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鬱になってしまった君に
written by kaman_zora
  • 純愛
  • 癒し
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1903文字(約 6分21秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
現代は競争が求められる、そんな気がする。
誰かを出し抜いて。誰かを蹴落として。

そんな社会に疲れてしまった。
憂鬱な気分になってしまった君に。
頑張りすぎてしまう君に。
彼女は語りかける。
本編
おかえり。彼氏くん。
今日はね、君の好きなカレーを作ってみたの。
具材もゴロゴロ入ってて、食べ応え抜群よ。
ささっ、食べよ食べよ!

ん?
彼氏くん、どうしたの?
食べないの?

え、食欲が無い?
どうしたの?体調でも崩しちゃった?
それじゃ、元気を出すためにも、ちょっと頑張って食べなきゃね!

ほら、あーんしてあげるから。ね?
はい、あーん。

どう?
おいしい?

え。。
味が、ない?

。。。もしかして。
彼氏くん、頑張りすぎちゃったのかな。
心が、疲れちゃったのかな。

ちょっと憂鬱な気分になっちゃったのね。
彼氏くん、こっち来て。
ぎゅーってしよ?

ぎゅー

そっかぁ。疲れちゃったかぁ。
よしよし。よく頑張ったね。
君はえらいよ。えらいえらい。

いいよ。ゆっくり泣いて。
このまま、抱いててあげるから。
泣いて、泣いて、泣き疲れて。
もう涙が出ないよ、ってなったら、
ゆっくりでいいの。少しずつでも、何があったか、話して欲しいな。

ぎゅー

よしよし。
いい子いい子。



私ね、昔、軽いうつ病にかかっちゃってね。
もちろん、君と同じことで悩んでる訳じゃないから、
全部ではないけど、君の気持ち、少しわかるかもなぁって思うんだ。力になれるかも。
だから、君の素直な気持ちを、聞かせて?

うん。
そっか。彼氏くんは、周りの人達が仕事をどんどんこなしていくのを見て、自信を無くしちゃったんだね。

話してくれてありがとう。


私はね、昔、
周りの人と自分を比べて、周りはこんなに頑張っているのに、自分は頑張れていない、頑張れない。なんて思っちゃってたの。
自分をどんどんどんどん追い込んじゃったの。
それで、自分はダメなやつなんだーなんて思っちゃってて。

でもね。彼氏くん。
頑張ることってね、本当は他の人と比べられないの。

その人にはその人の頑張れる限界があって、その限界は、人それぞれ全然違ってて。
だから他の人がどんなに頑張っているように見えても、自分と比較しちゃだめなの。
周りの人は、頑張れる限界がなかなか来ないだけ。
君は、君が頑張れる範囲で、十分頑張ってるんだよ。

それでいいの。そのままでいいの。

頑張れる限界を超えて頑張りすぎちゃうと、君だけがすり減って、動けなくなっちゃう。
もし、頑張りを比べてくるヤツがいたら、そんな言葉、適当に流して、無視しちゃえばいいの。
優しすぎる君には難しいかもしれないけど、君のためなんだよ?
断りきれないなら、表面上は適当に相槌でも打っておいて、心の中で、何言ってんだこいつって思っておけばいい。真に受けちゃだめだよ。

それでもどうしてもつらかったら、こんなになる前に私に言って?
いっぱいよしよししてあげるから。
自分の限界を越えすぎないで。
ちゃんと、自分を大切にしてあげて。
君が壊れちゃう。
私はそんな君を見たくないの。
君が傷ついてるのが分かっていて、見逃せるわけ、ないじゃない。

うん。

そっか。。
『自分がどれだけ頑張っているか、分からない。限界を超えてるのかも、分からない。』か。

確かに、自分が頑張れているか、分からなくなること、あるよね。
毎日のようにやるべきことがあって、ただそれをこなすだけ。
なすべきことをなすことは、本当に頑張ってるって言えるんだろうかって、不安になっちゃうの。
自分がどんなに頑張っているか、気付けないの。
そして、突然動けなくなってしまうの。
なにもやりたくなくなる。何にも興味がわかなくなって、何にも手がつかなくなるの。何も感じなくなっちゃう。
今の君みたいに。

。。。彼氏くん、ごめんね。
本当は、私がもっと早くに気付いてあげたかった。
君が気付いてない頑張りを、限界を、もっと早く気付いてあげたかった。
私は、私しか、見れてなかったのかもしれないね。
こんなになるまで、君を、一人にしてしまった。
そばに、いれなかった。。

こんな私を、君は、許してくれる?

ありがとう。君が君でよかった。
そんな優しい君だから、辛い思いもしちゃうけど。
そんな優しい君だから、私は君のことが好きで。
そんな優しい君だから、私はもっと君を支えたいの。

優しい君でいてくれて、ありがとう。
大好き。大好きだよ。


もしまた辛くなったら、私に話してね。
親しい人と話すと、とても心が安らぐの。

でもね。本当につらくてどうしようもなくなっちゃった時は、人に話しかけるのも大変になっちゃうの。
だから、こんなにつらくなっちゃう前に。
人と話せるうちに、誰かに話して。
私に話して。
どんなことでもいいの。
明るい話でなくてもいい。
共感してもらうだけでも、大きな支えになるの。
抱え込まないで、話してみて。
きっと、一緒に、前に進めるから。ね?

約束、してくれる?

ありがとう。彼氏くん。
私と君で、ずっと一緒に乗り越えていこうね。

ぎゅー
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
鬱になってしまった君に
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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