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[癒し]上司から仕事を押しつけられ思い詰める彼女との夜
written by 初実とうか
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  • 金曜の天灯
公開日2024年03月17日 23:05 更新日2024年03月17日 23:05
文字数
1987文字(約 6分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
職場恋愛中のカップル。
彼女は直属の上司から仕事を押しつけられ、追い詰められていた。
自分に自信が持てず、上司の都合いい存在でも構わないと話す彼女に彼氏は懸命に語りかける。
本編
( )ト書き 《 》彼女のセリフ
効果音・BGMによる演出はご自由にしてください。



(二人は職場恋愛中の同棲カップル)
(彼氏は彼女の職場の上司でもある)
(夜、同じベッドで就寝しようとする)
(彼女、寝つけなくて体を起こしスマホを開く)
(彼氏、彼女の様子に気づき起きる)

ん?…どうした?
今日も眠れないのか?

最近多いよな。
せめて横になっといた方がいいんじゃないか?
体起こしてスマホ開いたら余計寝つけなくなるぞ。

あのさ…。
仕事で…何か悩みでもあるのか?

いや、
最近会社で見かけたら、
お前いつにも増して忙しそうっていうか。
なんかイッパイイッパイな感じがしたからさ。

(彼女、言おうか迷う)

言っていいのかどうか迷ってる?
部署は違うけど、
一応先輩だし。
長く働いてる分何か力になれるかもしれないしさ。

よかったら…話してくれない?

《実はグループから1人抜けてしまって…。》

うん…うん。
えっ、
お前の部署1人抜けたの?

マジかよ。
ただでさえ一番人数少なくて大変なトコなのに。

《その分担当業務が増えたんだけど、なかなか全部こなせなくて。》

その抜けた奴が担当していた業務を…
全部やれって、
チームリーダーに言われた!?

だからあんなに忙しく…。
で、今見てたスマホ画面は…その仕事関係?

今のお前の担当業務リスト?
ちょっと見せて。

これが今までの担当で、
ここからが追加された業務…。

は?
何これ…。

こんな量、
俺でもまわせないって。

それに…。
これ、
チームリーダーの仕事まで入ってるぞ。

なんでお前がやることになってんだ?
いくらなんでもこれはおかしいって。

そういえばお前のチームリーダーって…。

はぁ…。
そうだ、あいつだったよな。
ったく、
なんでよりによって。

《知ってるの?》

あぁ…。
知ってるっていうか、
俺の元部下なんだよ。

昔から自分が楽することしか考えないような奴でさ。
すぐ人に仕事押しつけんだよ。

きっとお前を都合いいように使おうとして…。

心配するな。
次出勤したらお前の仕事減らすように、
俺から言ってやるから。

《大丈夫、言わなくていいよ。》

言わなくていい…?何でだよ?

《都合のいい存在でいい》

都合のいい存在でもいいからやる…って、
お前それ本気で言ってんのか?
それで体壊したらどうすんだよ…。

《だって全部できるようになったらリーダーに認めてもらえるかもしれないもの》

全部こなして仕事で認めてもらいたい?

あのさ…。
ああいう人間はお前がどんなに頑張ったところで、
自分が楽できてラッキーって、
また仕事増やすだけ。

褒めたり認めたりなんか…
してくれないから。

《それでもやるの》

それでもやるって…。
お前なんでさっきからそんな意地になってんだよ…。

《怖いの…。》

怖い?
何が?

《失望されたら自分の価値がなくなりそうで…。》

期待にこたえられなかったら、
自分の価値がなくなりそう…?

何言ってるん…えっ、

(彼氏、彼女が泣いていることに気づく)

そっか…。
自分に自信もてなくて辛かったんだよな。

よしよし…。

目こすったら腫れるから。
ティッシュティッシュ…はい。

うん、
このままギューってしておく。

不安な時はこうするのが一番落ち着くって言ってたもんな。

ごめん。
言い方きつかったよな。

職場でお前がそんな大変な目に遭ってると思わなくて、あいつと、
すぐ気づいてやれなかった自分に腹が立って…。
感情的になってしまってた。
ごめんな。

ちょっと話したいことあるんだけどさ、
このままギューしながら話してもいい?
ありがと。

直属の上司とか身近な人間に認めてもらえないとさ、
なんか世界中の人に認めてもらえてないような、
すごい不安になるよな。
わかるよ。

でもこれだけは言わせて。
お前は誰よりも頑張り屋でちゃんと仕事もできてる。
他の社員だったら見落とすようなこともしっかりカバーしてくれてさ、
部署が違う俺でもどれだけ助けてもらっているか…。

お前の頑張ってる姿、
ちゃんと見て、
認めてる人間はたくさんいるから。
もちろん俺も。

自分の気持ちに余裕があって、
頑張ってみようかなって挑戦するのは応援するよ。

でも眠れないほど悩んで、
自分が苦しくなるくらいの他人の期待になんか、
こたえる必要ないから。

今のままでお前はもう充分頑張ってるから。

それと…
たまたまできなかった一つの仕事だけ見て、
価値がないって決めつけるのは、
なんか…悲しいっていうか寂しいっていうか。

だってそれ以外のところには
お前の魅力がたくさん溢れてるのにさ…
もったいないよ。

できるお前も好き。
できないお前も好き。
できないところも含めて…
俺がお前のこと丸ごと全部愛するから。

(照れながら)
って、
なんで告白みたいになってんだ。
恥ずかし。

(彼女、照れながら笑う)

よかった…笑ってくれた。

まぁとにかく、
自分がこれ以上は受け負えないっていうものは、
ちゃんと断っていいんだからな。
断るのは悪いことでも弱いことでもないから。

それでもあいつがお前に何か言ってきたら、
その時は俺がガツンと言ってやる。

いいだろ?
職場の先輩としても、彼氏としても…
お前のこと守りたいからさ。

仕事のことでもなんでも…。
辛い時は俺に甘えて…。な?


〜おわり〜
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
[癒し]上司から仕事を押しつけられ思い詰める彼女との夜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
初実とうか
ライター情報
初実(はつみ)とうかです。
閲覧・音声化等いつもありがとうございます。
主に女性向けシチュエーションボイスのフリー台本(甘々・ヤンデレ・ショタ等…)を書いています。(順次投稿予定)
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