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公開日2021年07月23日 00:11
更新日2021年07月21日 01:22
文字数
2454文字(約 8分11秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
純血の吸血鬼
視聴者役柄
人間の少女
場所
森も奥の吸血鬼の館
あらすじ
吸血鬼(アガペー)今回は長編の為前後半の二部作になります
【あらすじ】
はるか昔ペンシルヴォニアの屋敷で花嫁を父親に襲われてしまった若い吸血鬼。異国の深い森の屋敷で静かに暮らしていた。
人は襲わない人の血は絶対吸わないと誓い、自分の命が消える日を待っていた。
がある日、森で襲われていた赤ん坊を拾った事で運命が大きく変わっていく。
今回はシチュエーション台本ではなく、ボイスドラマという形での投稿になります。
《ご挨拶》
初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。
《朗読をしてくださる演者様へ》
文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましては演者様のやり易い方向でお願いいたします。
作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK)
【あらすじ】
はるか昔ペンシルヴォニアの屋敷で花嫁を父親に襲われてしまった若い吸血鬼。異国の深い森の屋敷で静かに暮らしていた。
人は襲わない人の血は絶対吸わないと誓い、自分の命が消える日を待っていた。
がある日、森で襲われていた赤ん坊を拾った事で運命が大きく変わっていく。
今回はシチュエーション台本ではなく、ボイスドラマという形での投稿になります。
《ご挨拶》
初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。
《朗読をしてくださる演者様へ》
文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましては演者様のやり易い方向でお願いいたします。
作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK)
本編
ト書の種類
【】場所、シーンチェンジ、SE:指示
() 心情、行動 (心の声)呟き
【()】彼女の心情、行動
~~~プロローグ~~~
【過去回想】
(自分の花嫁を父親に襲われる)
何故、彼女は僕の花嫁なのに…
お父様が何故、どうして彼女を…
僕は、彼女が処女だから花嫁に選んだわけではいんです。
彼女を愛してるから、心から愛してるから花嫁に選んだんです。
(泣き叫ぶ)
それを…あぁぁ…
【(愛など関係ない人間は我らの生きる為の餌でしかないのだ)】
僕は嫌だ…そんな愛もない、ただ自分が生き長らえる為だけに人を襲い、その血を奪うなんてことは絶対にしたくない。
【(それならばこの屋敷から出て行け)】
分かりました。僕は屋敷を出て行きます。
僕は僕の命が尽きるまで絶対に人の血は吸わない、人を襲わない。
自分が生きる為だけの捕食は絶対に…しない。
【SE:重いドアの閉まる音】
~~~本編~~~
【森の奥深くの洋館】
【SE:狼の遠吠え】
なんだずいぶんと外が騒がしいよだな…
【SE:呼び鈴】
じぃやか?悪いが外を見て来てくれ…
あぁそうだ。
ずいぶんと獣たちが騒がしい。
もしも人間が迷い込んだとすれば、後々(あとあと)面倒だ、森の外まで案内してやってくれ。
【SE:ドアの開閉音】
(ため息混じりに…)
もう、あれからどれくらいの月日を、ここで過ごしているのか…
いったい、いつまでこの命は続くのだろう…
とうに故郷(こきょう)では皆が死して、ほとんど純血の吸血鬼など残っていないと言うのに…
遥か異国のこの地で私はいつまで…
【SE:ノック音】
入れ…で外はどうだっ……た…
(驚いて)
お前が抱いているのは赤ん坊ではないか?
【(赤ん坊を庇うように母親は息絶えていました)】
なんと哀れな…母親が子どもを守ったというのか…
それで獣たちが騒がしかったのか…
それで赤ん坊に怪我はないのか?
そうか…ならば良かった。
母親の愛が守ったのだな…
【(赤ん坊は明日街に連れていきます)】
あぁそうだな…そうしてくれ。
(少し考えて)
いや、その赤ん坊はここにおく。
【(主の言葉に驚く執事)】
そうだ、ここで育てるのだ。
(執事をじっと見つめて暗示をかける)
私の目を見よ。そして今から話す事を周知の事実として皆に伝えよ。
その子はお前の孫娘だ。
母親は子を産んですぐに亡くなった。
その為、祖父であるお前が引き取りこの屋敷で育てる事にした。
その子をお前たち夫婦で育てよ。
名前はクリナ…私の故郷の言葉でユリの花の名だ。
そして、私の花嫁になるはずだった娘の名前(呟く)
母親の遺体をすぐに回収して裏庭に墓を作れ。
流石に領地内で人間が獣に食い散らかされるのは気分のいいものではないからな。
よいな…
では行け…
【SE:ドアの閉まる音】
私は何をしているのだろう。
あんな赤ん坊に情けをかけるとは…
しかし、心のどこかでこの赤ん坊が私の運命を変えてくれる気がした。
そうでなければ、たかが獣が騒がしいくらいで目覚めたりはしない。
獣よりもあの赤ん坊の泣き声が心にザワザワと響いたのだ。
あの赤ん坊が、私のこの先の運命をにぎっているやもしれん…
もう月がずいぶんと下がってきた。
そろそろ休もう…
【しばし沈黙】
(優しい穏やかな声で)
それにしても、子どもの可愛い声は殺伐とした屋敷に温かい風となっていいのもだ。
陽の光の中で、庭をはしゃぎまわる姿は特に愛らしいではないか(笑)
そこにいるのは誰だ!
【ドアの陰にクリナがいる】
クリナではないか?どうしたこのようなところまでくるとは…
ばぁやを探しているのか?
【頷くクリナ】
その手に持っているのはなんだ?
【(ばぁやに読んで欲しくて)】
そうか…この本を読んで欲しくてばぁやを探してここまで来てしまったのか…
そうだな…(少し考えてから)
では、代わりに私が読んでやろう。
ここ来て椅子に座りなさい。
【(椅子に座るクリナ)】
どんな本なのだ?
ほう…シンデレラか…ずいぶんと可愛い本だな(笑)
むかし、むかしある屋敷にシンデレラという可哀想な娘がおりました。
【フェードアウト】
【しばし沈黙】
(いかぶしげに)
屋敷中に甘い匂いが…どうしたというのだ。
【SE:呼び鈴】
(少し苦しげに)
なぜこのように血の匂いがする?
【(クリナに初潮が…)】
(ため息混じりに)
そういう事か…クリナに初潮が…大人になったということか?
まだまだ子どもと思っていたが、流石にこの匂いは私にはキツいものがあるな。
(少し考えて)
月のものの最中、クリナは屋敷には置くな。
これからその時は庭番の小屋にやってくれ。
そうだ…絶対に屋敷の中には入れるな。
(吐き捨てるように強めに)
絶対に私に近づけるな。
何百年もの間、人の血を吸わずに来た私にとってこの血の匂いは理性を狂わせる。
そうでなくても、クリナの成長と共に血を求める気持ちが強くなっているというのに…
(少し落ち着いて低めに)
よいな、これからは不用意にクリナを私に近づけるな。
そう、普段も同じようにしてくれ。
では下がれ。
【SE:ドアの開閉音】
(溜息混じりに)
ディミトリアの血が湧くローテンフェルト領地もそろそろ危ういと報告を受けたばかり…
庭のロサ・ヴァンピールのバラは今年も満開だが…残りのディミトリアの血とバラ水だけではこの先どうにも足りない。
そんな時にクリナのあの血の匂い…
神はこれが宿命(さだめ)だというのか?
しかし絶対に人の血は…人の血だけは…吸わない。吸うつもりはない!
(絞り出すような声で)
クリナを、花嫁を奪われたあの日に誓ったのだ。
【シーンチェンジ】
【SE:ノック音】
クリナか?入れ…
もうそんな時間か…
【SE:カーテンを開ける音】
今宵は満月か…
次の満月での頃は、確か…
(少し考えて)
クリナ、お前の18歳の誕生日ではないか?
【(はい…)】
何をそんな顔している?
家族を全て亡くした今となっては、お前の家族は私だけ。
何か欲しいものはないか?
私の故郷では18歳の誕生日は大人になるという意味がある。
そういう意味でも何か祝いを考えねばならんな…
【(何もしなくていいというクリナ)】
そういう訳にはいかん。
お前は私にとっても家族そのものなのだから、その家族の祝いは特別なものた。
その日まで何か考えておきなさい。
いいね。
【(頷くクリナ)】
では下がりなさい
【SE:ドアの開閉音】
あの夜からもう18年か…
そろそろクリナを外の世界に帰す時が来たのかもしれんな…
……To be continued
【】場所、シーンチェンジ、SE:指示
() 心情、行動 (心の声)呟き
【()】彼女の心情、行動
~~~プロローグ~~~
【過去回想】
(自分の花嫁を父親に襲われる)
何故、彼女は僕の花嫁なのに…
お父様が何故、どうして彼女を…
僕は、彼女が処女だから花嫁に選んだわけではいんです。
彼女を愛してるから、心から愛してるから花嫁に選んだんです。
(泣き叫ぶ)
それを…あぁぁ…
【(愛など関係ない人間は我らの生きる為の餌でしかないのだ)】
僕は嫌だ…そんな愛もない、ただ自分が生き長らえる為だけに人を襲い、その血を奪うなんてことは絶対にしたくない。
【(それならばこの屋敷から出て行け)】
分かりました。僕は屋敷を出て行きます。
僕は僕の命が尽きるまで絶対に人の血は吸わない、人を襲わない。
自分が生きる為だけの捕食は絶対に…しない。
【SE:重いドアの閉まる音】
~~~本編~~~
【森の奥深くの洋館】
【SE:狼の遠吠え】
なんだずいぶんと外が騒がしいよだな…
【SE:呼び鈴】
じぃやか?悪いが外を見て来てくれ…
あぁそうだ。
ずいぶんと獣たちが騒がしい。
もしも人間が迷い込んだとすれば、後々(あとあと)面倒だ、森の外まで案内してやってくれ。
【SE:ドアの開閉音】
(ため息混じりに…)
もう、あれからどれくらいの月日を、ここで過ごしているのか…
いったい、いつまでこの命は続くのだろう…
とうに故郷(こきょう)では皆が死して、ほとんど純血の吸血鬼など残っていないと言うのに…
遥か異国のこの地で私はいつまで…
【SE:ノック音】
入れ…で外はどうだっ……た…
(驚いて)
お前が抱いているのは赤ん坊ではないか?
【(赤ん坊を庇うように母親は息絶えていました)】
なんと哀れな…母親が子どもを守ったというのか…
それで獣たちが騒がしかったのか…
それで赤ん坊に怪我はないのか?
そうか…ならば良かった。
母親の愛が守ったのだな…
【(赤ん坊は明日街に連れていきます)】
あぁそうだな…そうしてくれ。
(少し考えて)
いや、その赤ん坊はここにおく。
【(主の言葉に驚く執事)】
そうだ、ここで育てるのだ。
(執事をじっと見つめて暗示をかける)
私の目を見よ。そして今から話す事を周知の事実として皆に伝えよ。
その子はお前の孫娘だ。
母親は子を産んですぐに亡くなった。
その為、祖父であるお前が引き取りこの屋敷で育てる事にした。
その子をお前たち夫婦で育てよ。
名前はクリナ…私の故郷の言葉でユリの花の名だ。
そして、私の花嫁になるはずだった娘の名前(呟く)
母親の遺体をすぐに回収して裏庭に墓を作れ。
流石に領地内で人間が獣に食い散らかされるのは気分のいいものではないからな。
よいな…
では行け…
【SE:ドアの閉まる音】
私は何をしているのだろう。
あんな赤ん坊に情けをかけるとは…
しかし、心のどこかでこの赤ん坊が私の運命を変えてくれる気がした。
そうでなければ、たかが獣が騒がしいくらいで目覚めたりはしない。
獣よりもあの赤ん坊の泣き声が心にザワザワと響いたのだ。
あの赤ん坊が、私のこの先の運命をにぎっているやもしれん…
もう月がずいぶんと下がってきた。
そろそろ休もう…
【しばし沈黙】
(優しい穏やかな声で)
それにしても、子どもの可愛い声は殺伐とした屋敷に温かい風となっていいのもだ。
陽の光の中で、庭をはしゃぎまわる姿は特に愛らしいではないか(笑)
そこにいるのは誰だ!
【ドアの陰にクリナがいる】
クリナではないか?どうしたこのようなところまでくるとは…
ばぁやを探しているのか?
【頷くクリナ】
その手に持っているのはなんだ?
【(ばぁやに読んで欲しくて)】
そうか…この本を読んで欲しくてばぁやを探してここまで来てしまったのか…
そうだな…(少し考えてから)
では、代わりに私が読んでやろう。
ここ来て椅子に座りなさい。
【(椅子に座るクリナ)】
どんな本なのだ?
ほう…シンデレラか…ずいぶんと可愛い本だな(笑)
むかし、むかしある屋敷にシンデレラという可哀想な娘がおりました。
【フェードアウト】
【しばし沈黙】
(いかぶしげに)
屋敷中に甘い匂いが…どうしたというのだ。
【SE:呼び鈴】
(少し苦しげに)
なぜこのように血の匂いがする?
【(クリナに初潮が…)】
(ため息混じりに)
そういう事か…クリナに初潮が…大人になったということか?
まだまだ子どもと思っていたが、流石にこの匂いは私にはキツいものがあるな。
(少し考えて)
月のものの最中、クリナは屋敷には置くな。
これからその時は庭番の小屋にやってくれ。
そうだ…絶対に屋敷の中には入れるな。
(吐き捨てるように強めに)
絶対に私に近づけるな。
何百年もの間、人の血を吸わずに来た私にとってこの血の匂いは理性を狂わせる。
そうでなくても、クリナの成長と共に血を求める気持ちが強くなっているというのに…
(少し落ち着いて低めに)
よいな、これからは不用意にクリナを私に近づけるな。
そう、普段も同じようにしてくれ。
では下がれ。
【SE:ドアの開閉音】
(溜息混じりに)
ディミトリアの血が湧くローテンフェルト領地もそろそろ危ういと報告を受けたばかり…
庭のロサ・ヴァンピールのバラは今年も満開だが…残りのディミトリアの血とバラ水だけではこの先どうにも足りない。
そんな時にクリナのあの血の匂い…
神はこれが宿命(さだめ)だというのか?
しかし絶対に人の血は…人の血だけは…吸わない。吸うつもりはない!
(絞り出すような声で)
クリナを、花嫁を奪われたあの日に誓ったのだ。
【シーンチェンジ】
【SE:ノック音】
クリナか?入れ…
もうそんな時間か…
【SE:カーテンを開ける音】
今宵は満月か…
次の満月での頃は、確か…
(少し考えて)
クリナ、お前の18歳の誕生日ではないか?
【(はい…)】
何をそんな顔している?
家族を全て亡くした今となっては、お前の家族は私だけ。
何か欲しいものはないか?
私の故郷では18歳の誕生日は大人になるという意味がある。
そういう意味でも何か祝いを考えねばならんな…
【(何もしなくていいというクリナ)】
そういう訳にはいかん。
お前は私にとっても家族そのものなのだから、その家族の祝いは特別なものた。
その日まで何か考えておきなさい。
いいね。
【(頷くクリナ)】
では下がりなさい
【SE:ドアの開閉音】
あの夜からもう18年か…
そろそろクリナを外の世界に帰す時が来たのかもしれんな…
……To be continued
クレジット
ライター情報
初めまして台本を手に取って下さりありがとうございます。
葛葉 茉白(くずのは ましろ)と申します。
シナリオの書き方を勉強中の為、読みづらい点が多々見受けられると思います。
また語彙や言い回しも同様なのでその点を了承の上読んで頂ければ幸いです。
葛葉 茉白(くずのは ましろ)と申します。
シナリオの書き方を勉強中の為、読みづらい点が多々見受けられると思います。
また語彙や言い回しも同様なのでその点を了承の上読んで頂ければ幸いです。
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