- 告白
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- 幼なじみ
- すれ違い
公開日2024年09月18日 03:53
更新日2024年09月18日 03:53
文字数
2551文字(約 8分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
喜怒哀楽のわかりやすい少女
視聴者役柄
指定なし
場所
校舎裏
あらすじ
幼馴染に告白することにした。
昔から仲が良くて、ずっと好きだった彼女に、真正面から気持ちを伝えようと思った。
手紙で呼び出して、放課後、校舎裏で......ベタすぎるけれど、だからこそ誤解も曲解もしようがない方法で。
「なんで私、今更あんたに告白されてるの?」
まさかそう言われるとは。
YESでもNOでもなくWHYが返ってくるとは、まったく想像していなかった。
昔から仲が良くて、ずっと好きだった彼女に、真正面から気持ちを伝えようと思った。
手紙で呼び出して、放課後、校舎裏で......ベタすぎるけれど、だからこそ誤解も曲解もしようがない方法で。
「なんで私、今更あんたに告白されてるの?」
まさかそう言われるとは。
YESでもNOでもなくWHYが返ってくるとは、まったく想像していなかった。
本編
(校舎裏、放課後)
なーんか、そんな気はしてたんだよねー。
今時下駄箱に呼び出しのお手紙なんて古風な真似するヤツは誰だろうって考えたら、まあ、あんただろうなって。
それで?
「伝えたいことがあります。放課後校舎裏に来てください」
こんなストレートすぎて受け取った側が曲解しそうな文章で幼馴染を呼び出して、あんたは何を言おうとしてるのかな?
(『好きです。付き合ってください』)
おお!
いーじゃん、中々サマになってるよ。
......ん?
でも待って?
なんで私、今更あんたに告白されてるの?
あ、分かった!
今度の文化祭、あんたのクラスは演劇やるんだって言ってたよね。
その練習でしょ?
うんうん、だとしたらかなり上手くできてるんじゃないかな?
声も表情も、まさに「思いの丈をぶつける」って感じで、一瞬本当に告白されたのかと思っちゃった。
あれ、でも私とあんたってクラス違うよね?
ネタバレしちゃって大丈夫なの?
私は気にしないけど、告白のシーンなんてきっとクライマックスだろうし、部外者にバラしたらクラスの人がいい顔しないんじゃ.......。
ん?
ど、どうしたの?
そんな泣きそうな顔して......。
違う、だけじゃわかんないよ。
いや、返事を求められても困るって。
だって私はあんたがやる劇の台本なんか知らな......。
まさか。
流石にそんなことはないと思いたいけどもしかしてそういうこと?
いやいや、いくらなんでもそんな......でもこのすれ違い方ってそれ以外考えようが......。
......。
......だめだ。今回だけは、ちゃんと確かめないと。
ねえ。
一つだけ、確認していいかな。
ハイかイイエで答えてくれればいいから。
え〜っと。
私とあんたって、今現在、既に付き合ってるよね?
(『いいえ』)
......っ。
ッあ〜〜!
やっぱりかぁ〜!
心当たりがなかったと言えば嘘になるんだけど......そっかぁ.......なるほどそれなら納得......したくないけどするしかないよね〜......。
ああ、気にしないで。
こっちの話だから。
そんなことより、一旦落ち着いて話そうか。
こっち来て?
来なさい。
来い。
(強引に手を引かれ、校舎裏の中でも特に人気のない場所へ連れて行かれる)
ここなら万が一にも誰もこないでしょ。
座ろうよ、とりあえず。
(二人並んで、地べたに腰を下ろす)
あー、なんか、せっかく勇気出して告白してもらった手前すごく言いづらいんだけどさ。
私さ。
あんたと......とっくに、付き合ってるつもりだったんだよね。
うん。
ずっと。
ず〜〜っと。
あれは確か、小学生になったばっかりの頃だったかなぁ。
いきなり風邪引いて、新生活のスタートダッシュに失敗しちゃって。これじゃ友達できないじゃんって落ち込んでたところに、あんたがお見舞いに来てくれてさ。
ああ、こいつはこれからも一緒にいてくれるんだ。他の誰に見向きされなくても、私は1人ぼっちじゃないんだ......って思った瞬間、なんか、いっぱいいっぱいになっちゃって。
なにも考えられなくなって「大好き」って言ったら、「うん」って答えてくれて。
それ以来、私はあんたのこと、ずっと恋人だと思って過ごしてた。
......あ〜もう、その顔禁止!
別にあんたは悪くないよ、どっちかって言えば、10年以上前の、幼稚園児と変わらない年齢の時のことをいまだに引きずり続けてる私の方が気持ち悪いんだから。
そりゃ忘れるよ。
忘れて当たり前だよ。
馬鹿だよね〜、私。
恋人だとかなんとか思ってるなら、普段からそれらしくしろって話じゃん。
ちゃんと好きって伝え続けて、デートに行きたいなら自分から誘って、手を繋ぎたいなら、キスがしたいなら、そう言わないといけなかったんだ。
なのに私は、あんたがいつも通りに仲良くしてくれてることに甘えて、甘えきって、大事だって分かってることをなにもしようとしなかった。
......薄々、勘付いてたはいたんだ。
「あれ、私たちって本当に恋人だよね?」
って心配になる瞬間は、これまでだって何度もあった。
だけど確かめるのが怖かったから、まあ大丈夫でしょって勝手に決めつけて、安心したフリで誤魔化し続けて......。
ごめんね。
勇気を出さなきゃいけなかったのは私の方だったのに。
気持ちを言葉にするべきだったのは、一歩踏み出さなきゃいけなかったのは、私の方だったのに。
私が弱いせいで。
臆病なせいで。
こんな形で告白を台無しにしちゃって、本当にごめんね。
(項垂れる彼女を抱きしめる)
......わっ!?
な、なに?
どうしたの、急に。
......別に、泣いてないよ。
泣きたくなんかない。
泣いてたまるか。
今泣きたいのはあんたの方でしょ? それを差し置いて私が泣いていいわけないじゃん。
......どうして。
どうしてまだ、そんな......。
私は私が情けなくて、消えてしまえって思ってるのに、なんであんたは、そんな私を「好き」って言ってくれちゃうの......?
......はは、ははは......。
敵わないなぁ。
ズルいよ、相変わらず。
あんたって本当に、私を安心させる天才なんだね。
そんなまっすぐな気持ちをぶつけられたら、信じるしかなくなっちゃうじゃん。
......ありがとう。
もう、大丈夫。
(彼女の体が離れる)
告白の返事、まだだったね。
答えても、いいかな。
改めて口にするってなるとすごく恥ずかしいんだけどさ、今なら言える気がするんだ。
......いや、違うな。
今じゃないと言えない気がするんだ。
心臓が爆発しそうで、頭が沸騰しそうなこの瞬間を、逃したくないんだ。
......懐かしいな。
あの日も、こんな気持ちだった。
......ふふっ。
まるで、初恋を二回してるみたい。
(深呼吸)
ずっとずっと、大好きでした。
私と、結婚してくれませんか。
(晴れやかに、恥ずかしそうに彼女が笑う)
(......しかし)
......は?
......おい!!
重いって何さ、重いって!!
しょーがないじゃん!
私からしたら既に恋人なんだから、それ以上って言ったら結婚しかないでしょ!?
年齢だの経済力だの、そんなの言われんでも分かっとるわ!
いずれって話だよ、いずれ!!!
あ〜もう怒った。
いつかあんたがプロポーズしてきたら同じことやり返してやる。
今日の告白の比じゃないくらい台無しにしてやるから覚悟しとけ!!
言っとくけど、私、絶対忘れないから。
だからあんたも、今度はちゃんと覚えときなさい!!!
(聞き慣れた彼女の元気な声)
(とても楽しそうに、彼女はしばらく怒り続けた)
なーんか、そんな気はしてたんだよねー。
今時下駄箱に呼び出しのお手紙なんて古風な真似するヤツは誰だろうって考えたら、まあ、あんただろうなって。
それで?
「伝えたいことがあります。放課後校舎裏に来てください」
こんなストレートすぎて受け取った側が曲解しそうな文章で幼馴染を呼び出して、あんたは何を言おうとしてるのかな?
(『好きです。付き合ってください』)
おお!
いーじゃん、中々サマになってるよ。
......ん?
でも待って?
なんで私、今更あんたに告白されてるの?
あ、分かった!
今度の文化祭、あんたのクラスは演劇やるんだって言ってたよね。
その練習でしょ?
うんうん、だとしたらかなり上手くできてるんじゃないかな?
声も表情も、まさに「思いの丈をぶつける」って感じで、一瞬本当に告白されたのかと思っちゃった。
あれ、でも私とあんたってクラス違うよね?
ネタバレしちゃって大丈夫なの?
私は気にしないけど、告白のシーンなんてきっとクライマックスだろうし、部外者にバラしたらクラスの人がいい顔しないんじゃ.......。
ん?
ど、どうしたの?
そんな泣きそうな顔して......。
違う、だけじゃわかんないよ。
いや、返事を求められても困るって。
だって私はあんたがやる劇の台本なんか知らな......。
まさか。
流石にそんなことはないと思いたいけどもしかしてそういうこと?
いやいや、いくらなんでもそんな......でもこのすれ違い方ってそれ以外考えようが......。
......。
......だめだ。今回だけは、ちゃんと確かめないと。
ねえ。
一つだけ、確認していいかな。
ハイかイイエで答えてくれればいいから。
え〜っと。
私とあんたって、今現在、既に付き合ってるよね?
(『いいえ』)
......っ。
ッあ〜〜!
やっぱりかぁ〜!
心当たりがなかったと言えば嘘になるんだけど......そっかぁ.......なるほどそれなら納得......したくないけどするしかないよね〜......。
ああ、気にしないで。
こっちの話だから。
そんなことより、一旦落ち着いて話そうか。
こっち来て?
来なさい。
来い。
(強引に手を引かれ、校舎裏の中でも特に人気のない場所へ連れて行かれる)
ここなら万が一にも誰もこないでしょ。
座ろうよ、とりあえず。
(二人並んで、地べたに腰を下ろす)
あー、なんか、せっかく勇気出して告白してもらった手前すごく言いづらいんだけどさ。
私さ。
あんたと......とっくに、付き合ってるつもりだったんだよね。
うん。
ずっと。
ず〜〜っと。
あれは確か、小学生になったばっかりの頃だったかなぁ。
いきなり風邪引いて、新生活のスタートダッシュに失敗しちゃって。これじゃ友達できないじゃんって落ち込んでたところに、あんたがお見舞いに来てくれてさ。
ああ、こいつはこれからも一緒にいてくれるんだ。他の誰に見向きされなくても、私は1人ぼっちじゃないんだ......って思った瞬間、なんか、いっぱいいっぱいになっちゃって。
なにも考えられなくなって「大好き」って言ったら、「うん」って答えてくれて。
それ以来、私はあんたのこと、ずっと恋人だと思って過ごしてた。
......あ〜もう、その顔禁止!
別にあんたは悪くないよ、どっちかって言えば、10年以上前の、幼稚園児と変わらない年齢の時のことをいまだに引きずり続けてる私の方が気持ち悪いんだから。
そりゃ忘れるよ。
忘れて当たり前だよ。
馬鹿だよね〜、私。
恋人だとかなんとか思ってるなら、普段からそれらしくしろって話じゃん。
ちゃんと好きって伝え続けて、デートに行きたいなら自分から誘って、手を繋ぎたいなら、キスがしたいなら、そう言わないといけなかったんだ。
なのに私は、あんたがいつも通りに仲良くしてくれてることに甘えて、甘えきって、大事だって分かってることをなにもしようとしなかった。
......薄々、勘付いてたはいたんだ。
「あれ、私たちって本当に恋人だよね?」
って心配になる瞬間は、これまでだって何度もあった。
だけど確かめるのが怖かったから、まあ大丈夫でしょって勝手に決めつけて、安心したフリで誤魔化し続けて......。
ごめんね。
勇気を出さなきゃいけなかったのは私の方だったのに。
気持ちを言葉にするべきだったのは、一歩踏み出さなきゃいけなかったのは、私の方だったのに。
私が弱いせいで。
臆病なせいで。
こんな形で告白を台無しにしちゃって、本当にごめんね。
(項垂れる彼女を抱きしめる)
......わっ!?
な、なに?
どうしたの、急に。
......別に、泣いてないよ。
泣きたくなんかない。
泣いてたまるか。
今泣きたいのはあんたの方でしょ? それを差し置いて私が泣いていいわけないじゃん。
......どうして。
どうしてまだ、そんな......。
私は私が情けなくて、消えてしまえって思ってるのに、なんであんたは、そんな私を「好き」って言ってくれちゃうの......?
......はは、ははは......。
敵わないなぁ。
ズルいよ、相変わらず。
あんたって本当に、私を安心させる天才なんだね。
そんなまっすぐな気持ちをぶつけられたら、信じるしかなくなっちゃうじゃん。
......ありがとう。
もう、大丈夫。
(彼女の体が離れる)
告白の返事、まだだったね。
答えても、いいかな。
改めて口にするってなるとすごく恥ずかしいんだけどさ、今なら言える気がするんだ。
......いや、違うな。
今じゃないと言えない気がするんだ。
心臓が爆発しそうで、頭が沸騰しそうなこの瞬間を、逃したくないんだ。
......懐かしいな。
あの日も、こんな気持ちだった。
......ふふっ。
まるで、初恋を二回してるみたい。
(深呼吸)
ずっとずっと、大好きでした。
私と、結婚してくれませんか。
(晴れやかに、恥ずかしそうに彼女が笑う)
(......しかし)
......は?
......おい!!
重いって何さ、重いって!!
しょーがないじゃん!
私からしたら既に恋人なんだから、それ以上って言ったら結婚しかないでしょ!?
年齢だの経済力だの、そんなの言われんでも分かっとるわ!
いずれって話だよ、いずれ!!!
あ〜もう怒った。
いつかあんたがプロポーズしてきたら同じことやり返してやる。
今日の告白の比じゃないくらい台無しにしてやるから覚悟しとけ!!
言っとくけど、私、絶対忘れないから。
だからあんたも、今度はちゃんと覚えときなさい!!!
(聞き慣れた彼女の元気な声)
(とても楽しそうに、彼女はしばらく怒り続けた)
クレジット
ライター情報
シチュエーション台本やASMR台本を主に書いています
シチュボというかボイスドラマというか、リアリティラインは微妙な塩梅ですが、楽しんでいただけると嬉しいです
シチュボというかボイスドラマというか、リアリティラインは微妙な塩梅ですが、楽しんでいただけると嬉しいです
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