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本当の愛し合い、しよっか
written by 夜木嵩
  • 恋人同士
  • 体目的
公開日2022年02月13日 18:49 更新日2022年02月13日 18:49
文字数
2248文字(約 7分30秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
普段は優しく、本当は狼な彼女
視聴者役柄
純粋系彼氏
場所
彼女の部屋
あらすじ
ついに彼女の部屋にお邪魔することになったあなた。
けれどもそこは二人だけの密室、優しいはずの彼女はこれを絶好の機会にとあなたを欲す狼へ変貌する。
本編
いらっしゃい。
初、彼女の家だね。

女の子の家ってどう?
想像してたよりきれい?

ふふっ、よかった。
だって、君が来るからって張り切って掃除しまくったから。
普段は、もうちょっと、生活感が溢れちゃってるかな……

でも、君にはそんなだらしないところは見せられないよ。
そりゃ、お化粧してお洒落するみたいに、私に関わるもの全てを綺麗に見せたいから。

だけど、いつかは知る時が来るんだよね。
まだなりたての恋人だからお互いに背伸びし合ってるってこと、感じてるし自覚してる。
それでも、知りたいのは等身大の姿だもんね。

いつか、私たちが恋人のままである限りは裸のまま抱き合う時だって来るんだよ。
きっと、恋人に本当の姿は隠せないんだ。

それでも、好きになってほしいから精一杯理想の相手でいようとする。
だけど、そんなベールを脱がしてしまうのが恋人だと思うんだ。

好きな人の前では、キスしたい気持ちが我慢できないとか、好きがゆえの情動みたいなものだったり。
自分の抱えている悩みを打ち明けて、本当の自分を愛して欲しい孤独だとか。

それを受け止められるのが恋人ってことなのかも。
そんな情動も孤独も知れるのは、恋人の特権みたいな。

って、そんな深いこと考えても得しないけどね。
好きなら好き、それだけでいいと思う。

君は、こんな私のこと、好き?
んふふっ、ありがとう、好きだよ。

ごめんね、つい話が長くちゃった。
早く私の部屋行こっか。

 (ドア開)

ピンク多くて、見るからに女の子、って感じの強い部屋だと、入りづらいかな。
実は私もそろそろ恥ずかしいんだけど。

今更気にしても仕方ないよね。
入って入って。

 (ドア閉)←強調

んふふふっ、ふたりきり、だね。

え、何が言いたいのかわからない?
んふっ、そんな純粋な君のこと、大好きだよ。

 (欲求を隠さず、甘さは出さない)
私ね、君のことが好きで好きで堪らないの。
君のこと、可愛くて可愛くてどうしようもないの。

どうしたの?
怖がることはないんだよ?
私、君に痛いことをしようだなんて思ってないんだから。
むしろ、それは気持ちいいこと。

怖がらないで。
いつもみたいに、私の膝へおいで。
とっても貴重なふたりきりの時間、精一杯楽しもう?

え、私の様子、おかしいかな?
いつもは、そんな怖い目じゃない?
いつもは、もっと笑ってる?

そっか、君にとってのいつもの私って、そんな私なんだね。
そして、そんな私の方が君は好きなんだね。

でもね……その私、偽物だよ?

言っちゃった。
とうとう我慢できずに言っちゃった……!

そういうことじゃないよ、あくまでも私は私、身体は同じだから。
偽物だっていうのは君が愛してくれるやさしさ。

本当の私はここにいるよ。
ずっと、君の前では隠していた本当の私が目の前に。

 (ここからクールに、欲望を曝け出しながら)

ねえ、何で君の瞳はそんなにも潤んでいるのかな?
あたかも自分が被害者であるかのようにしてさ。

自覚、ないかもしれないけれど……
君が私をこんな風にしたんだよ?

ベールを剥ぎ取ったのは紛れもない君自身。

謂わば私は、君を前に理性で抑えられないまま発情してしまったいけない狼。
君を食べるまで、人間には戻れないんだよ。

あ、逃げようとしても無駄。
ドア、開かないから。

 (男、鍵の掛かったドアを開けようとする)

そう、そんなに私が信用できない?
それとも、必死過ぎて私の言葉、聞こえなかった?

どっちだとしても、そんな無駄なことしちゃうなんて可愛いなぁ……
そういうところだよ。
純粋を絵に描いたような君の綺麗な心も、顔も、全部私を誘ってる。

本当は私の欲求をくすぐる方法がわかってるんじゃないか、とさえ思えるぐらいに的確に私の求めている場所を突いてくるの……

君と付き合ってまだ長くはないけれど、私はきっと、時々君のこと獲物として狙ってる瞳で見つめていたと思うんだ。

それでも君は可愛いままだから、君は私に食べられたいんだと思ってた。
今日のおうちデートだって、どんな口実をつけてだって断れるんだから、これは確実にOKサインなんだって思ってたのに。

君は、私の本性を喜んではくれないんだね。

だけどね、それはそれで……ううん、その方がずっと、私には嬉しいんだ。
私ね、君みたいな綺麗な男の子を乱して堕としたいなってずっと思ってたから。

君のまだ見せてくれない欲求に忠実な姿。
私に、本能に逆らえない、君から切り離すことの出来ない男の子であるという事実。

情けなくて、庇護欲を誘って、もっと壊したくなる可愛い涙も声も怖がる姿も、知りたい。見たい。感じたい。
綺麗な君のベールを脱がしたい。

君の気持ち、裸にしてあげようか。

大丈夫だよ、間違っても私が君のこと嫌いになるなんてことはありえない。
むしろ、今よりずっとずっと、強い愛情で君を想っていられるはず。

何も怖がらなくていいの。
……なんて言ったら、逆に怖くなっちゃうかな。

いいよ、君はただ、私の本性を受け止めてくれれば。
受け止められるかはわからないけど、満たしてはくれるはずだから。

ちょっと。
ちょっと一瞬怖くて、でも気持ちいいことするだけだから。
それだけで、もっと私たちはお互いを好きになれるんだよ。

いいよね?
一緒に、欲望を曝け出そう?
本当のお互いを愛し合おう?

本当の愛ってものは、心じゃなくて、身体なんだよ。
だって、人間が欲するものはそっちなんだから。

そう、君の中にある、君が綺麗じゃないって思ってる衝動は、至極当然のこと。
隠さなくていいんだよ。

どうすればいいか、わからないよね。
だから、私に任せてね。

それじゃ、そこのベッドに寝てくれる?
君は、それだけでいいから。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
本当の愛し合い、しよっか
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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