE:剣を構える音
#低い声で
御託を並べてる暇があったら、さっさと得物を構えろ...。
正直、オレも我慢の限界なんだよ...。
アンタを殺したくて殺したくて、仕方ねェんだ...。
SE:剣を構える音
...それでいい。
さァ、始めようぜ...。
どちらかが死ぬまでの...本気の殺し合いをなぁッ!
ハァッ!!
SE:剣と剣がぶつかり合い、火花が散る音
(ここの戦闘シーンはアドリブありで、個々人の演技に任せます)
ハァ...ハァ...!
流石、師匠が一目置くだけのことはあるぜ...。
けどな...ッ!!
SE:剣を弾き飛ばす音
SE:剣が宙を舞う音
SE:剣が砂浜に突き刺さる音
オレだって、師匠の“一番弟子”なんだよッ!
ウオォ!!
SE:斬りかかるも鳩尾に一発もらう音
ガハッ...!
SE:剣を落とす音
グッ...上等じゃねェか...。
だったら、今度は...力比べだッ!
フンッ!
SE:お互いの掌がバシンとぶつかり合い、手四つの状態になる音
SE:握り合う手同士がミシミシと音を立てる
#歯を食い縛りながら
ぐっ...ううぅ...!
負けて、たまるか...!
アンタ、だけには...ッ!!
ガアァァッ...!!!
SE:少年が主人公を投げ飛ばす音
SE:主人公が波打ち際まで転がる音
オラァッ!
SE:少年がマウントを取る音
SE:台詞に合わせて主人公の顔面を殴りつける音
死ねェ...苦しみながら、死ねッ!
死んで...あの世で、母さんに詫び続けろ...!!
この...このっ...ロクデナシの...大バカヤロウがッ!!!
ハァッ...!
SE:主人公が少年の手首を掴む音
ぐっ...!?
離せ...離せよッ、この...くゥッ!
アンタなんか...アンタなんかッ!!
#段々涙声になりながら
なんで...なんで、母さんを置いていったんだよ!
どうして、オレを、見捨てたんだよォ!!
なんでだよ...どうしてなんだよ...ッ!
#涙を流す
ぐぅっ...グスッ...!
SE:主人公が掴んでいた手首を離し、仰向けのまま少年を抱き締める音
SE:泣く少年の背中を、ポンポンと叩く音
ぐす...謝るんだったら、最初から、見放すんじゃねェよ...。
SE:少年が起き上がる音
SE:砂浜を歩く足音
SE:落とした剣を拾う音
#涙を拭い、胸中を吐露する
っ...。
オレは、ずっと、アンタを憎みながら生きてきた...。
母さんは、今でもアンタを愛してるって言ってたけど、オレには全然理解できなかった...。
母さんとオレを捨てて、故郷に逃げ帰ったクソオヤジのどこを愛してるのかを...。
だから、オレは決めたんだ...。
アンタを、この手で殺して、母さんの未練を断ち切ってやるってな...。
SE:剣の切っ先を主人公の喉元に向ける音
...けど。
アンタの
オレが本当に求めていたのは、この温もりなんじゃないかって...。
そして、分かったんだ...。
どれだけ憎もうとも...どれだけ恨もうとも...。
オレは...アンタを殺せない...。
もし殺しちまったら、あの温もりを、二度と感じられなくなっちまう...。
そう思ったら...ッ!
SE:剣を落とす音
#苦しみを吐き出すように、叫ぶ
オレは...どうしたらいいんだ!
オレのいるべき場所は...どこなんだよッ!!
なぁ...教えてくれよ...!
SE:砂浜にうずくまる音
#涙を押し殺すように
ぐっ...く...うぅ...。
SE:主人公が少年に近づく足音
SE:優しく頭を撫でる音
...ぇ?
時間はまだまだ残っている、一からやり直せばいい...だと?
でも、アンタは、もう...。
#驚愕する
...なっ!?
母さんに、二人で会いに行くだと...!?
そして、三人で話し合って、納得のいく答えを見つける...!?
そ、そんなこと、できるのか...?
#苦悩しながら
...っ。
オレには、分からない...。
でも...信じてみたいとは、思う...。
SE:落とした剣を拾う音
けどな、勘違いすんじゃねェぞ!
オレはまだ、アンタを完全に赦したわけじゃねェ。
それを決めるのは、アンタの今後の行動次第だってこと、ぜってー忘れんじゃねェぞ...。
#ため息を吐く
ハァ...さて、と...。
決闘は、もう終わりでいっか...。
そういや、なんか腹が減ったな...。
まァ、この国に来るまでの間、ロクなもん食ってこなかったしな...。
なァ...なんか、美味いモン食わせてくれねェか?
#屈託のない笑顔を浮かべて
...へへっ、やったぜ!
んじゃ、なるべく、早く用意してくれよな。
オレも、腹ペコペコだからさ...。
SE:主人公が少年に背を向けて歩き始める音
SE:ワンテンポ遅れて、主人公の背中が斬り裂かれる音
#呆然とした感じで
...あ...え...?
違う...違うんだ、これは...。
オレは、アンタを、斬るつもりはなくて...。
か、体が、勝手に...!
あ、アアアア...!!?
SE:倒れた主人公を少年がどんどん斬りつける音
#悲痛な声で叫びながら
やめろ、やめろォ!
なんで...なんで...!
オレは、アンタを殺したくないのにッ...!!
だ、誰か、早く止めてくれェ!!!
誰か...誰...ッ!?
SE:主人公の持つ槍が少年を刺し貫く音
か...ハッ...ァ...。
SE:主人公が槍を引き抜く音
SE:少年が倒れる音
#苦しそうな声で
アンタ...オレを、止めるために...。
ハハッ...けど、ちゃんと急所は外せよな...。
#吐血する
がは...ゴボッ...!
ハァ...ハァ...無駄だ...。
オレはもう...助からない...。
だから、頼みがあるんだ...。
ぐッ...ハァ...ハァ...。
母さんに、伝えてほしいんだ...。
オレは、アンタとの決闘に負けて、死んだってな...。
元々、アンタを殺そうとしていたことは、母さんにも黙ってたんだけど...。
でも、もう隠しておく必要もなさそうだ...。
あと、それから...。
ありがとうって...。
#さらに吐血する
ゴフ...ッ。
ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...。
#さらに弱々しい声で
そういや、まだオレの名前を言ってなかったな...。
母さんとの約束を破っちまうけど...まァ、いいか...。
#段々と声が弱くなっていきながら消えていく感じで
オレの名前は...名前、は...。
......。
SE:最期の言葉は激しい波音にかき消され、あとは波の音だけが流れてそのまま終了
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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