あーー、、、。
雨だ、、、。
傘、傘っと。
よいしょ、あれ？
ママに入れておいたほうがいいって言われてたから、入れておいたはずなんだけどな。
どうしよ、、、。
ここから家まで距離あるもんなぁ、、、。
あっ、ちょうどいいところに、、、。
よっ！
幼なじみが話しかけただけでびっくりすることないじゃん。
どうしたの？って、傘を忘れちゃってさ。
今日ふるって言ってたじゃん、ってうるさいなぁ。
ママにそう言われたんだけど。入れるの忘れちゃったんだよ、、、。
で？ってわかるでしょ？
あなたの家は、私の家の隣だから、、、一緒に帰ろうよ。
お互い、ヤボ用で残ってただけだから、学校にはもう人残ってないよ。
だから、見られることはないって。
多分。
でも、私もあなたも恋人がいないんだから、なんのデメリットもないでしょ？
ってことで、早速しゅっぱーつ！
なんかさ、相合い傘って想像以上に距離近いんだね。
あぁ、遠ざからなくて大丈夫だよ。
雨の音とさ、あなたの声だけ聞こえるからなんだか、あなたと私だけの世界ができたみたい。
せっかく送ってくれたんだから、お礼に私の家でお茶でもしてく？
嬉しそうな顔しちゃって。
私、知ってるんだからね！
お姉ちゃんとしゃべってるときにすんごい鼻の下のばしちゃってること。
やっぱりさ、、、私よりもさ、お姉ちゃんの方が、その、、、色気？があるから、好きなんでしょ？
すっごい困った顔しちゃってる。
あの！
あのさ、、、気づいてないかもしれないんだけど、、、。
私、、、君のことが好きなの、、、。
私を彼氏にしてくれる、、、？
いいの？
ほんとに？
やったぁ！！
ありがと～。
嬉しいなぁ～。
じゃあ、傘の中で手つないじゃおうよ。
ぎゅーー。
ドキドキしちゃうね。
あなたの心臓の音が聞こえてきちゃう。
私だけじゃなくって、あなたもドキドキしちゃってるんだ。
おんなじ気持ちなんだね。
彼氏♪彼氏♪私の彼氏～。
あっ、そろそろ私の家に着くね。
じゃあ、そのまま私の家でゆっくりしてってよ。
あっ、あと、、、これ、今日傘に入れてくれたお礼。
（リップ音）
だ　い　す　き！！！

・台本（ゆるボイ！）
「幼なじみと相合い傘」
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ファームちゃん