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公開日2023年10月10日 20:56
更新日2023年10月10日 21:18
文字数
2130文字(約 7分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
江戸っ子
視聴者役柄
観客
場所
そば屋
あらすじ
深夜に小腹を空かしてふとそば屋を訪れた調子のよい男。
食うのは天たま蕎麦
ズズッズズ~~~~~
ハフッハッフヘッヘッヘッヘ♪
ズッズズ~~~~~
ん~ハフハフハフ
ズズズズズズズズんふっ
ズズッズズ~~~~~
ハフッハフッハフッ♡
食うのは天たま蕎麦
ズズッズズ~~~~~
ハフッハッフヘッヘッヘッヘ♪
ズッズズ~~~~~
ん~ハフハフハフ
ズズズズズズズズんふっ
ズズッズズ~~~~~
ハフッハフッハフッ♡
本編
ちゃーっす今晩も冷えるね。
おっカツブシのいい香りしてるねいい蕎麦屋ってのは出汁から丁寧にとってるプロの仕事だね。
親父天たま蕎麦の温かい所ひとつくれい。
へへっこういうさみー日はね夜鷹の蕎麦でポカポカになりたいね。
言い蕎麦屋ってのは暖簾をくぐっただけで分かるよ。
この湯気でムワッとした店の雰囲気たまらないじゃないの、
これから蕎麦を食おうっていう心持ちがアガルってもんだよ。
しかもね椅子なんかない立ち食い蕎麦ときた、
せせこましい現代人に優しくよりそう庶民の味方だ。
ガッと食ってガッと帰る気が短けえ江戸っ子にぴったりだ。
肩ひじ張らない感じが懐の深さを感じていいじゃないの粋だねえ。
おっ来た来た仕事が早くていいね。
それに盛りがきれえじゃねーの最近は立ち食いってんで雑な盛りするとこもあるが、
ここは違うね見るだけで腹の虫が早く食わせろって鳴いてしかたねえ。
しかも器も風情があっていいね焼き物の触り心地がよくて手に吸い付くようだ。
一度持ったら食い終わるまで器を離したくねえって気にさせるね。
さあさ駄駄っ話ばっかしてると蕎麦が伸びちまう。
おいらは根っからの蕎麦っ食いだよ、
江戸っ子の食いっぷり見せてやるよ。
まずはこのかき揚げから・・・
ハフリ・・・
んふっ口の中に入れた瞬間サクッとした歯ごたえの中にフワッとした香りが広がってたまんないね。
それにいい油使ってるねタマネギやにんじんが生き生きとしてるよ。
こうね天ぷらが美味いと、
これから蕎麦をたぐろうっていう気が高まるっていうもんじゃないの。
じゃあ蕎麦を行きますかね、
ズズ~~~~
んーこの喉越したまらないね。
かき揚げの香ばしい香りでいっぱいの口の中を鰹出汁が絡まった蕎麦が駆け抜けて行きやがる。
オレら江戸っ子はね蕎麦は飲むっていうんだ、
噛んじゃあいけねえ。
勢いが無えこうズズッと行くんだよ蕎麦はたぐるんだよね。
すするとね蕎麦とつゆがこうフワッと香ってね鼻をくすぐるんですわ蕎麦の醍醐味ってやつさ。
目で楽しんで鼻で味わって口で舌鼓ってなもんでね。
さらにだよ通の楽しみ方ってのは耳で味わうんだよえいえすえむあぁるってゆうやつだ。
聞かせてやろうか?
ズズ~~~~~
どうだいたまらねえだろ、
蕎麦はね音で楽しむんだよ。
この臨場感おいらは蕎麦っ食いなんでえ、
これが蕎麦の醍醐味でえってね。
もう一度行こうか耳かっぽじってよ~く聞きな、
ズズ~~~
たまんねえなあんたもそう思うだろう。
店内が静かなのは蕎麦屋じゃねえよ暖簾くぐったら
そこら中からズズ~っとすする音が聞こえるそういうにぎやかなのが蕎麦屋だよ。
ススラー?そんな細けえこと気にすんじゃねえよ。
ズズ~~~
それによ何より名脇役でいい味出しているのが、
この厚めに切ってあるネギカンナで削ったみたいな薄いやつじゃ無いよ。
厚めのネギのしっかりとザクザクした食感
噛みしめるとピリッと薬味が効いて
単調なだけじゃ無いアクセントっていうモノを加えてくれる。
こんなネギの切り方ひとつに至るまでよーく考えて計算尽くで作ってある。
さすがだねプロの仕事だよお見事!
そして蕎麦のアクセントを加えるうえで忘れちゃいけねえのがこの卵だ。
チャチャっとつゆに溶かせば
蕎麦と醤油の香ばしい香りにとろりとした卵が甘く絡んで包み込むような優しい舌触りが癖になる。
だが注意しなくちゃいけないのがタイミングだ。
一度卵を溶かしたらもう溶かす前の薫り高いつゆの味には戻らない。
人によっちゃ卵で出汁の香りが濁るなんて事をいうやつもいるね。
だから卵をつゆに溶かすのは早くても遅くてもいけねえ。
そんな取扱注意なのが卵だ。
だからまだ卵は溶かさないぜ。
さあさ駄駄っ話ばっかりしてると蕎麦がのびちまう、
ここからは江戸っ子らしくチャッチャと行くぜ。
ズズッズズ~~~~~
ハフッハッフヘッヘッヘッヘ
ズッズズ~~~~~
ん~ハフハフハフ
ズズズズ~~~~~
モシャモシャモシャ
で卵をチャチャっと溶かしてっと
ズズズズズズズズんふっ
ズズッズズ~~~~~
ハフッハフッ
はー食ったぜ食ったぜ。
蕎麦は二八かい細い中にもしっかりとコシがあるいい腕だね。
カツブシの香りと蕎麦の香りのマリアァジュが芸術だ。
おっとまだまだツユが残ってるな。
おい親父コロッケくれさくさくの揚げたてので頼むよ。
コロッケつったら普通はソースをかけて食うと思うやつがほとんどだろうがよ。
蕎麦の風味がよくきいた鰹出汁っていうのがこのコロッケによく合うんだよ。
こうして熱々のコロッケをツユにジワッとひたして、
サクサクの衣がちょっぴりしなっとしたとこをハフっとね。
モグモグ
溶いた卵が絡んでまたいいんだコレが、
アフっ熱っ
へへッ俺ににたてつくとは生意気な奴だ。
なかの芋がホックホクで熱気がムワッっと鼻をくすぐるぜ。
ヘヘッコロッケと鉄は風呂は熱々なのがいいんだよ。
ハフッアフッ熱っアツッ
ハフッアフッハフッアフッモシャモシャモシャ
最後にこの卵がよーく溶けたおつゆを・・・
ゴクッゴクッゴクッンッゴクッゴクッ
ふは~~~~
食ったぜー満腹だいい蕎麦食わせてもらったぜ。
体がポカポカとしていいね暖かいところいただきましたっとぉ。
じゃあな美味かったぜまたな近くよったら食わせてもらいに来るぜ。
温かい格好して寝ろよ風邪引くなよじゃあなあばよ。
おっカツブシのいい香りしてるねいい蕎麦屋ってのは出汁から丁寧にとってるプロの仕事だね。
親父天たま蕎麦の温かい所ひとつくれい。
へへっこういうさみー日はね夜鷹の蕎麦でポカポカになりたいね。
言い蕎麦屋ってのは暖簾をくぐっただけで分かるよ。
この湯気でムワッとした店の雰囲気たまらないじゃないの、
これから蕎麦を食おうっていう心持ちがアガルってもんだよ。
しかもね椅子なんかない立ち食い蕎麦ときた、
せせこましい現代人に優しくよりそう庶民の味方だ。
ガッと食ってガッと帰る気が短けえ江戸っ子にぴったりだ。
肩ひじ張らない感じが懐の深さを感じていいじゃないの粋だねえ。
おっ来た来た仕事が早くていいね。
それに盛りがきれえじゃねーの最近は立ち食いってんで雑な盛りするとこもあるが、
ここは違うね見るだけで腹の虫が早く食わせろって鳴いてしかたねえ。
しかも器も風情があっていいね焼き物の触り心地がよくて手に吸い付くようだ。
一度持ったら食い終わるまで器を離したくねえって気にさせるね。
さあさ駄駄っ話ばっかしてると蕎麦が伸びちまう。
おいらは根っからの蕎麦っ食いだよ、
江戸っ子の食いっぷり見せてやるよ。
まずはこのかき揚げから・・・
ハフリ・・・
んふっ口の中に入れた瞬間サクッとした歯ごたえの中にフワッとした香りが広がってたまんないね。
それにいい油使ってるねタマネギやにんじんが生き生きとしてるよ。
こうね天ぷらが美味いと、
これから蕎麦をたぐろうっていう気が高まるっていうもんじゃないの。
じゃあ蕎麦を行きますかね、
ズズ~~~~
んーこの喉越したまらないね。
かき揚げの香ばしい香りでいっぱいの口の中を鰹出汁が絡まった蕎麦が駆け抜けて行きやがる。
オレら江戸っ子はね蕎麦は飲むっていうんだ、
噛んじゃあいけねえ。
勢いが無えこうズズッと行くんだよ蕎麦はたぐるんだよね。
すするとね蕎麦とつゆがこうフワッと香ってね鼻をくすぐるんですわ蕎麦の醍醐味ってやつさ。
目で楽しんで鼻で味わって口で舌鼓ってなもんでね。
さらにだよ通の楽しみ方ってのは耳で味わうんだよえいえすえむあぁるってゆうやつだ。
聞かせてやろうか?
ズズ~~~~~
どうだいたまらねえだろ、
蕎麦はね音で楽しむんだよ。
この臨場感おいらは蕎麦っ食いなんでえ、
これが蕎麦の醍醐味でえってね。
もう一度行こうか耳かっぽじってよ~く聞きな、
ズズ~~~
たまんねえなあんたもそう思うだろう。
店内が静かなのは蕎麦屋じゃねえよ暖簾くぐったら
そこら中からズズ~っとすする音が聞こえるそういうにぎやかなのが蕎麦屋だよ。
ススラー?そんな細けえこと気にすんじゃねえよ。
ズズ~~~
それによ何より名脇役でいい味出しているのが、
この厚めに切ってあるネギカンナで削ったみたいな薄いやつじゃ無いよ。
厚めのネギのしっかりとザクザクした食感
噛みしめるとピリッと薬味が効いて
単調なだけじゃ無いアクセントっていうモノを加えてくれる。
こんなネギの切り方ひとつに至るまでよーく考えて計算尽くで作ってある。
さすがだねプロの仕事だよお見事!
そして蕎麦のアクセントを加えるうえで忘れちゃいけねえのがこの卵だ。
チャチャっとつゆに溶かせば
蕎麦と醤油の香ばしい香りにとろりとした卵が甘く絡んで包み込むような優しい舌触りが癖になる。
だが注意しなくちゃいけないのがタイミングだ。
一度卵を溶かしたらもう溶かす前の薫り高いつゆの味には戻らない。
人によっちゃ卵で出汁の香りが濁るなんて事をいうやつもいるね。
だから卵をつゆに溶かすのは早くても遅くてもいけねえ。
そんな取扱注意なのが卵だ。
だからまだ卵は溶かさないぜ。
さあさ駄駄っ話ばっかりしてると蕎麦がのびちまう、
ここからは江戸っ子らしくチャッチャと行くぜ。
ズズッズズ~~~~~
ハフッハッフヘッヘッヘッヘ
ズッズズ~~~~~
ん~ハフハフハフ
ズズズズ~~~~~
モシャモシャモシャ
で卵をチャチャっと溶かしてっと
ズズズズズズズズんふっ
ズズッズズ~~~~~
ハフッハフッ
はー食ったぜ食ったぜ。
蕎麦は二八かい細い中にもしっかりとコシがあるいい腕だね。
カツブシの香りと蕎麦の香りのマリアァジュが芸術だ。
おっとまだまだツユが残ってるな。
おい親父コロッケくれさくさくの揚げたてので頼むよ。
コロッケつったら普通はソースをかけて食うと思うやつがほとんどだろうがよ。
蕎麦の風味がよくきいた鰹出汁っていうのがこのコロッケによく合うんだよ。
こうして熱々のコロッケをツユにジワッとひたして、
サクサクの衣がちょっぴりしなっとしたとこをハフっとね。
モグモグ
溶いた卵が絡んでまたいいんだコレが、
アフっ熱っ
へへッ俺ににたてつくとは生意気な奴だ。
なかの芋がホックホクで熱気がムワッっと鼻をくすぐるぜ。
ヘヘッコロッケと鉄は風呂は熱々なのがいいんだよ。
ハフッアフッ熱っアツッ
ハフッアフッハフッアフッモシャモシャモシャ
最後にこの卵がよーく溶けたおつゆを・・・
ゴクッゴクッゴクッンッゴクッゴクッ
ふは~~~~
食ったぜー満腹だいい蕎麦食わせてもらったぜ。
体がポカポカとしていいね暖かいところいただきましたっとぉ。
じゃあな美味かったぜまたな近くよったら食わせてもらいに来るぜ。
温かい格好して寝ろよ風邪引くなよじゃあなあばよ。
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