寝ている幼馴染の彼に向けて女の子が独白するショートシナリオです、説明不要！
こういうのが好物です。

お～い、起きてくれ～。
起きないと、イタズラしちゃうぞ～？

もぅ、まったく…………勝手に人の家に上がり込んだかと思えば勝手に寝ちゃって……

ほんっっと寝てるとき“だけ”は可愛いんだから……
えいっ。
ムニ、ムニ……
あっ……意外とほっぺた柔らかい。

ふふっ、なんか癖になりそう……
むぎゅむぎゅ、ぐに～～

って何してんだろ、アタシ。
はぁ～～……

早く起こさないといけないのに……
何しても起きてこないんだから…………

――何しても起きないん……だよね？

(小声で)
お～～い、起きろ～～～
起きないとチュ、チュウしちゃうぞ～。

…………やっぱり、起きないかぁ。

まったく……こっちの身にもなって欲しいよ。

毎日毎日上がり込んできてこうやって無防備に寝てくれちゃって
我慢してるのもつらいんだから…………

ねぇ、本当に襲っちゃうよ？
朴念仁で私の気持ちに気付いてくれないのが悪いんだからね…………？

(キスするためにゆっくりと頭を近づけ)
ん、ん～～～～…………

って…………きゃぁ！！！

お、お、起きたのね……！

熱！？な、無いよ！
顔赤いって？い、いや部屋が暑かっ…………た……んじゃない？

気のせいよ、気のせい。

ふぅ………………

それより、もうこんな時間だし早く帰りなって
そろそろ晩御飯の時間でしょ？

ほーら、早く帰るっ！
うん、また明日～～

…………はぁ～～

――――――バカ。

・台本（ゆるボイ！）
幼馴染との微妙な距離感
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
潮見 梨櫻