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公開日2022年01月17日 23:38
更新日2022年01月17日 23:38
文字数
2677文字(約 8分56秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お嬢様
視聴者役柄
執事
場所
屋敷、ショッピングモール
あらすじ
〜設定〜
あなた
お嬢様の住む屋敷に勤める執事。
とても家族思い。
相手方と自分の家の親同士が仲が良く、あまり裕福ではない自分の家族を少しでも助けたいという思いで召し抱えてもらった。
屋敷にいる他の執事やメイドたちとは親しく、特に主人であるお嬢様の父親とは、一緒に出かけたりするほど。
お嬢様
自分の家の事を誇りに思っていて、高飛車なところや、自己中心的な言動をとるが、根はとても優しく、自分の気持ちを素直に伝えることが苦手なタイプ。
あなたとは小さい頃からの仲ではあるが、最近は特に毒舌が酷くなり距離を感じている。
あなた
お嬢様の住む屋敷に勤める執事。
とても家族思い。
相手方と自分の家の親同士が仲が良く、あまり裕福ではない自分の家族を少しでも助けたいという思いで召し抱えてもらった。
屋敷にいる他の執事やメイドたちとは親しく、特に主人であるお嬢様の父親とは、一緒に出かけたりするほど。
お嬢様
自分の家の事を誇りに思っていて、高飛車なところや、自己中心的な言動をとるが、根はとても優しく、自分の気持ちを素直に伝えることが苦手なタイプ。
あなたとは小さい頃からの仲ではあるが、最近は特に毒舌が酷くなり距離を感じている。
本編
「はぁ・・・何回言ったら分かるのよ!アナタの作った料理なんて、私の口に入れたくないの!なんでよりによってあのシェフじゃなくてアナタが作ってるわけ!?」
「・・・はぁ?家族旅行で休暇を取ってる?あぁもう!ムカつく・・・!とにかく!私はアナタのような貧しい家で育った人の作ったものは食べたくないの!何よこの貧相な見た目・・・」
「これが庶民の食事ですって・・・分かってるわよそんな事くらい!・・・早くそれ、片付けてよね。どうせ美味しくもないんだろうし・・・」
〜次の日〜
「お〜い、どこにいるのよ〜!・・・あっ、いたいた。」
「アナタ、今日は予定も何もないわよね?私の買い物に付き合う権利をあげる!ありがたく思う事ね!」
「え?別の人と約束があるって・・・そんなの知らないわよ!アナタは私の執事なのよ?だから私の命令は絶対。そうでしょ?分かったら早く支度して!」
しばらくして・・・
「今日も色々買っちゃった〜・・・!服に〜、靴に〜、期間限定のスイーツまで!ほらっ、見てみて!すっごい美味しそう〜・・・!」
「・・・何よ。庶民が来る場所だろうと楽しいものは楽しいのよ。悪い?・・・まぁいいわ。今の私は気分がいいから、許してあげる。ほらっ、これと、これも持って!」
(扉を開ける)
「ただいま〜。やっぱり自分の家が1番落ち着くわね。・・・それにしても、ずっと歩き回ってクタクタよ。お腹も空・・・そうだった、シェフは今いない・・・っていうことは今この屋敷の中で唯一料理を作れるのは・・・」
「いやいやいや・・・それだけは無い!いくらお腹が空いてるからって庶民の・・・特にアナタの料理だけは・・・!」
(お腹が鳴る)
「・・・・・・・・」
「分かった・・・分かったわよ・・・何も食べないよりはマシだから、アナタの料理・・・食べてあげる。だけど、だけどね!もし口に少しでも合わないなんてことがあれば・・・どうなるかは覚悟しておいてよね。」
1時間後・・・
「・・・これが夕飯か。何だか質素ね。この味噌汁?も変な色だし。」
「・・・あ〜はいはい。ゴチャゴチャ言わないで食べろって言うんでしょ。言われなくたって食べるし・・・」
「・・・いただきます。」
「・・・!あれ、なにこれ・・・これも・・・これも!全部優しくて・・・体に染み渡る味・・・」
食べ終わった後・・・
「・・・ご馳走様。これ、早く片付けて。・・・ほら早く。何ぼーっとこっち見てるのよ。」
「・・・はぁ!?すごく美味しそうに食べてたからって・・・!そんなわけないでしょ!大体ね、あんな庶民の味が高貴な私の口に合うわけ・・・合う、わけ・・・」
「・・・とにかく!分かったら早く持っていって!・・・私、もう寝るから。」
〜次の日〜
(扉がノックされる)
「どうぞ。」
(扉が開く)
「何か用・・・って、アナタか。ちょうど良かったわ。アナタに言いたいことがあったのよ、昨日のことについてね。」
「・・・え?アナタも昨日の出来事について言いたいことがあるの?・・・じゃあそっちから言ってみなさい。聞いてあげるわ。」
「・・・あっ、ちょっと待って。なにか隠してるでしょ。それ!その右手に持ってるやつよ!・・・もしかして指輪とか・・・だとしたら昨日の話っていうのも・・・えへへっ。・・・こほん、で?それは一体何なのよ?」
「ん?紙?何か書いてる・・・なになに・・・」
「・・・!こっ、これって退職届じゃない・・・!ちょっと待ってよ、こんなの急に渡されたって納得出来るわけないじゃない!」
「何が不満だったの!?私の態度?この屋敷の環境?・・・もしかして、他の執事とかメイドとかにいじめられてるの?だ、だったら、アナタ以外の人達は全員解雇させるから!だから・・・」
「なんで・・・どうしてよ!アナタは家族を楽にさせたくてここで働いてるんでしょう!?だったら、ここで仕事するのが1番の選択肢なはずでしょ?ねぇ!」
「っ・・・!家族を貶すのだけは許せなかったって・・・ち、違っ・・・違う・・・私そんなこと、本当は思ってなんか・・・!」
「ま、待って!お願い!少しでいいから話を聞いて!お願いします・・・!一生のお願いだから・・・!行かないで!」
「・・・ありがとう、ございます・・・あ、あのね、私ね、昨日の夕飯で作ってくれたあの料理の感想、あんな風に言ってしまったことをずっと後悔してたの。」
「・・・だって、本当は、とても美味しかったし・・・何よりアナタが・・・頑張って作ってくれたものだったから、それだけで私にとっては今まで食べてきたどんなものよりも・・・ずっと価値のあるものだったの。」
「でも、あんなこと言ったりしてアナタにキツく当たってしまって・・・本当に伝えたかった言葉はあんな言葉じゃなかった・・・」
「・・・美味しかった、ありがとう。このふたつだけでも伝えられたら良かった。なのに、私が子供みたいな意地を張って・・・言えなくて・・・ちゃんと言えてさえいれば、こんなことにはならなかったのに。」
(泣き出す)
「うぅっ・・・いやだよ・・・やっぱりやだよぉ・・・!行かないで・・・!好き・・・好きなの・・・!アナタのことがずっとずっと前から・・・!だから私から離れないでよ!一緒にいてよぉ・・・!」
(ネタばらしをする)
「えっ・・・?全部ウソ・・・?ドッキリ?」
「・・・良かった・・・良かったぁ・・・!本当にどうすればいいか分からなくなってすごく怖かったのよ・・・?」
「安心したらなんだか腹が立ってきた・・・しばらくはアナタの事を許してあげない。・・・でも、ここでアナタの本当の気持ちを聞かせてくれれば少しは収まる、かも。」
「その・・・アナタは私の事、どう・・・思ってるの?」
「好き・・・?ホント?・・・嬉しい。すっごく嬉しい!・・・うん、もう言わない。アナタのおかげで自分がずっと隠してた本心だって言えた。だからこれからは、その・・・自分の気持ちを素直に伝えるわ。約束する。・・・えへへっ。」
「あっ、そっか。私のさっき伝えたかったこと、まだ言えてなかったわね。・・・それでね、私がさっき言おうと思ってたこと・・・なんだけど。」
「また、作ってくれない?・・・アナタの料理を食べてると、何だか優しくなれる気がするの。心が暖かくなって、あぁ・・・アナタと、アナタの家族の優しさが詰まってるんだなって思える。」
「・・・本当?毎日作ってくれるの・・・?うれしい。・・・ふふっ。これからは執事だけじゃなくて、専属のシェフにもなってもらわなくちゃ。」
「楽しみにしてるわ、アナタの主人・・・いや、未来の奥さんとして私も頑張るから、ね?」
「・・・はぁ?家族旅行で休暇を取ってる?あぁもう!ムカつく・・・!とにかく!私はアナタのような貧しい家で育った人の作ったものは食べたくないの!何よこの貧相な見た目・・・」
「これが庶民の食事ですって・・・分かってるわよそんな事くらい!・・・早くそれ、片付けてよね。どうせ美味しくもないんだろうし・・・」
〜次の日〜
「お〜い、どこにいるのよ〜!・・・あっ、いたいた。」
「アナタ、今日は予定も何もないわよね?私の買い物に付き合う権利をあげる!ありがたく思う事ね!」
「え?別の人と約束があるって・・・そんなの知らないわよ!アナタは私の執事なのよ?だから私の命令は絶対。そうでしょ?分かったら早く支度して!」
しばらくして・・・
「今日も色々買っちゃった〜・・・!服に〜、靴に〜、期間限定のスイーツまで!ほらっ、見てみて!すっごい美味しそう〜・・・!」
「・・・何よ。庶民が来る場所だろうと楽しいものは楽しいのよ。悪い?・・・まぁいいわ。今の私は気分がいいから、許してあげる。ほらっ、これと、これも持って!」
(扉を開ける)
「ただいま〜。やっぱり自分の家が1番落ち着くわね。・・・それにしても、ずっと歩き回ってクタクタよ。お腹も空・・・そうだった、シェフは今いない・・・っていうことは今この屋敷の中で唯一料理を作れるのは・・・」
「いやいやいや・・・それだけは無い!いくらお腹が空いてるからって庶民の・・・特にアナタの料理だけは・・・!」
(お腹が鳴る)
「・・・・・・・・」
「分かった・・・分かったわよ・・・何も食べないよりはマシだから、アナタの料理・・・食べてあげる。だけど、だけどね!もし口に少しでも合わないなんてことがあれば・・・どうなるかは覚悟しておいてよね。」
1時間後・・・
「・・・これが夕飯か。何だか質素ね。この味噌汁?も変な色だし。」
「・・・あ〜はいはい。ゴチャゴチャ言わないで食べろって言うんでしょ。言われなくたって食べるし・・・」
「・・・いただきます。」
「・・・!あれ、なにこれ・・・これも・・・これも!全部優しくて・・・体に染み渡る味・・・」
食べ終わった後・・・
「・・・ご馳走様。これ、早く片付けて。・・・ほら早く。何ぼーっとこっち見てるのよ。」
「・・・はぁ!?すごく美味しそうに食べてたからって・・・!そんなわけないでしょ!大体ね、あんな庶民の味が高貴な私の口に合うわけ・・・合う、わけ・・・」
「・・・とにかく!分かったら早く持っていって!・・・私、もう寝るから。」
〜次の日〜
(扉がノックされる)
「どうぞ。」
(扉が開く)
「何か用・・・って、アナタか。ちょうど良かったわ。アナタに言いたいことがあったのよ、昨日のことについてね。」
「・・・え?アナタも昨日の出来事について言いたいことがあるの?・・・じゃあそっちから言ってみなさい。聞いてあげるわ。」
「・・・あっ、ちょっと待って。なにか隠してるでしょ。それ!その右手に持ってるやつよ!・・・もしかして指輪とか・・・だとしたら昨日の話っていうのも・・・えへへっ。・・・こほん、で?それは一体何なのよ?」
「ん?紙?何か書いてる・・・なになに・・・」
「・・・!こっ、これって退職届じゃない・・・!ちょっと待ってよ、こんなの急に渡されたって納得出来るわけないじゃない!」
「何が不満だったの!?私の態度?この屋敷の環境?・・・もしかして、他の執事とかメイドとかにいじめられてるの?だ、だったら、アナタ以外の人達は全員解雇させるから!だから・・・」
「なんで・・・どうしてよ!アナタは家族を楽にさせたくてここで働いてるんでしょう!?だったら、ここで仕事するのが1番の選択肢なはずでしょ?ねぇ!」
「っ・・・!家族を貶すのだけは許せなかったって・・・ち、違っ・・・違う・・・私そんなこと、本当は思ってなんか・・・!」
「ま、待って!お願い!少しでいいから話を聞いて!お願いします・・・!一生のお願いだから・・・!行かないで!」
「・・・ありがとう、ございます・・・あ、あのね、私ね、昨日の夕飯で作ってくれたあの料理の感想、あんな風に言ってしまったことをずっと後悔してたの。」
「・・・だって、本当は、とても美味しかったし・・・何よりアナタが・・・頑張って作ってくれたものだったから、それだけで私にとっては今まで食べてきたどんなものよりも・・・ずっと価値のあるものだったの。」
「でも、あんなこと言ったりしてアナタにキツく当たってしまって・・・本当に伝えたかった言葉はあんな言葉じゃなかった・・・」
「・・・美味しかった、ありがとう。このふたつだけでも伝えられたら良かった。なのに、私が子供みたいな意地を張って・・・言えなくて・・・ちゃんと言えてさえいれば、こんなことにはならなかったのに。」
(泣き出す)
「うぅっ・・・いやだよ・・・やっぱりやだよぉ・・・!行かないで・・・!好き・・・好きなの・・・!アナタのことがずっとずっと前から・・・!だから私から離れないでよ!一緒にいてよぉ・・・!」
(ネタばらしをする)
「えっ・・・?全部ウソ・・・?ドッキリ?」
「・・・良かった・・・良かったぁ・・・!本当にどうすればいいか分からなくなってすごく怖かったのよ・・・?」
「安心したらなんだか腹が立ってきた・・・しばらくはアナタの事を許してあげない。・・・でも、ここでアナタの本当の気持ちを聞かせてくれれば少しは収まる、かも。」
「その・・・アナタは私の事、どう・・・思ってるの?」
「好き・・・?ホント?・・・嬉しい。すっごく嬉しい!・・・うん、もう言わない。アナタのおかげで自分がずっと隠してた本心だって言えた。だからこれからは、その・・・自分の気持ちを素直に伝えるわ。約束する。・・・えへへっ。」
「あっ、そっか。私のさっき伝えたかったこと、まだ言えてなかったわね。・・・それでね、私がさっき言おうと思ってたこと・・・なんだけど。」
「また、作ってくれない?・・・アナタの料理を食べてると、何だか優しくなれる気がするの。心が暖かくなって、あぁ・・・アナタと、アナタの家族の優しさが詰まってるんだなって思える。」
「・・・本当?毎日作ってくれるの・・・?うれしい。・・・ふふっ。これからは執事だけじゃなくて、専属のシェフにもなってもらわなくちゃ。」
「楽しみにしてるわ、アナタの主人・・・いや、未来の奥さんとして私も頑張るから、ね?」
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