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地獄の悪魔たちによる狂宴〜嫉妬の大悪魔・レヴィアタン編〜
written by 松平蒼太郎
  • 嫉妬
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • ツンデレ
  • 悪魔
公開日2022年02月16日 02:18 更新日2022年02月16日 02:18
文字数
1797文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
魔王
場所
地獄
本編
ねぇ、大魔王様?王座についた気分はどう?

そうよ。ホントは嫌だったけど、七人でアンタを分け合うのが一番現実的な解決策かと思って、こうしたのよ。

けど今はあたしの独占タイム。

今のアンタは、あたしだけの大魔王様ってわけ。

(ハグ)

知っての通り、あたし、嫉妬深いから。

あたしの前では極力他の子といちゃついてるとこ、見せんじゃないわよ。

ふん…分かってんならいいわ。

…てかアンタ、前より物分かりよくなったわね。

誰かになんか吹き込まれた?

あっそ…ま、なんでもいいけど。

あぁ、本題ね…

そんな急がなくてもちゃんと話したげるわよ。

アンタが地獄…ってか魔界を支配するようになってから、治安が安定してきたわ。

そ。大魔王さまさまってわけ。

あたしも仕事が楽になったわ。アンタのおかげでね。

あぁ、はいはい…で、提案なんだけど…

地上に宣戦布告しない?

そう。アンタの故郷てか、出身世界ね。

別に急な話でもないわよ。

七人で魔界を共同統治してた時から、そういう話題は上がってたわ。

でもまぁ、なかなかチャンスが訪れなかったっていうか、全員の足並みがそろわなかったっていうか…

ん、そうね…今は上界(じょうかい)が混乱してるみたいだし、いい機会かなと思って。

こっちはこっちで、アンタの下に悪魔の勢力が結集して、軍団がまとまってきたし。

今なら地上の人間はおろか、天界の神々にも勝てると思ってるわ。

アンタはどう思う?

自分を地獄に叩き落とした人間や神に、復讐したいと思わない?

…!へぇ……思ったより大魔王としての貫禄が出てきたじゃない。

大魔王たるもの、そうでなくちゃ。

えぇ、もちろん。

あたしたちもやる気満々よ。

上でふんぞりかえってる連中を、一人残らず地獄に引きずり下ろしてやるわ。

ふふっ、それは愚問ね。

だってあたしたち、悪魔よ?

他人の不幸は大好物に決まってんじゃない。

さて、アンタが立派に決断を下してくれたところで…

(キス)

あたしの真名(しんめい/まな)、教えてあげる。

レヴィアタン、よ。ちゃんと覚えなさいよね。

嫉妬を司る大悪魔で、地獄の海軍大提督。

改めてよろしく。

…ふん。ちょっとは顔色くらい、変えなさいよ…

キスまでして真名、教えてあげたんだから…

あたしだけ恥ずかしい思いして…馬鹿みたいじゃない。

は?なに?… (キスされる) …んんっ、はぁっ…

あ、アンタねぇ…!このあたしを誰だと思って…!

くっ…そういう時だけ権力を振りかざすのは卑怯よ…

〜〜っ!あたしを辱めた罰、受けてもらうわよ…!

(押し倒す)

言っとくけど、レヴィアタンを舐めないでよね。

アンタが再起不能になるくらい、男汁搾り取ってやるんだから…!

へぇ、いい度胸ね。さすが、我らが大魔王様。

だったら、遠慮なくいかせてもらうわよ。

後で泣いて謝っても、許してあげないんだから…!




んっ…あぁ、寝ちゃってたんだ、あたし…

…なによ、その顔。なんか言いたいことでも?

はぁ⁉︎途中で絶頂に至ったのは、アンタも同じでしょ⁉︎

何であたしだけイったみたいな言い方するわけ⁉︎

ぐっ…たしかに途中でアンタに主導権握られてた気がしなくもないような…

と、とにかく!

これであたしとアンタの繋がりはかなり強化されたから!

レヴィアタンとしての力を最大限に発揮できるわ。

なに?…あぁ、具体的にはどうするのか、ね。

あたしは地上の海を攻略する。

最初の攻略対象は東の竜宮城。

そこを拠点にして、あとは各方面に軍団を展開する予定。

そう、察しがいいわね。

東の竜宮城に天界の超重要人物がいるらしいから、そいつを真っ先に確保。

天界との交渉材料に使うわ。

任せときなさい。絶対上手くやるから。

大魔王様は、椅子の上でふんぞりかえっとけばいいの。

…あたしがいない間に、正妻とか作んじゃないわよ。殺すから。

あ〜、アンタが他の女とイチャイチャしてんの想像したらなんかイライラしてきた…!

そうよ…癪だけど、嫉妬があたしの力の源泉だから。

戦争に勝つためだし、仕方ないわ。

…は?なに、あたしの力を疑ってるわけ?

東の守護神はたしかにあの青龍だけど…

あんな平和ボケした神に、このあたしが負けるわけないでしょ。

それに…今はアンタのおかげで力がみなぎってるから。

絶対勝つわ…アンタのためにもね。

アンタの満たされないその欲望…あたしが満たしてあげる。

自分を破滅させた人間たちを許さない…そうでしょ?

ふふっ、それくらい分かるわよ。

あたしはアンタの眷属だからね。

アンタの望みくらい、ちゃちゃっと叶えてやるわよ。

その代わり…一生あたしを愛しなさい。

あたしの嫉妬、全部アンタの愛で上書きして…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
地獄の悪魔たちによる狂宴〜嫉妬の大悪魔・レヴィアタン編〜
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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