ギャルの貴女には、別のクラスに気になる男の子がいた。今日も彼を誘って下校するが、彼の無自覚な発言に赤面する羽目になって…？

ん？あぁ、隣のクラスの…ども。


別にいいけど…毎回、飽きないの？俺と帰るの…


ふーん…好きにすれば？俺に実害ないなら、いい。


……いや、でも周りがなんかうるさいな。アンタの見た目が人目を引くからだろうけど…


俺は違うでしょ…誰がこんな地味な奴見て、騒ぐんだよ。どう考えても、ギャルのアンタが原因でしょ…とりあえず、帰るか…


(学校を出て、彼女と下校)


……なんか近くない？なんでこっち寄ってくんの？


あぁ、はいはい…からかい甲斐があって好きってことね。りょーかいしました〜…


……え、俺がなんでこんなんかって？


いや、なんでも何も、元々人生ダルいなって思ってるだけ。それが態度に出てるんでしょ、たぶん。


…何が面白いか、さっぱりだけど。逆になんでアンタは毎日そんな人生楽しそうなの？


ふ〜ん…前向きでいいな。俺にもそのポジティブ成分、分けて……いや、やっぱいい、要らない。


要らないったら、要らないの。俺、そんなにエネルギーないから…ポジティブになったって疲れるだけだし。


(彼女が腕に抱きついてくる)


……元気成分？何それ…てか、腕にしがみつかれると、歩きづらいんだけど。


迷惑…っていうか、単純に歩きにくいだけ。別にアンタ自身が迷惑ってわけじゃない。


…いや、何が？今の会話で優しい要素、どこにもなかったでしょ…ギャルってよく分かんねー…


あ〜、うん…ギャルは苦手。テンション高いし、早口だし、会話ん中に略語多すぎて何言ってるか分かんないし…普通についていけない。


でも…アンタなら大丈夫、な気がする…俺のレベルに合わせて会話してくれるし…距離感近いのはアレだけど、なんやかんや、俺のこと気遣ってくれるから…だから、アンタのことは嫌いじゃないよ。


…？え、何？急に反応無くなるじゃん…それはそれで、逆に怖いんだけど…


え？あぁ、うん…いいよ、先帰って。俺なんかより自分の用事、優先すれば？


(彼女が立ち去る)


なんだったんだ…相変わらず、よく分かんねー人…面白くはあるけどさ…

・台本（ゆるボイ！）
【青春】隣のクラスのダウナー系男子が脳を溶かしてくる
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・台本制作者
松平蒼太郎