いつも忙しそうな風化委員長。何か助けにならないかと訪ねてみたものの、やはり忙しそうだ。
…なら、彼女を手伝って少しでも休ませてあげよう。それくらいしか今の自分には出来ないけど…やってみよう。

//(ドアが開く)

ん……先生…？

どうしたの？何か用事？

えっ…私に会いに……！んん、こほん。

先生、あまりそう言う発言は…しない方がいいかもね。
…期待、しそうになるから。

……ううん、べつに。

用があるなら少し待ってて。ちょっと書類整理をしなくちゃいけなくて…

えっと…他のみんなは外の用事を頼んであるから、今は私だけ。

本当は先生の用事を優先させたいんだけど、これは今日中に終わらせなきゃだから…ごめんね、先生。

私がもっとしっかりしてれば……

……ん？えっと、先生？

手伝ってくれるの？でも、先生に面倒をかけるわけには…

あっ……もう。勝手に始めないで。
…わかった。それじゃあ、お願いします。先生。

……ほんと、お人好しなんだから。

//(しばらく間)

ふぅ………終わった。

お疲れ様、先生。すごく助かった。

あっ……そういえば先生の用事って、なんだったの？

//(少し間)

本当に私の様子を見にきただけ…？それだけのためにきたの？

ぅ……そ、そう…私のために……先生が……

私に会うために……！

いや、大丈夫！なんでもないっ。
それよりも、何か先生にお礼をしなくちゃ。

うん。だって本来は先生の仕事じゃないし、予定よりも早く終わって少し時間も出来たから。

私にしてあげられることは…あんまり多くはないかもしれないけど。
出来るだけ叶えてあげるから、なんでも言って。

…………………。

ん…………………？

あの、先生…そんなにジッと見つめられると…恥ずかしい…

…へ？甘やかしたいって…先生それは…いったいどういう意味？

たしかに…最近ろくに休んでいないけど…でも、それはいつものことだから…先生が気にすることじゃない。

うっ……うぅ……うーん…………

……わかった。先生がそこまで言うのなら……
本当にこんなのがお礼でいいのかな…。

まぁいいや、先生の好きにして。
…で？具体的にどうするの？私を、あ…甘やしたいって。

//(少し間)

頭を撫でる……？

そう、なら…………ん。

私なんかで良ければ…いいよ。

あ、ちょっと待って…！
うん……よし、近くに人の気配はない。

……じゃあ、どうぞ？先生。

//(頭を優しめに撫でられる)
ん………。

頭…先生に撫でられてる……
ううん、全然嫌じゃない。その……続けて。

ん………っ…………。

…さっきも言ったけど、本当にこんなのがお礼でいいの？先生にあまり得があるとは思えない気がするんだけど…。
私なんか撫でても楽しくないだろうし。

え、いや、だから…私は嫌じゃないって。
むしろ……嬉しい、から…

んっ……なんで私が嬉しいと先生も嬉しくなるの？わけがわからない。

//(小声)
勘違いしてはダメ…先生は誰にでも優しいんだから……これは、私の勘違い……
でも……やっぱり嬉しい……
//


な、なんでもない！
それよりもこれ、いつまでするの？私は…いいんだけど、先生はこの後の予定とか大丈夫なの…？

//(少し間)

そう…ならいいんだけど。

んっ………………。

んん……………。

…ん？どうしたの、先生。
うん、別にいいけど…そのもう一つのお願いって、なに？

………へ？

私に、甘えてほしい…！？

それは……あの………！
先生からのお願いなら、応えてあげたいけど……

私なんかが甘えてもかわいくないし、気持ち悪く……ない…？

うっ………ほんと…？嘘じゃない…？

んなっ…わかった！もういい…！これ以上かわいいとか言わないで…！？

すぅ……はぁ………。

なら…うん。先生が求めるなら……やってみる。
あくまでお礼……お礼だから…！

あと…他のみんなには絶対に内緒にしてね。こんなところ…見せられないから。

じゃあ、えっと……どうしようかな。

んん………なら。

先生、手を貸して。
それを…うぅ………恥ずかしい、けど………
先生の手のひらを、私の頬に………えい。

//(手のひらで頬なでなで)
うっ………///
このまま…手のひらで頬を……撫でてほしい……。

………うん、これがいいの。

あっ………ん…………っ。

ふふっ…くすぐったい。でも先生の手、優しくて、温かくて……なんだか安心する。

ん……んんっ………ふふ……。

ひゃ…！？だから、かわいいとか言うのは…！！

ダメ………ではないけど。むしろあなたに言われるのは……嬉しい。

でも……むぅ。

先生…私の反応見て少し楽しんでるでしょ？

まったくもう……。

ん……………んん………っ。

先生、あの…………。
もう一つしたいことがあるんだけど。いい…？

//(小声)
大丈夫…先生から甘えてほしいって言われたんだもの、大丈夫なはず……。
//

すぅ………はぁ………。

う、うん。えっと………。

先生に……抱きついてもいい？
その、軽くだから…そう、軽く……ちょっとだけ……。

嫌ならいいんだけど………あ。

………うん、じゃあ。失礼します…。

//(抱きつく)

うぅ………先生がこんな近くに……///

でも、恥ずかしさよりも…すごく落ち着く。

…うん。正直、今日もやることが多くて疲れた。
先生が来てくれて、手伝ってくれて、嬉しかった。

……私だって本当は、ずっと先生とお話がしたかった。こうして触れ合いたかった。

だからありがとう、先生。私これで…また頑張れる。

ん………んん………ふわぁ……。

眠い……でもダメ…このまま眠るわけにはいかない…
んーん、大丈夫。でも、このままもう少しだけ…。

//(眠そうに、ウトウトしながら)
んん…………。

先生……。あのね……。

私、ずっと前から先生のこと…………。

せんせいの、ことが…………すき……

//(通知音)

ひゃぁ……！？つ、通知音！？

一体誰から………む。
はぁ………。やっぱりこうなるのね。

…ごめんなさい、先生。少し外で問題が起きたみたい。すぐに向かわなきゃ。

…へ？さっきの？……えっと、少しウトウトしてて…私、何か言ってた？

そう……気のせいならいいんだけど。

それにしても………はぁ。

//(小声)
もっと先生と、一緒にいたかったな……。
//

……ふぅ。
じゃあ先生、私は行くから。帰りは気をつけて。

…ううん、大丈夫。私1人でなんとかなるから。

今日はありがとう。またよかったらその、先生の時間がある時でいいから……

ぁ……うん！いつでも来て。待ってるから。

……ふふ。

うん、またね……先生。

・台本（ゆるボイ！）
真面目で甘え下手な風紀委員長を素直に甘えさせてみたい。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
うながりぅ