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ポンコツドジっ子メイドが、ドSとヤンデレに目覚める
written by 犬アキラ
  • ヤンデレ
  • メイド
  • サディスト
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3316文字(約 11分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
メイド
視聴者役柄
主人
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、大きなお屋敷の一人息子の、“ご主人様”です。
たくさんのメイドが働いているそのお屋敷ですが、
その中でも、ひときわドジなメイドがひとり。
今日も、お皿を割ってしまったようです…
本編
ご主人様…あの…

申し訳ありません!申し訳ありません!またお皿を割ってしまいました…!!

本当にごめんなさい!せっかく、ご主人様に雇って頂いたのに、
私、全然役に立てなくて…

他のお屋敷では、すぐにクビになってしまって、途方(とほう)にくれていたところを、
ご主人様に助けて頂いたのに…私、何ひとつ、満足にこなせなくて…

もう…こんなダメなメイド、必要ないですよね…
すみません。すぐに、荷物をまとめて出ていきます…

え…?私は、そのままでいいって…?

ご主人様…。お言葉ですが、ご主人様は、優しすぎます。

ご主人様は、素敵な方です。しかし、あなたは、人の上に立つお方。

優しさだけではなく、厳しさも持たなければ、このお屋敷を守っていくことは…

…って、すいません!私なんかが、偉そうに…!

ごめんなさい!ごめんなさい!

ご主人様に意見するなんて…!

…っ、ダメです、ご主人様、私を甘やかさないで下さい…

私は、もう、このお屋敷のほとんどのお皿を割ってしまいました…

何か罰を!罰を受けないと、私の気が済みません…!

ご主人様、どうか、お願いします…!私のためを思ってくれるなら…!

今までのことを、許して下さいとは言いません…

でも、してしまったことの、償(つぐな)いはさせて下さい…!

…はい。もちろん。いかなる罰でも、お受けします。

ご主人様。情けは無用です。どうぞ、なんなりと。

(少し間を空ける)

…え?

…罵(ののし)って欲しい…?

ご、ご主人様、ええと…聞き間違いでしょうか…?

の、ののしる?

そ、それって、罰、ですか…?

私のというより、むしろ、ご主人様の罰になってしまうのでは…

ご主人様の言う事は絶対…?

え、えぇ~…(困惑した声で)

わ、分かりました…そう、おっしゃるのであれば…

ご、ご主人様の、バカ…?

こ、こんな感じで、よろしいのでしょうか…?

え?もっと激しく…?

ご主人様の、バカ!!!

い、いい感じ、ですか…?

そ、それは、良かったです…

…もっと、いろんな言い方で?

は、はぁ…えぇと…


ご主人様の、ヘタレ。クズ。低身長。甲斐性(かいしょう)なし。生きてる意味が…

え?

そういう、心にくるのはやめてくれ…?

いや…ご主人様。それは、さすがに、わがままが過ぎるのでは…?

これでダメなら、何と言えばよろしいんでしょうか。

相変わらず、言うことなすことバラバラで、優柔不断(ゆうじゅうふだん)で、
頭もよろしくないご様子ですね…

そんなことだから、こんなに大きなお屋敷のご子息に生まれながら、
彼女の一人もできないんですよ…

そうそう、そんな感じ、じゃないんですよ…

うるさいですね…

今のは、頼まれたからではなく、心の底から申し上げたんです。

喜ばないで下さい、気持ち悪い。

…もう、黙って下さい。(低い声で)

この際ですから、言いたいことを言わせていただきます。


はっきり言います。ご主人様は、本当に気持ち悪いです。

私にこのような命令をなさる所もそうですし、お屋敷の他のメイドたちにも、
誰かれ構わず鼻の下を伸ばして。

あげくの果てに、メイド長に迫られ、今なお、お返事を保留しているとか…

ほんっっとうに、最低だと思います。

そうやって、優しくするだけ優しくして、思わせぶりな態度をとって…

いざ、迫られたら、そうやってお茶をにごして。

最低。最悪。男のクズ…

……なんですか?子犬のような表情をしちゃって…

ああ…心にくるのは、イヤなんでしたっけ?

ふふっ…情けない顔…


……。

すいません…

なんか…

ご主人様の情けない顔見てたら…

ぞくぞく、してきちゃいました…

…ねえ、やめてくださいよ…

そんな目で見られたら…

私…

我慢できなくなっちゃう…!

ふふっ…

ふふふっ…

あははははっ!!!

ドンッ!!(壁ドンする音)

ねえ…ご主人様。

あなたは、優しいことだけがとりえの、どうしようもないお方…

勉強も、運動も、何をやらせても平均以下…

おまけに私よりも背は低く、性格も臆病で、男としての威厳(いげん)も全くない…

到底(とうてい)、こんな大きなお屋敷の跡取りになど、ふさわしくない器…

ほら、どうですか。メイドに壁ドンされる気分は…

ご主人様のことなんか、簡単に見下ろせてしまいますよ…

そんな可愛い顔で、私のことを見上げたってダメです。

ほら、あごを、くいっとして差し上げます…

ふふっ…屈辱的ですか?

女に、しかも従者(じゅうしゃ)に、あごを持ち上げられるのは?

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

情けないですね。

私のような、無能なメイドに、好き放題されてしまうなんて…(耳元で囁く)


(ここから耳元で囁く)

…でも、私はね…

そんな優しいだけのあなたが、大好き、なんですよね…

…私は、何もできない、無能です…

だから、告白なんかしても、ご主人様には迷惑になるって思って、
ずっと、胸にしまっておきました…

でも、あなたは…

私にいじめられるのが、好き、なんですよね…?

はい、言わなくても、分かってしまいます…

私にあごをくいっとされた瞬間…

体が、びくっと、跳ねてしまいましたね…?

ご主人様は、表情にすべて出てしまうお方…

そんなに嬉しそうな顔をされたら…

私でも、ご主人様を満足させられるんだって、思っちゃうじゃないですか…

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

ね。ほっぺを、両手で、はさんでもいいですか?

ふふっ…かわいい…

(耳元ここまで)



…でも、どうして、私なんかがいいんです…?

ご主人様のまわりには、私より優秀で、きれいなメイドが、
いっぱいいらっしゃいますのに…

あぁ…失礼…理由をたずねるなど、ヤボでしたね…

ご主人様は、救いようのない、マゾですからね…

きっとご主人様は、私の奥底に眠る嗜虐(しぎゃく)性を、
見抜いていらっしゃったのでしょう…

そうですね…確かにそれは正しかった…

だって…今、私、こんなにも、たかぶっていますもの…

でもね…それと同時に…
可愛いご主人様を、独占したいとも、思ってしまっているんですよ…

いじめるだけじゃ足りない…

ご主人様のこと全部、私の…私だけのものにしたい…

今まで我慢してきたから、もう、抑えられないんです…

ダメダメなご主人様なんて、しばらく放っておいても、
女の子なんか寄り付かないって、油断してたんですよ…

まさか、あのメイド長が、ご主人様に好意を寄せていたとは…


こうなっちゃったら、もう、ダメです…

あんな性格の悪い女に、可愛いご主人様を渡すわけにはいきません…

私が、ちゃんと…管理しないと…

年上らしく、きちんと導いて、立派な大人に育てて差し上げないと…

(少し間を空ける)

……なるほど。

ご主人様、私、ポンコツのくせに、独占欲は、人一倍強いみたいです。

知りませんでした、自分でも…

ご主人様は…これも見抜いてらっしゃったのですか…?

いや…そうでは無さそうですね…

今のご主人様の表情、とっても、おびえていますもの…

申し訳ありません…

メイドのくせに、主人を好きになってしまって…

無能のくせに、主人の身も心も、欲しがってしまって…

本当に、ごめんなさい…私は、最低です…

でも…

あなたが、悪いんですよ…

あなたが、無能な私に優しくしたから…

切り捨てればよかったものを、情けをかけたから、
やっかいな女に惚れられてしまった…

あなたが、私を目覚めさせたから…

私は、あなたをいじめたいと思ってしまった…

あなたに必要とされていると…私じゃなければダメなのだと、勘違いしてしまった…

こうなってしまっては、もう、自分を抑えることなど、できません。

あなたが手に入るまで…私に完全に屈服するまで、追いかけ続ける…どこまででも。

どこまででも、ね…(耳元で囁く)

(少し間を空ける)

…メイド長?そんなもの、問題ではありません…

私は、ドジっ子ですから…そうですね…

ついうっかり、ティータイムに…彼女のコーヒーに、砂糖と間違えて…

…何かを、混ぜてしまうかもしれません…

だって、しょうがないじゃないですか。

私、無能なんですもん…ふふふ…あはははっ!!

でも、ねえ。

ご主人様に対してだけは…私は誰よりも有能であると…

…そう、思いますよ?

確かめてみますか?

どうやって、かって…?

さぁ…?(耳元で囁く)

ポンコツの私には、分かりかねます…

メイドは、主人の命令に従うだけ…

どうやって、確かめたいんですか…?

両手で、ご主人様のほっぺをはさんで、私が、あなたを見下ろすこの体勢で…
私に、何をさせたいんですか…?

ま、そのお顔を見れば、答えを聞くまでもなさそうですが…

仕方ありません。

そういった手ほどきも、年上の務め…

でも、私はドジ、ですので…

ついうっかり、それ以上のことまで、してしまうかもしれません…

それでもいいのなら…

どうぞ、なんなりと。

…この、変態。(耳元で、低い声で囁く)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ポンコツドジっ子メイドが、ドSとヤンデレに目覚める
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
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全て有償利用可能です。
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