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人狼さんはハロウィンに紛れて人間界にやってきたようです
written by ソライヌ
  • 人外 / モンスター
  • ハロウィン
  • ギャグ
  • 拘束
  • ファンタジー
  • 調教
  • ヤンデレ
  • 百合
公開日2021年10月21日 17:27 更新日2021年10月21日 17:27
文字数
1759文字(約 5分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
人狼
視聴者役柄
一般人
場所
人通りの少ない街
あらすじ
ハロウィンの日、あなたは街で妙にリアルな人狼のコスプレをしている人に話しかけられる。
クオリティの高いコスプレに興味を抱きながらも、ふと別れ際にしっぽを掴んでしまう。
すると突然、押し倒されてしまいーーー

「あなたがしっぽを触らなければ、こんな強引に連れ去ろうなんて思わずに済んだのに。」
本編
あの…すみません。
あ、そうです…あなたに声をかけてます。
ちょっとお話お伺いしてもいいですか?
えっとですね、この辺りで毎年ハロウィンの大規模な仮装大会が行われていると聞いたんですけど…
えっ!?今年は開催中止になった!?
ゴミのポイ捨てとかマナーを守らない人が増えたから…そ、そうなんですか…あはは…
そ、そんな…今年も変装せずに人間界のお菓子もらえる日が来た~!と思って楽しみにしてたのに…(小声)

…なんですか、そんなに私をジッと見つめて。
えっ!?「このオオカミの耳としっぽがすごくリアルでビックリした」!?
あ、あはは!!そ、そうですよ~!!
これは仮装用の耳としっぽです!!
決して!決して本物のオオカミの耳としっぽではありません!
なので、その…そんなに見つめられると照れるといいますか…恥ずかしいのでやめていただけるとありがたいのですが…

えっ!?「時々ぴくぴく耳が動いたり、しっぽが揺れているように見えるのは気のせいか」…ですって!?
その…これは…そう!電池!電池です!
これは超ハイテクで高性能な機械が仕込まれていてですね、時間経過で動くように仕組まれているんです!!
断じて!断じてこれは本物のオオカミの耳としっぽではありません!
も、もういいですかね?

はぁ…お祭りもないなら諦めて人狼族の村に帰ろっかな…(小声)
ん、なんです?そんな顔して。
この際ですし、言いたいことがあるなら言えばいいじゃないですか。

えっ!?!?最後にしっぽを触らせてほしい!?!?
だ、ダメです!ぜっったいにダメです!!
なんでって…ダメなものはダメなんです。
そもそもあなた…人狼族のしっぽを触りたいなんて、私にプロポーズをしているようなものですよ!?

…ゲフンゲフン(咳払い)な、なんでもありません。今のは忘れて下さい。
もう、いいですか。お菓子がもらえない…お祭りがないならここに用はありません。
大分暗くなってきてますし、ここは人通りも少ないですから。
あなたも早めに帰った方がいいですよ。
それじゃあ…キャウ!?

(去ろうとした時、不意にしっぽを捕まれる)

…今、しっぽ、捕まれた…?
ふ、フフフ…はぁ~あ。もう、限界です。

(無理やり力で押さえつける)

油断してとはいえ…あれだけ忠告したのにしっぽをつかんでくるなんて。
バカなヒトですねぇ。
あっはは…暴れたって無駄ですよ。
ニンゲンが人狼に勝てるわけないじゃないですか。
そうです、あなたが何となく勘づいているように、私はニンゲンではありません。
人狼…誇り高きオオカミの血を継いだ魔物です。

普段はこことは違う次元…まぁめんどくさいので説明は省きますが、人狼族だけが住まう村でひっそりと暮らしています。
力は人狼の方がよっぽど強い…だけど文明や娯楽に関してはあなたたちニンゲンの方がずっとずっと進んでいます。
なによりこの世界のニンゲンが作る食べ物…特にお菓子は美味しいですから。
たまに、こっそりとこちらの世界にやってきているんです。
この時期…ハロウィンは我々人狼族にとっては好機。
このオオカミの耳としっぽを隠さなくても街に溶け込めることが出来ますから。

でも、目的はそれだけじゃないんです。
もう一つの目的、それはですね…「番(つがい)」…所謂パートナーを探すことなんです。
今の時代、異種族同士でつがいを作ることなんて、そう珍しいものじゃないですし。
むしろ…人狼族は自分より弱い相手を屈服させて従わせる方が、種族としての本能が満たされるみたいで。
あなたに声をかけたのも、かわいかったから。好みだったから。
上手くいけば、つがいの交渉してもいいかな~なんて思ったから…それだけですよ。
こう見えても自分、人狼の割には優しい方だと思っていましたが…
あなたにしっぽ捕まれたら…もう、本能がむき出しになっちゃいました。

番にしたい…
何が何でも服従させたい…
私以外のものが目に入らないように躾けたい…

あはは、そんなに怯えないで下さい。
私の番になる以上、これからの幸せは保証しますから。

お菓子は手に入らなかったけど…こんなにかわいい番が手に入るなんて。
もしかしたらお菓子以上の収穫かもしれません。
もう我慢なんてしません。
…あなたがしっぽを触ったのが悪いんですよ?
あなたがしっぽを触らなければ、こんな強引に連れ去ろうなんて思わずに済んだのに。
さぁ、行きましょうか。
私の故郷…人狼族の住まう村へ。
これからよろしくね…かわいいかわいい番ちゃん。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
人狼さんはハロウィンに紛れて人間界にやってきたようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
こちらに投稿している台本と同じ作品をpixivにも掲載しております。

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