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情緒不安定でヤンデレなオタクの先輩に、罵倒されて負けてしまう
written by 犬アキラ
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3788文字(約 12分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
先輩
視聴者役柄
後輩
場所
指定なし
あらすじ
あなたは、普通のオタクの男の子です。
先輩と二人しかいない、ゲーム同好会に所属しています。
今日は大事な話があって、部室に向かいますが、
先輩は今日も何やら騒いでいます…
本編
あーーー!!また死んだ!!
なんだこのクソゲー!!

このヒロインだけ、攻略ムズすぎるわ!!

お、後輩くん!
遅かったじゃん!

おーい、無視すんなー。

ん?
あぁ、イヤホンつけてたのか。

またアレか。ASMRとかいうの聞いてたのか。

好きだねー、きみも。

でも、「ゲーム同好会」は、きみと私しかいないんだよ。

きみが反応してくれなきゃ、私はひとりで寂しくゲームしてる
悲しい女になっちゃうんだからね?

涙でメガネがくもっちゃうから、頼むよ。そこんとこ。

あ、ところでさ、この女どうやって攻略すんの?

どの選択肢選んでも、私、殺されるんだけど。

これ、ヤンデレってやつ?超怖いんだけど。

現実にこんな女いたら、絶対ヤだよねぇ…

面倒くさいったらありゃしない…

うちのクラスにいる、茶道(さどう)部の部長とか、そんな雰囲気感じるわ。

何か知んないけど、私にすげー嫌がらせしてくんだよね。

あんな美人が、こんなオタク女の何が気に入らないってんだか…

ま、めんどくさいから無視してんだけどさ。

あー、もう、いいやいいや!

格(かく)ゲーやろうぜ!格ゲー!

パンチしたい!パンチ!パンチ!

…え?何?

話がある?

何だよ、あらたまって。

いーよ、何でも言ってみー。

きみと私の仲じゃないか。

あ、まさか告白?

ふふふ、甘いなぁ~~~

私はギャルゲーのヒロインほどチョロくはないぜぇ?

いやぁ?でも?きみがどうしてもってお願いするなら、私もまんざらでも…

…え?

ゲーム同好会、やめたい…?

え、え、え、

ちょ、ちょっと待って、な、な、なんで!?

いやいや、ダメだよ!きみがやめたら私ひとりになっちゃうじゃん!?

え?ゲームは家でやったらいいじゃないですか、って…?

そ、それは違うよ!!

ゲームをやるのが面白いんじゃないんだよ、
きみとやるのが面白いんだよぉ!

ねえ、どうしてやめちゃうの。

私、まだまだきみとやりたいゲームいっぱいあるんだよ…?

嫌だよ~~先輩を捨てないでくれよぉ~~…

もし気に入らないところがあるんなら治すからあああぁぁぁぁぁ…

え?

茶道部に入る?

……………どういうことかな、それは。(静かに怒る)

勉強が忙しくなったとか、そういうんじゃないんだ?

えっ??んんーと…?

違う部に行くから、ここをやめるの?

んー、ごめん、全く意味が分からないんだけど…

…茶道部が、人が足りなくて廃部(はいぶ)になりそうだから、
助けてくれって、部長に泣きつかれた…?

…それで、困ってる人をほっとけないお人よしのきみは、
ふたつ返事でオーケーしたってわけですか?

そうですか。

……あのさ。

それ、別に、きみじゃなくても良いよね。

誰でもいいじゃん。

ていうかさ、きみは私の遊び相手なわけでさ、

言ってしまえば、きみは元々私のパートナーなわけじゃん。

それをさ、今さら、他の女にのりかえるのは
どうかと思っちゃうよ、先輩は。

そもそも、……泣きついた?あの性悪女が…?

おかしい…絶対おかしい…

待てよ…あいつ、もしかして、後輩くんを…?

そうか…だから、私に嫌がらせしてきやがったんだな…

…あー、いや、こっちの話。

……第一さ、きみがいなくなったら、ここも廃部なんだけど。

私の事はどうでもいいってこと?

やっぱり、こんなオタク女よりも、美人の方がいいってわけ?ん?

…元々、ここは同好会で、部活じゃないんだから、
廃部も何もないでしょ、って?


……そーいう事言ってんじゃねぇんだよ…(低い声で)

私よりも、他の女を取るのかって、そう言ってんだよ…

私をひとりにする事には、何の抵抗もないのかって、そう言ってんだよ…!

私よりも、その女をとるってことだろうが!!

違うのかよ!!


(少し間を空けて)


……あー、ごめん。言い過ぎた。

今のはダルかったね。すまんすまん。

…あー、そうだ。

ここは、私たちらしく、ゲームで決着つけようよ。

きみが勝ったら、ゲーム同好会会長の名において、
うちの退部も認めるし、茶道部への入部も認める。

でも、もし負けたら、私の言う事を聞いてもらう。

ゲームは、きみが決めていいよ。

私は、それについて一切の文句を言わない。

何でもいいよ。

どお?だいぶ君に有利な条件だと思うけど。

やる?
オッケー。

じゃあ、どのゲームにするか決めて。


(少し間を空ける)


はは、やっぱり、そのシューティングゲームか。

これだけ唯一、私がきみに勝った事ないもんね?

いいよ、それで。

泣いても笑っても、1回勝負ね。

ハイスコアを出した方が勝ちだね。

オッケー。じゃあ、私からいくよ…


(少し間を空ける)


あー、死んじゃった。

私のスコアは、1万か。

きみはいっつも、5万くらい出すもんね。

これは、もう決まりかな…

はい。じゃあ、きみの番。

好きなタイミングで、始めてどうぞ。


(少し間を空ける)


ふーっ…(耳に息を吹きかける)

…なに?

妨害がダメだなんてルールは無いからね。

ああ、ほら、1回勝負だよ?

集中した方がいいんじゃね?

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

ねえ、これって気持ちいいの?(耳元で囁く)

ははっ、気持ちいいに決まってるよね?

きみ、いっつもこういうの聞いてるもんね?


…あれ?もう、1機(き)死んじゃったね。

こんなとこで死ぬなんて、珍しい。

あと2機しか残ってないよ?大丈夫?

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

はは、耳ふーするたびに、体ビクってなっちゃってんじゃん。

男のくせに、なっさけな。

あれ?何で顔赤くなってんの?

ああ、そっか…。

きみ、罵倒されるのも好きとか言ってたもんね…。

あははっ!ホント、救えないわ…!

ざぁーこ…(耳元で囁く)

あはは、雑魚って言った瞬間に、手元が狂っちゃってんじゃん。

あ~あ、また1機死んじゃった。

もう、あと1機しか残ってないねぇ。

ねぇねぇ、いつからきみ、そんなに雑魚になっちゃったの?

…ほら、最後の1機、さっさとスタートしろよ、ざぁこ…(低い声で)


はは、もう、手ぇ震えっぱなしじゃん…

どんだけマゾなんだよ…
マジでひくんだけど…

ねえ。約束、忘れてないよね。

きみが負けたら、私の言う事聞くんだよ。わかってんの?

…ねえ、きみ、ホントはさぁ…

負けたいって思ってんじゃないの…?(耳元で囁く)

ふふっ…あはははっ…!!

ビクってした!図星じゃん…!マジでうけるわ…!


…ほら、負けちゃいなよ、ざーこ…

罵倒されて気持ちよくなってる、まーぞ…

美人とみれば、誰にでもシッポふる、ざーこ…

何とも思ってない先輩に気持ちよくされて、

死んじゃえ、ばーか。(耳元で囁く)


(少し間を空ける)


…あ~あ、最後の1機、死んじゃったね。

スコアは…9千。

ざんね~ん、きみの負けで~す。

それじゃ、私の言う事を聞いてもらいま~す。

茶道部への入部は、認めません。以上!

はぁ?卑怯(ひきょう)?

うるっせぇよ…(低い声で)


(少し間を空ける)


…ハイ。きみは、先輩に押し倒されてしまいました。

このまま、きみの上にのしかかっちゃいま~す。

…おー。すっごいドキドキしてんじゃん。

そりゃそうだ。

きみ、こういうの大好きだもんね~?

私も、たまに見るよ、そういう動画。

だから、きみの好きなことは手に取るように分かっちゃうんだなぁ…

ほーら、このまま抱きしめて、密着してあげるよ…

ぎゅーー…


(少し間を空ける)


…ね、ほんとに、茶道部に入りたかったわけ?

さっき、卑怯とか言ってたけどさぁ…

本気だったら、ゲームん時、私のこと跳(は)ねのけりゃよかったんじゃね?

…本当は、私に止めて欲しかったんじゃないの?

ふーっ…(耳に息を吹きかける)

私にこういうことされたくて、わざと煽(あお)るような言い方したんじゃないの?

はは、しょうもな。(耳元で囁く)

まったく、性根まで雑魚なんだねぇ、後輩くん…?

いかにもオタクって感じで、涙が出てくるわ。

でも、いいよ…
今回は、乗ってあげるよ…


(少し間を空ける)


…私は、きみが好きだよ…

きみは、私のたったひとりのパートナーなんだよ…

誰にも渡さない…絶対。

どんな手を使っても。

他の女になんか、目がいかないようにしてやんよ…


(少し間を空ける)


…ほら、どうよ。

私、メガネ外したら、めちゃくちゃ可愛いだろーが…

ああ、そうだよ…
きみを堕とす時のために取っておいた、必殺技だよ。

雑魚のくせに、私に本気出させやがって…

生意気なんだよ、おりゃおりゃ…!

こーら、動くな、ざこ。(耳元で囁く)

しっかり、私の抱き枕になってろっての…(耳元で囁く)

…きみの趣味受け入れるなんて、あの性悪(しょうわる)女じゃムリムリ。

きみを受け入れられて、かつここまでのレベルの女なんて、
私くらいしかいないって。

こんなに可愛い女先輩に毎日罵倒してもらえるとか、
幸せだね。こーはいくん。

それじゃあ、もう、きみは、私のものってことでいいよね…?(耳元で囁く)


(少し間を空ける)


……はい、お疲れ。

後輩くん、もう、人に見せられないような、どーしよーもなく
情けない顔しちゃってるよ。

まぁいいや。きみはしばらくそこで寝てな。

私はこれから、あの女と話つけてくるから。

まぁ、とはいっても、茶道部がなくなるのはかわいそうだからね。

私が代わりに入部してやんよ。

本当に、人が足りない「だけ」なら、別にきみじゃなくて
私でもいいはずだからね?

え?ゲーム同好会はどうするんですか、って?

そんなもん、もういらないよ。ゲーム同好会は、今日で終了。

だって、もう後輩くんは、私のものになったんだし。

これからは、私の家で一緒にゲームすればいいじゃん?

ふふっ…

ねえ、家で、ふたりで、どんなゲームしたい…?

いいよぉ。きみがやりたいゲームで。

別に、ゲーム機を使ってやることだけが、ゲームじゃないからねぇ…

あははっ!…安心しなよ。

あの女よりも、動画の中の女よりも、
…どの女よりも、私がきみを満足させてやるからさ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
情緒不安定でヤンデレなオタクの先輩に、罵倒されて負けてしまう
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
犬アキラ
ライター情報
 犬アキラと申します。
 pixivにてフリー台本を書かせて頂いております。
 ヤンデレ、ボクっ娘、ダウナーなどを主に書いております。
 よろしくお願い致します。
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