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【人外/のじゃ系】風を司る鬼姫のカニバリズムな狂愛
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 鬼姫
  • グロ
  • カニバリズム
  • 和風
  • のじゃ系
  • 風属性
公開日2024年05月28日 15:49 更新日2024年05月28日 15:49
文字数
1686文字(約 5分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
鬼姫
視聴者役柄
少年
場所
あらすじ
風の力を自在に操る鬼姫は、今日も都で悪霊や妖怪の類いと戦っていた。そんな彼女のそばにいたのは、一人の人間の少年であり、二人はなんやかんや仲良く過ごしていた。ところが、少年が野良妖怪に襲われて両眼を失うと状況は一変。鬼姫は少年を喰らうことに決めてしまって…?
本編
ふむ…あれが近ごろ都を騒がせておるという悪霊か…


…案ずるな。あの程度、わらわの敵ではない。ふんっっっ!


(腕に風を纏わせ、悪霊を一撃で粉砕)


他愛もない…もう少し歯ごたえがあってもよかろうに…やはり、天下で最強の鬼はわらわ、ということか…ふふふ…


…む?なんじゃ、少年…その何か言いたげな顔は…


な、なんじゃと…⁉︎ そなた、わらわを大したことないと申すか…⁉︎


ふ、ふん…わらわの強さを理解できんとは、所詮はただのガキということか…


ぐっ…⁉︎ く、口だけは達者じゃのぅ、お主…!


やはり、そなたはクソガキじゃ!わらわにまとわりつくでない!しっしっ!


ぐぬぬ…!この風姫(かぜひめ)をコケにしおってぇ…!その口、縫いつけてやろうか…⁉︎


(額に青筋を立てながらも深呼吸)


ま、まぁ、よい…わらわは大人じゃからな。ガキの戯れ事にいちいち目くじらを立てたりはせん。


それよりそなた…きちんとわらわの働きを都の連中に吹聴するのじゃぞ?わらわは鬼ではあるが、人の味方だというのをきちんと言い含めておくように。


うむ…お駄賃ならくれてやるわい。ほれ。


(銭を少年に渡す)


さて、と…わらわはそろそろ帰るとするか。そなたも気をつけて帰るのじゃぞ。


はっ…バカも休み休み言え。わらわがその辺の妖怪に不意打ちされたくらいで負けるとでも?


そなたこそ、何の力もないガキなのじゃから、余計に気をつけねばならぬじゃろう。わらわの心配より、自分の心配をしておれ。それではな。


(少年と別れる)


まったくあのガキめ…わらわを舐め腐りおって…一度、わらわの鬼としての恐ろしさを知らしめる必要が…


…!なんじゃ…?この嫌な風は…?まさか…!


(先ほど別れた少年の元に駆けつける)


おい、少年!大丈夫、か…?


そ、そなた…その目は、どうした…?なぜ、眼球が真っ黒なんじゃ…?


あ、あぁ…!まさか、奪われたのか…?己の眼を、妖怪に…?


(茫然自失の少年を抱きしめる)


すまぬ…!まさかこんなことになろうとは…!まだこの近辺に、妖怪が潜んでいたとは見抜けなんだ…!


大丈夫じゃ…!わらわはここにおる…!そなたのことはわらわが守る…!だから安心せよ…!


…⁉︎ な、何を言っておるんじゃ…?そなた、しっかりせい!なぜ、わらわに食べられたいなどという話になる!正気を取り戻せ!


…ッ!そう、か…そなた、最初からそのつもりで、わらわに近づいたのか…


…うむ。すべて存じておる。そなたが身寄りのない子どもだということも、半分妖怪の血が流れているということも…そのせいで周りから迫害され、生きる気力もほとんど失われてしまったということも…


そして…わらわへの軽口は、いつでもわらわに殺されていいと思っていたからこそ、ポンポン出ていたというわけじゃな…


じゃが…人生を諦めるには、そなたはまだ若すぎる。もう少し生きてみても…


……は?な、何を言って…わらわが、そんな…


……くくっ。ははは、はははははは…!


口が達者なだけの生意気なガキかと思ったら…くく、わらわの思惑を見抜いておったとは。想像以上に賢いガキであったわ。


うむ…そなたのことはずっと食べたいと思っていた。人と妖怪の混ざり合った血…どのような味がするのか、大変興味はあってな。


もう少し大きくなってから、食してやろうと思っていたが…両眼を失った状態では、これからろくに生きていけぬであろう。わらわの手で終わらせるのもまた一興よ、なっ…!


(風を纏わせた手刀で少年の首を刎ね飛ばす)


少年…そなたの首だけは大事に保管しておいてやる。死してなお、わらわのそばにいれて、そなたも嬉しいであろう?無論、胴体は残さず食してやるがな。


(少年の首を愛おしそうに抱きしめる)


ふふ…なんじゃ、その顔は?何とも言えん顔をしておるな…見ようによっては、とてもマヌケに見える。


安心せよ…そなたを守ると言った先ほどの言葉に嘘偽りはない。そなたの首は後生大事にする。そなたはわらわだけの宝物じゃ…♡


(首だけになった少年の唇にキス)


ふふ…まだ少しあたたかいな、そなたの唇は…先ほどまで生きていた温もりを感じる…


そなたの死は無駄にはせぬ…そなたの両眼を奪った下郎には地獄を見せてやる。そしてそなたは、永遠にわらわの一部として生きるのだ。


天下で最も強い鬼であるこの風姫の一部となれるのだ…そなたにとっても大変名誉なことであろう。安心して、わらわに食されよ。な?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【人外/のじゃ系】風を司る鬼姫のカニバリズムな狂愛
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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