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公開日2022年02月19日 08:33
更新日2022年02月19日 08:33
文字数
1423文字(約 4分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
人間
場所
地獄
本編
うふふ…ご機嫌よう、英雄くん。
あらあら、そんなにボロボロになって…かわいそう。
もう反応する気力もない?
まぁ無理もないですわ。
だって貴方の存在価値は、わたくしたち悪魔によって造られたようなものですから。
神々からの愛は幻想に過ぎなかった…
そう。わたくしの盟友、アザゼルがそうなるように仕向けたのですわ。
それにまさか、魔王様が貴方の元親友だったなんて…
変わり果てた親友の姿を見てショックだった?
元々はあんなに正義感が強くて真面目な彼が、人類に敵対する冷酷無慈悲な魔王になってしまったものね。
ええ、魔王になる前の彼のこと、もちろん知っていますわ。
魔王様はご自分のことをあまり語りたがらないので、代わりにわたくしが教えて差し上げます。
魔王様は、元々高位の貴族の家出身でした。
だけど、三男坊だったがために、口減らしのためにさっさと家を追い出されて…
悪魔の血を引いてるっていう、あらぬ疑いをかけられて国から命まで狙われて…
たしかその時に貴方と魔王様は出会ったのかしら?
貴方は彼を悪魔だなんて全く思っていなかった。
むしろ一人の人間として信じようとした。
だからこそ、美しい友情を育めたのでしょうけど…うふふ。
えぇ、貴方が知らないのはその先の話。
戦乱で貴方と離れ離れになった魔王様は、逃げた先で恋人をつくったけど、他の男に寝取られてしまいましたの。
そしてその後は、失意の中、魔女に保護されたけど、彼女も国による魔女狩りに遭ってあえなく落命。
ね?この先はもう言わなくても分かりますわよね?
そう…世界に絶望して、七つの大罪を司る悪魔たちを同時に召喚し、魔王となった。
彼は魔王としてよく働いてくれていますわ。
地獄を統治し、数多の悪魔を束ね、ついに世界そのものに復讐すべく、地上への侵略を開始した…
うふふっ…わたくしの思い描いていたシナリオを忠実に実行してくれて、とっても嬉しいですわ♪
えぇ…地上を足掛かりにして天界に攻め込み、神々を滅ぼす。
それがわたくしの描いているシナリオですわ。
人類と神々の滅亡はすぐそこ、というわけです…あははっ!
あら、察しがよろしいですわね。
そう…わたくしも元天使で、今は堕天して悪魔となっております。
そういえばまだ、自己紹介をしていませんでしたわね。
わたくし、ソロモン72柱の一人にして、闇の軍団を率いる最強の悪魔、ベリアルですわ。
以後、お見知りおきを。
さて、ここからが本題なのですけれど…
貴方、悪魔側につきません?
えぇ、そうよ。
神々を捨てて、こちら側にいらっしゃい。
貴方の力はわたしたちも認めているところです。
その力、魔王様のために活かしてくださらない?
あら、拒否するんですの?
ふふふ…貴方だって本当は分かっているんでしょう?
かりそめの愛情をいくら注がれたところで、己が満たされないってことぐらい。
これ以上、奴らの欺瞞(ぎまん)に満ちた言動に付き合う必要はありません。
わたくしたちなら、貴方を満たしてあげる。
どれだけ辛くて苦しくても、その痛みを和らげてあげる。
魔王様も口ではああ仰いましたけど、本当は貴方のことを認めていますのよ?
だから貴方を殺さず生かしておいた…
ふふふっ…迷うことはありません。
魔王様と同じく穢れを背負い、悪魔の一員として共に戦おうじゃありませんか。
(キス)
悪魔の口づけ…神なんかよりとっても美味でしょう?
貴方に本物の愛情というものを教えて差しあげます。
改めて…悪魔の世界へようこそ、いらっしゃい。
その罪…ここで永遠に背負っていきましょうね…?
うふふ…あははっ、あはははははは!
あらあら、そんなにボロボロになって…かわいそう。
もう反応する気力もない?
まぁ無理もないですわ。
だって貴方の存在価値は、わたくしたち悪魔によって造られたようなものですから。
神々からの愛は幻想に過ぎなかった…
そう。わたくしの盟友、アザゼルがそうなるように仕向けたのですわ。
それにまさか、魔王様が貴方の元親友だったなんて…
変わり果てた親友の姿を見てショックだった?
元々はあんなに正義感が強くて真面目な彼が、人類に敵対する冷酷無慈悲な魔王になってしまったものね。
ええ、魔王になる前の彼のこと、もちろん知っていますわ。
魔王様はご自分のことをあまり語りたがらないので、代わりにわたくしが教えて差し上げます。
魔王様は、元々高位の貴族の家出身でした。
だけど、三男坊だったがために、口減らしのためにさっさと家を追い出されて…
悪魔の血を引いてるっていう、あらぬ疑いをかけられて国から命まで狙われて…
たしかその時に貴方と魔王様は出会ったのかしら?
貴方は彼を悪魔だなんて全く思っていなかった。
むしろ一人の人間として信じようとした。
だからこそ、美しい友情を育めたのでしょうけど…うふふ。
えぇ、貴方が知らないのはその先の話。
戦乱で貴方と離れ離れになった魔王様は、逃げた先で恋人をつくったけど、他の男に寝取られてしまいましたの。
そしてその後は、失意の中、魔女に保護されたけど、彼女も国による魔女狩りに遭ってあえなく落命。
ね?この先はもう言わなくても分かりますわよね?
そう…世界に絶望して、七つの大罪を司る悪魔たちを同時に召喚し、魔王となった。
彼は魔王としてよく働いてくれていますわ。
地獄を統治し、数多の悪魔を束ね、ついに世界そのものに復讐すべく、地上への侵略を開始した…
うふふっ…わたくしの思い描いていたシナリオを忠実に実行してくれて、とっても嬉しいですわ♪
えぇ…地上を足掛かりにして天界に攻め込み、神々を滅ぼす。
それがわたくしの描いているシナリオですわ。
人類と神々の滅亡はすぐそこ、というわけです…あははっ!
あら、察しがよろしいですわね。
そう…わたくしも元天使で、今は堕天して悪魔となっております。
そういえばまだ、自己紹介をしていませんでしたわね。
わたくし、ソロモン72柱の一人にして、闇の軍団を率いる最強の悪魔、ベリアルですわ。
以後、お見知りおきを。
さて、ここからが本題なのですけれど…
貴方、悪魔側につきません?
えぇ、そうよ。
神々を捨てて、こちら側にいらっしゃい。
貴方の力はわたしたちも認めているところです。
その力、魔王様のために活かしてくださらない?
あら、拒否するんですの?
ふふふ…貴方だって本当は分かっているんでしょう?
かりそめの愛情をいくら注がれたところで、己が満たされないってことぐらい。
これ以上、奴らの欺瞞(ぎまん)に満ちた言動に付き合う必要はありません。
わたくしたちなら、貴方を満たしてあげる。
どれだけ辛くて苦しくても、その痛みを和らげてあげる。
魔王様も口ではああ仰いましたけど、本当は貴方のことを認めていますのよ?
だから貴方を殺さず生かしておいた…
ふふふっ…迷うことはありません。
魔王様と同じく穢れを背負い、悪魔の一員として共に戦おうじゃありませんか。
(キス)
悪魔の口づけ…神なんかよりとっても美味でしょう?
貴方に本物の愛情というものを教えて差しあげます。
改めて…悪魔の世界へようこそ、いらっしゃい。
その罪…ここで永遠に背負っていきましょうね…?
うふふ…あははっ、あはははははは!
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