- ファンタジー
- ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2291文字(約 7分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
ただいまー。おじいちゃん、いるー?
あ、いたいた。ただいま、おじいちゃん。今帰ったよ。
ねね、おじいちゃん、今日学校で新しい魔法覚えたんだ!
ちょっと試させて!
どう?すごいでしょ?……えへへ〜。そう、体の節々の痛みをとる魔法。
一瞬で痛みがなくなったでしょ?おじいちゃんのために頑張って覚えたんだ。
どういたしまして。あ、おじいちゃんのお茶とお菓子用意してなかった。
うん、ちゃんと手も洗うよ。汚い手で触ったお茶とお菓子なんておじいちゃんに出すわけないじゃん。ちょっとだけ待ってて。
はい、どうぞ!召し上がれ♪……うん、学校帰りに近所のお店で買ってきたやつ。おじいちゃんの好きな抹茶大福もあるからね。
ふふ、じゃあこれ、食べさせてあげるね。はい、アーン。
おいしい?……よかった。お茶も飲んでいいよ。おかわりもあるからね。
え〜、年寄り扱いなんてしてないよぉ。労ってあげてるだけだって。
それにしても…おじいちゃんもだいぶ歳とったね。シワも増えたし、髪の毛も白髪だらけだし…
あはは、そんなことないよ。おじいちゃんは今もカッコいいよ。他の男になんて目がいかないくらい。
むう…ほんとだよ。クラスの男子なんて、おじいちゃんの足元にも及ばないから。
あ、そうそう。そういえば最近、新しい香水つけたんだ。どう?いい匂いする?
ふふ、そうでしょそうでしょ。あんまりキツくない、ふわっとしたやつ選んだんだー。
あれ?おじいちゃん、ちょっと耳の中見せて。
あ、耳垢溜まってる。これはあたしがとってあげないと。
いいのいいの、遠慮しないで。祖父の耳掃除は孫の役目だから。
はい、あたしの膝、貸してあげるね。
そんなの気にしなくていいってば。歳の差なんて関係ない。あたしが好きでやってることなんだから。
さ、いくよ。動かないでじっとしててね…
(耳かき)
よし、まずは外側からカリカリっと……痛かったら言ってね。
えへへ、そう?なんたっておじいちゃんの孫だからね。手先は器用なんだー。
それじゃ、今度は奥に突っ込んでいくよ。あまり緊張しないでリラックスリラックス〜。
んー?……そうだね、昔お兄ちゃんによくしてあげてたから。けっこう慣れてるつもりだよ。
それじゃ、お次は反対の耳。はい、向きを変えてー…ゴローン♪
じゃ、さっきと同じようにやっていくね。
(耳かき)
よしよしっと……お、大物発見。これは取り除きがいがありそう。
おじいちゃんのお耳の健康のためにも、これは絶対に取り除かないと。それではいざ!
よしっ、とれた!おじいちゃん、おっきいの取れたよ!
スッキリした?よかった〜、これで一安心かな?お疲れ様!
ん?眠くなってきた?……うん、このまま寝ちゃっていいよ。
迷惑なんかじゃないって。こうしておじいちゃんに膝枕してあげることがあたしの幸せなんだから。
うん、おやすみなさい。いい夢を……ふふっ♪
おはよ、おじいちゃん。まだ夕方だけど。ぐっすり眠れた?……そっか、きっとあたしの膝枕のおかげだね♪
ん?どうしたの?……あ、気づいた?鏡、見てみる?
そう、これが今のおじいちゃん。すごく若返ったでしょ?
見た目的には二十代くらいかな?うわー、やっぱカッコいいなぁ。アルバムで見た通りだ。
これはどういうことだって、あたしがさっき出したお茶、あったでしょ?あれに若返りの薬入れたんだ。
マウスで実験もして実証済みなんだけど、人相手に使うのは初めてだったから緊張したよ。成功してよかった〜。
どうしてって、それはこういうこと。(キス) あたしはおじいちゃんのことが好き。もちろん異性として。
けど歳が離れすぎてて、世間的には許されないかもしれないでしょ?
だから、おじいちゃんを若返らせればその問題も解決できるって思ったの。うーん、我ながら名案!
え、おじいちゃん…?どうしてそんなこと言うの…?
静かに余生を過ごせればそれでよかったのにって、あたしにおじいちゃんを見送れっていうの?そんなの絶対イヤ…!
あたしにはもうおじいちゃんしかいないんだよ…?ママもパパもお兄ちゃんも、みんな死んじゃったから…
親戚のおじさん?経済的に支援はしてくれてるけど、それだけじゃん。
感謝はしてるけど、ほとんど会ったこともないし、あたしにとっては他人も同然だから。
ねぇ、おじいちゃん……あたし、ずっと前からおじいちゃんのこと好きだったんだよ…?
魔法のことを一生懸命勉強したのだって、全部おじいちゃんのため。
とにかくおじいちゃんに長生きして欲しくていっぱい、いーっぱい頑張ったの!
今回の若返りの薬だって、何度も試行錯誤を重ねてやっと完成したんだから!
あたしに自分の最後を見届けて欲しいなんて二度と言わないで。あたしはおじいちゃんを死なせる気なんてない。
あははっ、無駄だよ。元に戻る方法なんてない。いくらおじいちゃんが元大魔導師だからって、それは不可能だよ。
おじいちゃんだって本当はわかってるんでしょ?戻した時間をもう一度巻き直すことはできないって。
あ、身体も痺れてきた?やっと効果が出てきたみたいで安心したよ。
そ、さっきの香水。これ、人の体を麻痺させる効果があるの。
これもあたしが作ったんだ。すごいでしょ?すべてはおじいちゃんを手に入れるため。悪く思わないでね。
大丈夫。もうすぐ学校卒業するし、卒業した後の就職先も決まってるから。
お給料もいいとこだし、おじいちゃんを養うことだってできる。
あ、人間関係も問題ないよ。信頼できる先輩からの紹介だから。もう職場にも挨拶は済ませてきてるしね。
突然のことだから、急に受け入れるのは難しいかもしれないけど……
ちょっとずつでいいからあたしのことを「そういう」目で見てくれると嬉しいな。
おじいちゃんがあたしの告白を受け入れてくれるの、楽しみにしてるからね…?
あ、いたいた。ただいま、おじいちゃん。今帰ったよ。
ねね、おじいちゃん、今日学校で新しい魔法覚えたんだ!
ちょっと試させて!
どう?すごいでしょ?……えへへ〜。そう、体の節々の痛みをとる魔法。
一瞬で痛みがなくなったでしょ?おじいちゃんのために頑張って覚えたんだ。
どういたしまして。あ、おじいちゃんのお茶とお菓子用意してなかった。
うん、ちゃんと手も洗うよ。汚い手で触ったお茶とお菓子なんておじいちゃんに出すわけないじゃん。ちょっとだけ待ってて。
はい、どうぞ!召し上がれ♪……うん、学校帰りに近所のお店で買ってきたやつ。おじいちゃんの好きな抹茶大福もあるからね。
ふふ、じゃあこれ、食べさせてあげるね。はい、アーン。
おいしい?……よかった。お茶も飲んでいいよ。おかわりもあるからね。
え〜、年寄り扱いなんてしてないよぉ。労ってあげてるだけだって。
それにしても…おじいちゃんもだいぶ歳とったね。シワも増えたし、髪の毛も白髪だらけだし…
あはは、そんなことないよ。おじいちゃんは今もカッコいいよ。他の男になんて目がいかないくらい。
むう…ほんとだよ。クラスの男子なんて、おじいちゃんの足元にも及ばないから。
あ、そうそう。そういえば最近、新しい香水つけたんだ。どう?いい匂いする?
ふふ、そうでしょそうでしょ。あんまりキツくない、ふわっとしたやつ選んだんだー。
あれ?おじいちゃん、ちょっと耳の中見せて。
あ、耳垢溜まってる。これはあたしがとってあげないと。
いいのいいの、遠慮しないで。祖父の耳掃除は孫の役目だから。
はい、あたしの膝、貸してあげるね。
そんなの気にしなくていいってば。歳の差なんて関係ない。あたしが好きでやってることなんだから。
さ、いくよ。動かないでじっとしててね…
(耳かき)
よし、まずは外側からカリカリっと……痛かったら言ってね。
えへへ、そう?なんたっておじいちゃんの孫だからね。手先は器用なんだー。
それじゃ、今度は奥に突っ込んでいくよ。あまり緊張しないでリラックスリラックス〜。
んー?……そうだね、昔お兄ちゃんによくしてあげてたから。けっこう慣れてるつもりだよ。
それじゃ、お次は反対の耳。はい、向きを変えてー…ゴローン♪
じゃ、さっきと同じようにやっていくね。
(耳かき)
よしよしっと……お、大物発見。これは取り除きがいがありそう。
おじいちゃんのお耳の健康のためにも、これは絶対に取り除かないと。それではいざ!
よしっ、とれた!おじいちゃん、おっきいの取れたよ!
スッキリした?よかった〜、これで一安心かな?お疲れ様!
ん?眠くなってきた?……うん、このまま寝ちゃっていいよ。
迷惑なんかじゃないって。こうしておじいちゃんに膝枕してあげることがあたしの幸せなんだから。
うん、おやすみなさい。いい夢を……ふふっ♪
おはよ、おじいちゃん。まだ夕方だけど。ぐっすり眠れた?……そっか、きっとあたしの膝枕のおかげだね♪
ん?どうしたの?……あ、気づいた?鏡、見てみる?
そう、これが今のおじいちゃん。すごく若返ったでしょ?
見た目的には二十代くらいかな?うわー、やっぱカッコいいなぁ。アルバムで見た通りだ。
これはどういうことだって、あたしがさっき出したお茶、あったでしょ?あれに若返りの薬入れたんだ。
マウスで実験もして実証済みなんだけど、人相手に使うのは初めてだったから緊張したよ。成功してよかった〜。
どうしてって、それはこういうこと。(キス) あたしはおじいちゃんのことが好き。もちろん異性として。
けど歳が離れすぎてて、世間的には許されないかもしれないでしょ?
だから、おじいちゃんを若返らせればその問題も解決できるって思ったの。うーん、我ながら名案!
え、おじいちゃん…?どうしてそんなこと言うの…?
静かに余生を過ごせればそれでよかったのにって、あたしにおじいちゃんを見送れっていうの?そんなの絶対イヤ…!
あたしにはもうおじいちゃんしかいないんだよ…?ママもパパもお兄ちゃんも、みんな死んじゃったから…
親戚のおじさん?経済的に支援はしてくれてるけど、それだけじゃん。
感謝はしてるけど、ほとんど会ったこともないし、あたしにとっては他人も同然だから。
ねぇ、おじいちゃん……あたし、ずっと前からおじいちゃんのこと好きだったんだよ…?
魔法のことを一生懸命勉強したのだって、全部おじいちゃんのため。
とにかくおじいちゃんに長生きして欲しくていっぱい、いーっぱい頑張ったの!
今回の若返りの薬だって、何度も試行錯誤を重ねてやっと完成したんだから!
あたしに自分の最後を見届けて欲しいなんて二度と言わないで。あたしはおじいちゃんを死なせる気なんてない。
あははっ、無駄だよ。元に戻る方法なんてない。いくらおじいちゃんが元大魔導師だからって、それは不可能だよ。
おじいちゃんだって本当はわかってるんでしょ?戻した時間をもう一度巻き直すことはできないって。
あ、身体も痺れてきた?やっと効果が出てきたみたいで安心したよ。
そ、さっきの香水。これ、人の体を麻痺させる効果があるの。
これもあたしが作ったんだ。すごいでしょ?すべてはおじいちゃんを手に入れるため。悪く思わないでね。
大丈夫。もうすぐ学校卒業するし、卒業した後の就職先も決まってるから。
お給料もいいとこだし、おじいちゃんを養うことだってできる。
あ、人間関係も問題ないよ。信頼できる先輩からの紹介だから。もう職場にも挨拶は済ませてきてるしね。
突然のことだから、急に受け入れるのは難しいかもしれないけど……
ちょっとずつでいいからあたしのことを「そういう」目で見てくれると嬉しいな。
おじいちゃんがあたしの告白を受け入れてくれるの、楽しみにしてるからね…?
クレジット
ライター情報
pixivにてフリー台本を投稿しています。
台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)