- 純愛
- 甘々
- ヤンデレ
- 逆NTR
公開日2022年02月12日 01:18
更新日2022年02月12日 01:18
文字数
3729文字(約 12分26秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
挫折した男
場所
家
あらすじ
あらすじ
あなたには幼馴染と約束した夢があった。
しかし、引っ越しや親の事情……子供に過ぎなかった二人はそういったことに抗うことが出来ずに数年。
再会したときに、あなたはすでに彼女と誓い合った夢をすっかりと諦めて別の道を歩んでしまっていた。
しかし、彼女はその時の約束を忘れてはおらずずっとずっと研鑽を続けており……そして
あなたには幼馴染と約束した夢があった。
しかし、引っ越しや親の事情……子供に過ぎなかった二人はそういったことに抗うことが出来ずに数年。
再会したときに、あなたはすでに彼女と誓い合った夢をすっかりと諦めて別の道を歩んでしまっていた。
しかし、彼女はその時の約束を忘れてはおらずずっとずっと研鑽を続けており……そして
本編
本編
「ん~……この辺だと思うけどなぁ……えっと……」
「あ、ちょっとちょっとっ!」
「こんにちは~、えっと、呼び止めてごめんね?」
「あたし、ここら辺に引っ越してきたんだけど……ちょ~っと家の場所が分からなくって……聞いても、いいかな?」
「あはは……ありがとっ、恩に着るよ~」
「いや~、昔はここに住んでたから大丈夫だろ~って思って高を括ってたんだけど……子供の頃の記憶なんてあてにならないね~」
「もう随分前の事だから、建物とかも結構変わっちゃってるし……そもそもがうろ覚えなところもあったしで……たはは~」
「ごめ~ん、誰だか知らないけど助かったよ~本当に」
「あとでお礼をしに行くから、家を教えてね~?」
少し待ち
「ええ~?そこまでしなくていい~? んもうっ、遠慮屋さんだなぁ~、こういうのは素直に受け取っとくもんだよ~? 恩を返さなければ女が廃るってもんだし~」
「ふふ……はぁ、何だろ? 昔のこと、思い出しちゃった」
「意地っ張りなとこあったもんなぁ……もう、変わってるかな? どうかな?」
「……あ、ごめん。つい思い出に浸っちゃった」
「実は……その、この街に引っ越してきたのって、ね」
「幼馴染とまた会いたかったから、なんだ」
「そのために、お父さんやお母さんとも色んな約束をしてやれって言われたこともやって……成績や学業もうんと頑張って……うん、ようやく帰ってこれた」
「……でまぁ、迷子になりかけてるんだから格好悪い話なんだけど……」
「あっ、あれ、かな? うんっ、見えてきた見えてきた!」
「よかった~、ちゃんと着いて~」
「来れなかったら野宿になるとこだったよ~……お金もないから、ホテルとか無理だし……距離もあるから、あっちにも戻れないし……本当、よかったぁ」
「……ん? あぁ、うん、そだよ~。あれがあたしの家」
「昔住んでた家にそのまま一人で暮らしていいことになってたんだ~」
「ん~、見た感じ……あまり痛んではない、のかな? でも随分と放置してたから色々と手入れしないとな~……あはは~、これから大変だ」
「でも、良かった……これで……ようやっと、これで……ふふ、ふふふふ♪」
「っと、それじゃ、ありがとっ♪」
「このお礼はいつか必ずするから! 君の家を……っていうか、うん、住所っ!教えて欲しいなっ!」
「別に……方向音痴ってわけでもないし、それさえ教えてくれればその内色々と調べて自力で思うんだよね~……うん」
「で? どこ住んでるの?」
「……ん?どしたの?あっちの方指差して?」
「……うん? え? あの家なの?」
「…………うん?」
「え、あの家……あの家って……え、ええええええええっ!?」
「じゃ、じゃあじゃあっ!もしかして?」
「……ぁ、良く見れば面影がある……額に、傷も……それって、あれ? あの……幼稚園の頃に、縫った時の……?」
「じゃ、じゃあ、あたしのこと……わか、る?」
「……わぁ……わあああっ!」
「分かるんだ~! うん、うんっ! あたしっ!あたしだよっ!」
「子供のころ隣の家に住んでた……あのっ!」
「あはっ♪あはは~……ん、これじゃすぐ分からなかったあたしが恥ずかしいな~、もう」
「見違えちゃった……すっごく……すっごく、格好よくなってたから……分からなかった……あは」
「うぅ、嬉しいんだけど……何だか、恥ずかしい……うぅ、もっとロマンチックな再会を予定してたのに~」
「いや……これはこれで、運命的……ではあるけど」
「うん、それじゃ改めましてっ!」
「ただいまっ! この街に帰ってきたよっ! ずっとずっと……会いたかったっ!」
「これからまた、よろしくねっ!」
「ふふ……ふふふ~♪」
「いやぁ、初日で会えるなんて運がいいなぁ……ねぇ? 積もる話もあるからさっ、ちょっとウチでお茶してかない?」
「子供の時みたいにさっ! ウチで話そうよっ!」
「……んっ!じゃ、けって~いっ! れっつご~」
場面転換
「……とぉ……招いたはいいけど、埃だらけ……あはは、何だか締まらないね? 格好悪~い」
「ま、適当にくつろいでてよっ。お茶は……ん~、置いてあるものとか賞味期限切れてそうだな……あたしが途中で買って飲んでたペットボトルでいいよね?」
「んじゃ、話そっか」
「ん~~……何から話そうかな~?」
「やっぱり、久しぶりっていうのが一番なとこだよね?」
「だって、あれから十年も経ってるんだもん……あの時はこ~んな小さかったのに……今じゃこれだもんね~」
「どう?幼馴染がナイスバディに成長してて、ドキッとした?」
少し待ち
「うわ~、ノリ悪いな~、何?その表情? そういうときはストレートに感情を表現するものだよ? あたしは、格好よくなってて見違えたってしっかり言ったってのにさ? ちぇ~、ズルい奴~」
「まぁ、いいけど、さ……」
「うん……あの時は、まだお互い小さかったもんね?」
「ずっと一緒に居られる、ずっとずっと一緒に遊ぶんだって……無邪気に信じてた」
「このままずっと……楽しい時間が続くって……そう、信じてた」
「けど……うん……約束もしたし、二人ともその気だったけど……終わりはあっさりと訪れた、ね?」
「あたしたちがどんなことを思ってようと……大人の事情にそんなことは関係なくって……どんなに一緒に居たいって思ってても……あたしたちは無力だった」
「お父さんの仕事で……それは、分かるんだけど、さ……あたしは、引っ越したく、なかったもん」
「ずっとずっと……君と一緒に居たかった」
「君は、どうかな? そう、思ってて、くれてた、かな?」
「……あは、は……そっか……よかった……そうだったんだ、安心した」
「そうだね……あたしも……その時のあたしにとってはあの小さな幸せが全てだった……君と居られることが何よりも大事で大切だった……その……好き、だったから」
「……たはは、は……幼稚園の頃のこととはいえ、これを言うの照れるね?」
「でも、本当……お嫁さんになりたいって思ってた。一緒に居たいって思ってた」
「まっ、だからこうしてっ!努力を重ねてこっちに帰ってきたってわけなんだけど、さっ!」
「それに……約束もあったし」
「ねぇ?あの時のこと、覚えてる?」
「一緒に語った夢……まだ、続けてる?」
「確か……ヒーローになるんだ~って言ってたよね?」
「あたしも、続けてるよ? あたしなりの方法で……そっちは?」
「……ん? どうしたの? 困った顔、して?」
「…………もしかして、続けて、ない、の?」
「……え?」
「なん、で?」
「……そっか……そう……現実的に考えて、ヒーローになれるわけ、ない、か……そっか」
「……けど……けどっ! それならさっ!他にも方法がっ」
「そりゃ……超能力とか、そういうのは無理かもしれない……現実のことじゃないかもしれない……けど、だったら、スーツアクターとか俳優さんとか演じる人を目指したり……そうじゃなくても、うん、消防士とか警察とか、見方によってはヒーローじゃない? そういうのじゃ、駄目、なの?」
「あたしは……あたしは、続けてるよ? 約束だったから」
「スーパーヒロイン……なれるように、今、演技の勉強してるんだ」
「……それに、もしもの時に誰かの助けになれるように、と思って身体だって鍛えて……」
「約束、したから……」
「君は……君はもう、忘れちゃった、の? もう、どうでもいいものに、なっちゃった、の?」
「……そっか……彼女、居るんだ?」
「……いつまでも、馬鹿なことはしてられない……そっか……そっ、か……」
「あ、はは、は……ごめん……なんだろ? 何か、涙、出てきちゃった……悪いけど、今日のところは帰って、くれる、かな?」
「すぐ、涙やむから……元通りになるから……だから」
「うん……じゃあね?」
場面転換
「おっじゃましま~す」
「はぁ、こうして窓から入ってくるの、何年ぶりだろ?」
「ふふ、さっきぶりだね? やっほ~」
「うん、もう泣き止んだから戻ってきたよ?」
「今からはいつも通りのっ!」
「ううん……あの時の続きのあたしだっ」
「ふふ、ふふふふふ~」
耳元で
「ねえ? もう、大丈夫だよ?」
「……何とぼけてるの~?」
「もう、あなたが約束を守れない原因……無くしてきたよ♪」
離れて
「これ、貰ってきたんだ」
「彼女……さっき言ってたよね? 彼女も居るからそんな馬鹿なことも出来ないって」
「だから~……自主的に別れの手紙を書いて貰うように話を付けてきた」
「そして……これがその手紙」
「読む?」
「……ふぅん、信じられないって顔だね?」
「なら、あたしが読んであげよっか?」
「えっと、なになに……『あなたと付き合ったことは何かの気の迷いでした。本当は好きじゃなかったんです、ただ恋に恋してただけだったんです。まやかしにすぎなかったんです……ごめんなさい』だって」
「もう会えないよ? お引越しまでしちゃったから」
「夜逃げしちゃったんだってさ~、ま、逃げるとこ見てたから言えるんだけどね?あたしは」
「ふふ~、と、いうわけでっ!」
「これで、もう約束が守れるね?」
「また、ヒーローを目指そうよ? あたしと一緒に……ね?」
「……ん?何でこんなことって……そりゃあ、だって……」
「忘れ、ちゃったの?」
「……これが叶ったら……結婚して最強夫婦になろうなって、約束、してくれたじゃん……馬鹿……子供の頃だから無効だ、なんて、無しだよ? 契約書にまで書いて貰って、それをずっとず~~っと持ってたんだから……サインしたの、忘れたとは言わせないよ?」
「だから……君はあたしのもの。あたしの大切な大切な旦那様」
「……だから……うん……分かるよ。大変だから、進んでるって実感も出来なかったから挫けちゃったんだよね? 傍に、約束したあたしも居ないから……意味も感じられなくなって……諦めちゃったんだよね?」
「でも、これからは……約束したあたしが……幼馴染であるあたしが、傍でずっとずっと励まし続けるから」
「諦めちゃった夢の続き、しよ?」
「あたしの旦那様♪」
「ん~……この辺だと思うけどなぁ……えっと……」
「あ、ちょっとちょっとっ!」
「こんにちは~、えっと、呼び止めてごめんね?」
「あたし、ここら辺に引っ越してきたんだけど……ちょ~っと家の場所が分からなくって……聞いても、いいかな?」
「あはは……ありがとっ、恩に着るよ~」
「いや~、昔はここに住んでたから大丈夫だろ~って思って高を括ってたんだけど……子供の頃の記憶なんてあてにならないね~」
「もう随分前の事だから、建物とかも結構変わっちゃってるし……そもそもがうろ覚えなところもあったしで……たはは~」
「ごめ~ん、誰だか知らないけど助かったよ~本当に」
「あとでお礼をしに行くから、家を教えてね~?」
少し待ち
「ええ~?そこまでしなくていい~? んもうっ、遠慮屋さんだなぁ~、こういうのは素直に受け取っとくもんだよ~? 恩を返さなければ女が廃るってもんだし~」
「ふふ……はぁ、何だろ? 昔のこと、思い出しちゃった」
「意地っ張りなとこあったもんなぁ……もう、変わってるかな? どうかな?」
「……あ、ごめん。つい思い出に浸っちゃった」
「実は……その、この街に引っ越してきたのって、ね」
「幼馴染とまた会いたかったから、なんだ」
「そのために、お父さんやお母さんとも色んな約束をしてやれって言われたこともやって……成績や学業もうんと頑張って……うん、ようやく帰ってこれた」
「……でまぁ、迷子になりかけてるんだから格好悪い話なんだけど……」
「あっ、あれ、かな? うんっ、見えてきた見えてきた!」
「よかった~、ちゃんと着いて~」
「来れなかったら野宿になるとこだったよ~……お金もないから、ホテルとか無理だし……距離もあるから、あっちにも戻れないし……本当、よかったぁ」
「……ん? あぁ、うん、そだよ~。あれがあたしの家」
「昔住んでた家にそのまま一人で暮らしていいことになってたんだ~」
「ん~、見た感じ……あまり痛んではない、のかな? でも随分と放置してたから色々と手入れしないとな~……あはは~、これから大変だ」
「でも、良かった……これで……ようやっと、これで……ふふ、ふふふふ♪」
「っと、それじゃ、ありがとっ♪」
「このお礼はいつか必ずするから! 君の家を……っていうか、うん、住所っ!教えて欲しいなっ!」
「別に……方向音痴ってわけでもないし、それさえ教えてくれればその内色々と調べて自力で思うんだよね~……うん」
「で? どこ住んでるの?」
「……ん?どしたの?あっちの方指差して?」
「……うん? え? あの家なの?」
「…………うん?」
「え、あの家……あの家って……え、ええええええええっ!?」
「じゃ、じゃあじゃあっ!もしかして?」
「……ぁ、良く見れば面影がある……額に、傷も……それって、あれ? あの……幼稚園の頃に、縫った時の……?」
「じゃ、じゃあ、あたしのこと……わか、る?」
「……わぁ……わあああっ!」
「分かるんだ~! うん、うんっ! あたしっ!あたしだよっ!」
「子供のころ隣の家に住んでた……あのっ!」
「あはっ♪あはは~……ん、これじゃすぐ分からなかったあたしが恥ずかしいな~、もう」
「見違えちゃった……すっごく……すっごく、格好よくなってたから……分からなかった……あは」
「うぅ、嬉しいんだけど……何だか、恥ずかしい……うぅ、もっとロマンチックな再会を予定してたのに~」
「いや……これはこれで、運命的……ではあるけど」
「うん、それじゃ改めましてっ!」
「ただいまっ! この街に帰ってきたよっ! ずっとずっと……会いたかったっ!」
「これからまた、よろしくねっ!」
「ふふ……ふふふ~♪」
「いやぁ、初日で会えるなんて運がいいなぁ……ねぇ? 積もる話もあるからさっ、ちょっとウチでお茶してかない?」
「子供の時みたいにさっ! ウチで話そうよっ!」
「……んっ!じゃ、けって~いっ! れっつご~」
場面転換
「……とぉ……招いたはいいけど、埃だらけ……あはは、何だか締まらないね? 格好悪~い」
「ま、適当にくつろいでてよっ。お茶は……ん~、置いてあるものとか賞味期限切れてそうだな……あたしが途中で買って飲んでたペットボトルでいいよね?」
「んじゃ、話そっか」
「ん~~……何から話そうかな~?」
「やっぱり、久しぶりっていうのが一番なとこだよね?」
「だって、あれから十年も経ってるんだもん……あの時はこ~んな小さかったのに……今じゃこれだもんね~」
「どう?幼馴染がナイスバディに成長してて、ドキッとした?」
少し待ち
「うわ~、ノリ悪いな~、何?その表情? そういうときはストレートに感情を表現するものだよ? あたしは、格好よくなってて見違えたってしっかり言ったってのにさ? ちぇ~、ズルい奴~」
「まぁ、いいけど、さ……」
「うん……あの時は、まだお互い小さかったもんね?」
「ずっと一緒に居られる、ずっとずっと一緒に遊ぶんだって……無邪気に信じてた」
「このままずっと……楽しい時間が続くって……そう、信じてた」
「けど……うん……約束もしたし、二人ともその気だったけど……終わりはあっさりと訪れた、ね?」
「あたしたちがどんなことを思ってようと……大人の事情にそんなことは関係なくって……どんなに一緒に居たいって思ってても……あたしたちは無力だった」
「お父さんの仕事で……それは、分かるんだけど、さ……あたしは、引っ越したく、なかったもん」
「ずっとずっと……君と一緒に居たかった」
「君は、どうかな? そう、思ってて、くれてた、かな?」
「……あは、は……そっか……よかった……そうだったんだ、安心した」
「そうだね……あたしも……その時のあたしにとってはあの小さな幸せが全てだった……君と居られることが何よりも大事で大切だった……その……好き、だったから」
「……たはは、は……幼稚園の頃のこととはいえ、これを言うの照れるね?」
「でも、本当……お嫁さんになりたいって思ってた。一緒に居たいって思ってた」
「まっ、だからこうしてっ!努力を重ねてこっちに帰ってきたってわけなんだけど、さっ!」
「それに……約束もあったし」
「ねぇ?あの時のこと、覚えてる?」
「一緒に語った夢……まだ、続けてる?」
「確か……ヒーローになるんだ~って言ってたよね?」
「あたしも、続けてるよ? あたしなりの方法で……そっちは?」
「……ん? どうしたの? 困った顔、して?」
「…………もしかして、続けて、ない、の?」
「……え?」
「なん、で?」
「……そっか……そう……現実的に考えて、ヒーローになれるわけ、ない、か……そっか」
「……けど……けどっ! それならさっ!他にも方法がっ」
「そりゃ……超能力とか、そういうのは無理かもしれない……現実のことじゃないかもしれない……けど、だったら、スーツアクターとか俳優さんとか演じる人を目指したり……そうじゃなくても、うん、消防士とか警察とか、見方によってはヒーローじゃない? そういうのじゃ、駄目、なの?」
「あたしは……あたしは、続けてるよ? 約束だったから」
「スーパーヒロイン……なれるように、今、演技の勉強してるんだ」
「……それに、もしもの時に誰かの助けになれるように、と思って身体だって鍛えて……」
「約束、したから……」
「君は……君はもう、忘れちゃった、の? もう、どうでもいいものに、なっちゃった、の?」
「……そっか……彼女、居るんだ?」
「……いつまでも、馬鹿なことはしてられない……そっか……そっ、か……」
「あ、はは、は……ごめん……なんだろ? 何か、涙、出てきちゃった……悪いけど、今日のところは帰って、くれる、かな?」
「すぐ、涙やむから……元通りになるから……だから」
「うん……じゃあね?」
場面転換
「おっじゃましま~す」
「はぁ、こうして窓から入ってくるの、何年ぶりだろ?」
「ふふ、さっきぶりだね? やっほ~」
「うん、もう泣き止んだから戻ってきたよ?」
「今からはいつも通りのっ!」
「ううん……あの時の続きのあたしだっ」
「ふふ、ふふふふふ~」
耳元で
「ねえ? もう、大丈夫だよ?」
「……何とぼけてるの~?」
「もう、あなたが約束を守れない原因……無くしてきたよ♪」
離れて
「これ、貰ってきたんだ」
「彼女……さっき言ってたよね? 彼女も居るからそんな馬鹿なことも出来ないって」
「だから~……自主的に別れの手紙を書いて貰うように話を付けてきた」
「そして……これがその手紙」
「読む?」
「……ふぅん、信じられないって顔だね?」
「なら、あたしが読んであげよっか?」
「えっと、なになに……『あなたと付き合ったことは何かの気の迷いでした。本当は好きじゃなかったんです、ただ恋に恋してただけだったんです。まやかしにすぎなかったんです……ごめんなさい』だって」
「もう会えないよ? お引越しまでしちゃったから」
「夜逃げしちゃったんだってさ~、ま、逃げるとこ見てたから言えるんだけどね?あたしは」
「ふふ~、と、いうわけでっ!」
「これで、もう約束が守れるね?」
「また、ヒーローを目指そうよ? あたしと一緒に……ね?」
「……ん?何でこんなことって……そりゃあ、だって……」
「忘れ、ちゃったの?」
「……これが叶ったら……結婚して最強夫婦になろうなって、約束、してくれたじゃん……馬鹿……子供の頃だから無効だ、なんて、無しだよ? 契約書にまで書いて貰って、それをずっとず~~っと持ってたんだから……サインしたの、忘れたとは言わせないよ?」
「だから……君はあたしのもの。あたしの大切な大切な旦那様」
「……だから……うん……分かるよ。大変だから、進んでるって実感も出来なかったから挫けちゃったんだよね? 傍に、約束したあたしも居ないから……意味も感じられなくなって……諦めちゃったんだよね?」
「でも、これからは……約束したあたしが……幼馴染であるあたしが、傍でずっとずっと励まし続けるから」
「諦めちゃった夢の続き、しよ?」
「あたしの旦那様♪」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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