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ヤンデレ四天王の深い愛を前に下山もままならない〜南の増長天編〜
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • ファンタジー
  • 純愛
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • クーデレ
  • 戦闘
公開日2022年01月24日 05:49 更新日2022年01月24日 05:49
文字数
958文字(約 3分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
人間
場所
須弥山
本編
…無駄。ここから先は通さない。

まさかここにも来るとは思わなかった。

てっきり広目天(こうもくてん)が仕留めてると思ってたから。

そう…悪運が強いんだ。

けどここまで。貴方はわたしが止める。

多聞天(たもんてん)と広目天の隙を狙って逃げ出せたからって調子に乗らないで。

わたしはあの二人のように甘くないから。覚悟して。



噂通り、神々とやりあってきただけはある。

だけど…無駄。

戦えば戦うほど、貴方が勝てる確率は低くなっていく。

…気づいた?だんだんわたしが強くなってきていることに。

これがわたし、増長天(ぞうちょうてん)の能力。

敵からダメージを受ければ受けるほど、こちらの攻撃の威力が増す。

そう。だから増長天なんだよ。

戦いが長期化すればするほど貴方は弱り、わたしは強くなっていく。

悪いことは言わない。ここで降参して。

帝釈天(たいしゃくてん)陛下の前で忠誠を誓い、婿になることを承諾すればそれで全部済むから。

ついでに、わたしも第二夫人に迎えてくれると助かる。

は?じゃない。陛下の前にひざまずけって言ってるの。

貴方に残された道はそれしかない。

そう。陛下はたいそう貴方のことを気に入っておられるから。

だから多聞天に命じて貴方を迎えに行かせた。

なんで最初から普通に呼び出さなかったのかって…

さあ?それはわたしの知ったことじゃない。

陛下に何か深い考えがあるに決まってる。

知りたかったら、さっさと降参して。

すぐ陛下の前に連れて行ってあげるから。

そう…ホントに諦めというか、往生際が悪い。

なに?まだなにか?

あぁ…さっきの第二夫人のこと?

わたしも貴方を気に入ってる。

二番目でも三番目でもいいから、貴方の奥さんになりたいと思った。それだけ。

貴方は弱いけど強いから。

なんで四神を始め、神々が貴方を気に入っていたのか、なんとなく分かった気がする。

貴方はチャランポランに見えるけど、根っこは優しい。

どれだけ傍迷惑な好意を押し付けられても、貴方はそれを蔑(ないがし)ろにはしなかった。

むしろきちんと受け止めた上で、自分の筋(すじ)を通そうとしてる。

きっとわたしも、貴方のそういうところに惹かれたんだと思う。

買い被りすぎ?そんなことはない。

ちゃんと見てたから。貴方の一連の行動。

うん。どうしても逃がさない…ううん、逃がしたくない。

四天王の一人として、貴方を倒す。

貴方の戦いはここで終わらせるから…絶対に。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ四天王の深い愛を前に下山もままならない〜南の増長天編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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