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ヤンデレ後輩の平凡と偶像の二者択一論
written by ゆりらんたん
  • 後輩
  • ヤンデレ
  • ボクっ娘
  • アイドル
公開日2021年08月09日 23:03 更新日2021年09月26日 11:48
文字数
3391文字(約 11分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
自分の部屋
あらすじ
ボクっ娘作品なので初投稿です。売れっ子アイドルの後輩とあなたのお話。
一人称:平常時はボク、アイドル時は私となります。終わりは分岐で2つございます。好きな方をご利用くださいませ。
『ご使用に関して』
アレンジ、改変全て自由です。
ご自由にご利用ください。
本編
(基本声はボクっ娘。途中途中でアイドル声というイメージです)

あれれ、先輩じゃないですかー

奇遇ですね、本屋さんで会うなんて

ボク?ボクは漫画の新刊が出たので買いにきたんですよ

そう言う先輩は何を手に取っていたんですか?

いいじゃないですか、見せてくださいよー

頑なに隠しますね・・・

分かりました、それなら当ててみせましょう

先輩のことなんて全部お見通しですよ?

ずばり、ボクの新作の写真集でしょう

・・・その顔、当たりみたいですね

なんで分かったって・・・流石に自分の写真集の販売日くらい覚えてますよ?

それに先輩はアイドルのボクの大ファンですし?

わざわざサイン会に並ぶぐらいですもんねー?

言ってくれれば写真集の1冊や2冊、ボクのサイン入りで差し上げましたのに・・・

こういうのは自分で買ってこそ意味がある?

はいはい、ファンの鑑ですねー

いつでもボクに会えるのに真面目な人ですよね、ほんと・・・

普段のボクとアイドルのボクは別人?

・・・あー、そういうこと言っちゃうんですね

そうですよねぇ、(声:ボクっ娘)

先輩はぁ、アイドルの“私”のことがだーいすき、ですもんねぇ(声:アイドル)

ふふふっ、動揺しちゃって可愛い(声:アイドル)

そろそろ私にも慣れて欲しいですよぉ(声:アイドル)

・・・アイドルのボクの時だけ先輩がそういう反応するのでなんかイライラしま
す(ここから声:ボクっ娘)

どっちも同じ反応ですって?

全然ちーがーいーまーすー

明らかに動揺してるじゃないですか

普段ボクがそういうことを言っても適当に流すくせにー

そっちの方には慣れた?

…はぁ…

そんな性格だから彼女できないんですよー

関係ない?大アリですよ

こんなに先輩に気をかけてくれる後輩を蔑ろにするんですから

女子の間でも噂になってますよ

先輩は女の子に冷たい人だーって

…嘘?ホントですよ

……あーはいはい、嘘です嘘でーす

なんでわかったんですかー?

付き合い長いからそれくらいの嘘はわかる?

・・・へ、へぇー、先輩にしてはやるじゃないですか

・・・ねぇ、先輩

先輩は後輩の”ボク”と(声:ボクっ娘)

アイドルの”私”(声アイドル)

どっちが好きですか?(以下声:ボクっ娘)

・・・そうですか、そうですよね

生意気な後輩よりも、売れっ子アイドルの女の子の方が好きに決まってますよね

わかってた、わかってましたよ、あははは・・・

・・・ボクはもう帰りますね

落ち込んでなんていませんよ、ボクは大丈夫です

ーーーーーーーーーー分岐①ーーーーーーーーーーーー

それじゃあ先輩、また明日

(少しの間)

おはようございまーす!

今日も先輩の可愛い後輩であるボクがわざわざ先輩の家まで会いに来ましたよー

ん?どうしたんですか先輩、そんなに焦った顔をして

アイドル?あぁ・・・

昨日連絡して辞めちゃいました!

折角売れてたのにどうしてって?

決まってるじゃないですか

先輩が彼女のことを好きになったからですよ

元々は先輩の気を引くためだけに始めたんです

アイドルオタクの先輩の好みを調べて、その偶像になりきって・・・

そしたら先輩はボクをもっと見てくれる

そう思ってたんです

現実ってそう上手くいかないものですね

先輩は確かにボクを見てくれるようになりました

でも先輩が見ていたのはアイドルとしてのボク

普段のボクは先輩にとっての普通の後輩

でもアイドルを演じている時だけは先輩の特別な存在になれた

最初はこれでいいと思ってました

そのうち普段のボクも見てくれるようになるって

・・・だけどボクの予想は外れて先輩はアイドルのボクに惹かれていった

よく考えれば当たり前のことですよね

自分の理想的な女の子が目の前にいるんですもん

ほんとボクってバカ、ですよね、あはは

わかってますよ、自分がおかしなことやってるってことぐらい

でもそれぐらい先輩のことが好きなんです・・・

ついに言っちゃいました・・・

まぁ先輩もとっくに気付いていますよね、ボクの気持ちぐらい

露骨にアピールしてましたもんね、ボク

ええ、そうです

先輩のことが好きで好きでたまらないんです

四六時中先輩のことを考えて狂いそうになるくらい

でも先輩はボクではなくアイドルのボクを選んだ

昨日はあのまま倒れそうになりましたよほんとに

その時気付いたんです

ボクはアイドルのボクに嫉妬してるんだって

だから先輩がアイドルのボクにデレデレしてるのを見るとイライラしてたんだっ


先輩から好意を抱かれている彼女が羨ましい妬ましい

彼女さえいなければいいのに

そう思ったんです

だからね、彼女消えてもらいました!

もう二度とボク達の前に現れることはない

これで先輩はボクを見てくれるようになる・・・

きっと疲れてるから今日はもう帰れ?

帰るわけないじゃないですか

先輩のご両親が今日家にいないのは知ってるんです

こんなチャンスを逃すとでも?

逃げようとしたら大声上げますよ

先輩に襲われたーって

そうそう、それでいいんです

一緒に深く深ーくどこまでも堕ちていきましょうね、せーんぱい

あは、あははは、あはははははははは!!

ーーーーーーーーー分岐①終了ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー分岐②ーーーーーーーーーーーーー

あ、そうだ。先輩明日は暇ですか?

久々にボクの家で遊びませんか?

見せたいものがあるんです

ありがとうございます、それではまた明日

(少しの間)

以下、声アイドル

おはようございます、先輩

わざわざ家に来ていただいてありがとうございます

その格好はどうしたのかって?

うふふ、似合ってますかぁ?

先輩がお好きそうな服装にしてみたんです

えへへ、ありがとうございます、先輩に褒められると嬉しいです

今日はどうしてそっちなのか?

どういうことです?

アイドル口調?

あぁ、それは・・・

まぁ、玄関で立ち話もなんですから私の部屋へどうぞぉ

いらっしゃいませ、売れっ子アイドルのお部屋へようこそ

先輩しか入れたことのない秘密のお部屋ですよぉ?

うふふ、どうですか?先輩の好きそうな女の子の部屋でしょう?

お茶入れてきますねぇ

(少しの間)

はい、どーぞ

いかがです?売れっ子アイドルの煎れたお茶の味はぁ?

美味しい?良かったぁ、ふふっ

先輩とこうして2人っきり・・・嬉しい

大袈裟?

大袈裟なんかじゃありませんよ

こうして先輩と私、2人きりでお話することなんてなかったんですからぁ

いつも私が話しかけると先輩動揺してお話が続かないですし、その度にそれ以上
”私”として話すのは諦めてたんです

私もあの子みたいに先輩と気軽にお話ししたい、冗談を言い合えるようになりた
い、そんな風に思っていたんです

あの子が羨ましくて、嫉ましかった

でも今日はそんなことを考える必要はありません

いえ、今日からですね

どういう意味って?

あの子には消えてもらったんですぅ

もう二度と先輩の前に現れることはありません

なんでって・・・先輩が選んだじゃないですかぁ

“ボク”と”私”どっちが好き?って

それで先輩は”私”を選んだ

あの子も流石にショックを受けたみたいで私を消そうとしたんですけどねぇ

でもアイドルじゃなくなった自分だけが残った時先輩が見向きもしなくなるので


たとえ演技の偽りの自分だとしても先輩から向けられた好意を無にしたくない

そこで彼女は自分を消すことを選んだ

そしたら先輩は”ボク”としての後輩は愛してくれないけど、”私”としての後輩は愛してくれる

そう、思ったんです

先輩はぁ、いつもの軽く流すつもりで適当に言ったと思うんですけど・・・

彼女にとってはとても辛いことだったんですよぉ?

先輩あの子のことをわかってるようでわかってなかったんですねぇ・・・

まぁ、でも私としてはそのおかげで先輩とずーっと一緒にいられるからいいんで
すけどぉ、うふふふ

あれ?先輩どこに行かれるんですか?

帰る?

まさかこのまま帰るつもりですか?

人一人消しておいて?

自分のせいじゃない?

いいえ、先輩のせいです

先輩がもっとよく考えて発言していればあの子も消えないで済んだんです

先輩が人を殺めたようなものです

しっかりと向かい合ってくださいね、先輩?

あの子の十字架を背負って、私と向き合って?

うふふ、その顔、かわいい

大丈夫ですよぉ、先輩

私はずっとあなたのお側にいますから

先輩の心の傷は私が癒します

あの子が刻んだ、私にしか癒せない傷ですもの・・・

健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるとき
も、貧しいときも、妻として愛し、敬い、
慈しむ事を誓ってくださいね、せーんぱい?うふふ

ーーーーーーーーー分岐②終了ーーーーーーーーーーー
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ後輩の平凡と偶像の二者択一論
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆりらんたん
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