「風邪で弱っちゃったツンデレ幼馴染」
novel/14352950
の続きに近いものです。

ツンデレ幼馴染が、看病しにやってきます。
素直になりたいけど、なかなか素直になれない。

(ｺﾝｺﾝ)
入るよ？
(ｶﾞﾁｬ)

大丈夫？
元気？

あ。
元気じゃ、ないよね。。
ごめん。

ごめんね。
あたしの風邪、あんたにうつっちゃったんだよね。

え。
な、何喜んでんの？
ヘンタイ。

は、はぁ？
あたしの風邪、うつして欲しかったの。。？
ど、どど、どういう神経してんのよ！
ほんと！
救いようのないヘンタイね！あんたは！


はぁ？
いや、あんたにうつしたから治ったってワケじゃないと思うんだけど。。
ただ、あんたが看病してくれたから――

あ
い、今のは忘れて..！

なんにも言ってないから！

そ、そんなことより！
ほら！
ちゃんと寝なきゃ治んないよ！
さっさとベッドに入って。
ほらほら！


へ？
あ、ありがとうとか、別に。
別に、感謝されるようなことなんて、してないわよ。
ただ毛布かけてあげただけじゃない。
そんなの、普通よ。

だ、だから！
ありがとうとか言うなっての！もう。

今日はどうしちゃったのよ。まったく。
いつもより、なんか。
甘えんぼになってるっていうか。。
かわいいじゃない。。

え、ちょっ
だ、大丈夫！？
急にせきこんで。
ほら。
背中さすってあげるから。
落ち着いて..？
(さすさす...)

ほ、ほんとに大丈夫？
ちゃんとお薬飲んだ？

そ、そんなのダメじゃない！
ちゃんとお薬飲まなきゃ治んないよ！

え？
風邪薬が、ないの？
それならそうと早く言ってよ！もう。

あたしの家にあるから、すぐに持ってくるね！
あたしが戻るまで、ちゃんとベッドにいるのよ？

だーめ！
ちゃんと治すの。


じゃ、待っててね！
(ｶﾞﾁｬ)



(ｶﾞﾁｬ)
ただいま！ﾊｧﾊｧ
持ってきたよ！
ﾊｧﾊｧ

へ？
は、はぁ？
息、きれてなんか、ないし。
ﾊｧﾊｧ

う。
そ、それは。。

も、もう！分かったわよ！
正直に言うから。
そんな顔でこっち見ないで。

あ、あんたのこと、心配で。
あたしのせいで、こうなったんだし。。
すぐに、元気に、なって欲しくて。。

それでこんな感じよ！！分かった！？

も、もういいでしょ！
ありがとうとか、いいから。もう。。
早く薬飲んで？
ほら。水もあるから。

は、はぁ？
食後じゃなきゃだめ？

それは...！

そうだね。。

何か、食べるもの、冷蔵庫にある？

魚肉ソーセージ？
ま、まぁ。
いっか。
すぐに持ってくるね。


はい。これ。
食べて？

た、食べさせて！？
ま、待ってよ。
そんなの自分で食べればいいじゃん！

あーんの状態で待機してんじゃないわよ！
しないから！
ぜっっったいに！しないから！

な、なんで。って。。
それは。。
その。

は、恥ずかしいからに決まってるでしょ。。
わかれ、ばか。。


な、なによ。
早く自分で食べなさいよ。
って、え。
ど、どうしたの？
なんか、顔、赤いよ？
それに、呂律（ろれつ）が――
(ﾄﾞｻｯ)

あ、あんた！
ちょっと！
大丈夫！？

あっつ！
おでこ、すっごい熱いじゃない！
どうしてこんな無理したの！
体、しんどいんでしょ！？
なんですぐに言わなかったの！
言ってくれれば、もっと――！

え。。。
あたしに心配、かけたくなかった？

あんたは、ほんとに。。

ほんとに、ばかよ。
あたしなんかのことを気にして、無理して、笑顔作って。。
ほんとばか。

こういう時くらい、甘えなさいよ。。

思いっきり、あたしに甘えてよ。。

あたし、あんたのために、ここにいるんだよ？
あんたがそんなんじゃ、あたしがここにいる意味が無いじゃない。。

ほら。
しんどいかもしれないけど、これ。
ちゃんと食べて？
あ、あーん、してあげるから。。ね？

き、急に元気になるな！

ﾊｧ
ほんと。あんたってば。。うふふっ
とんだヘンタイさんね

はい、あーん。

どう？
食べれそう？

そう。
よかった。。

そしたら、これ。
薬も飲んで？

さ、さすがに、飲ませるなんて。
無理だからね？
やめてよ？
フリじゃないんだからね？


ほっ。
よかった。
自分で飲んでくれた。。
く、口移し、とか、言われるかと。。

な！？
あ、あたしは！
あんたとは違うって！
ヘンタイなんかじゃないって！
やめてよもう！

じ、冗談キツイわよ。まったく。


え？
あ、うん。そうだね。
これで、薬も飲んだし。
あとは、寝るだけね。

熱が出てるから、すぐには寝付けないかもしれないけど。
ベッドに入って、ちゃんと、目、つぶってなさいよ？
そうすれば、体はちゃんと休まるから。
わかった？

そ。
素直でよろしい。
それじゃ、寝る邪魔になっちゃ悪いし、あたしは帰るわね。

へ？
寝るまで、傍にいて欲しい、って。。

もう。
しょうがないわね。ふふっ
分かった。
あんたが寝るまで、トントンしてあげるね。

(ﾄﾝ、ﾄﾝ)
(ﾄﾝ、ﾄﾝ)

うふふっ
なんか、子どもを寝かしつけてるみたい。
ママですよ〜
なんて〜...

あたし、何言ってんのかな。
ﾊｧ
あんたも何かリアクションくらいしてよね...
余計恥ずかしいじゃない。。
静寂が一番ダメージ大きいんだからね。もう。

まぁ。今のはあたしが悪いけど。


ねぇ。こういう時ってさ、あんたがいつ寝たかって、分かりにくくない？
目はずっとつぶってるし。。
何を基準にしたらいいのかな。
う〜ん。

あんた、何か案浮かんだ？



ん？

あれ？

もしかして...

寝てる？




ふふっ
返事が返って来なかったら、寝てる、ってことね。
うふふっ

かわいい顔で寝ちゃってる。

おやすみ。
早く、元気になってね。
ﾁｭｯ

・台本（ゆるボイ！）
ツンデレ幼馴染が看病してくれる
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora