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パセリさんの絶望中継
written by kaman_zora
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
924文字(約 3分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
パセリ。
みんなは好きかな?
栄養満点!緑のアイツさ!

え?
苦手?臭い?いらない?食べたくない?

そんなあなたにこのシチュボ。
本編
(え〜ここで、パセリさんと緊急中継が繋がっているようです。
現場のパセリさ〜ん?)


はい。パセリです。
こちらゴミ袋の中からお送りします。

早速ですが、画面の前のあなた。
食品ロスについて考えたことはありますか?

大量の食品が、食べられることなく、捨てられてしまっている問題です。

皆さんはこの問題をきちんと考え直すべきだと、私は心から思います。

もちろん、私、パセリもその問題に深く関わっています。

皆さん。。

(怒りに震える)

パセリが栄養満点なこと、知ってますよね!?
なんですか!臭いだとか苦いだとかって!

あんたらの口臭の方がよっぽどくさi――!
(niceboat.)

。。失礼しました。
ただいま大変お茶の間にそぐわない発言がありましたことを深くお詫び申し上げる わけねぇだろうが!!

いいか!お茶の間!
よく聞け!
俺のパセリ生を教えてやるからな!


俺は、豊かな環境で育ったんだ。
そして、この先もすくすく育っていくと信じてた。

その時まではな。


。。突然だった。

俺は収穫されてしまったんだ。

もう二度と、あの土に帰ることは許されないと、その時悟ったよ。

そして、食べられるために生きると決めたんだ。
それがせめてもの救いだと。信じて。

だが!アイツらは俺を残したんだ!
俺を見て嫌な顔をして!
俺を皿の上でひとりぼっちにしたんだ!

そして。

捨てたんだよ。あっさりと。

俺の唯一の救いすら届かないのかと、全てを憎んだよ。
あのとき収穫されていなければと、何度思ったことか。

だが、そんな思いとは裏腹に、今俺にできるのは、こうして死を待つことだけ。
同じゴミ袋の中のニンジンの皮さん、サンマの骨さん達と一緒に、この無情な世を嘆きながらね。

俺は、俺が生きた意味はなんだったのか、分からないままだ。
生まれて、嫌われて、死んでゆく。そんなパセリ生さ。。


。。どうか聞いてくれ、お茶の間のみんな。
パセリを食べてくれ。。
苦いのも、臭いのも、喉元過ぎればどうせ忘れるんだ。

だから。

頼む。
そいつらを救ってやってくれ。。
これは、全てを失った俺の、せめてもの願いなんだ。


。。こうして中継を通してお茶の間に伝えられたことが、俺の生きた意味だったんだと、今なら思えるよ。

ありがとう。わざわざこんなゴミ袋の中まで来てくれて。

こちらからは。
以上だ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
パセリさんの絶望中継
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
kaman_zora
ライター情報
 完全に趣味でシチュボ台本を書いてます。

 メンヘラ、ヤンデレ、励まし、謎シチュなどなど、いろいろ書いてます。

 R18Gはたまに書きますが、
 恐らく、百合、BL、女性向け、R18は、ほとんど書きません。難しい!

 ぜひ自由に改変していただき、ガンガン使ってください!

 よろしくお願いしますm(_ _)m
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