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オドオドしているヤンデレさんはあなたを監禁したかったようです
written by ソライヌ
  • ヤンデレ
  • 監禁
  • 臆病
  • オドオド
  • 拘束
  • ギャグ
  • 百合
公開日2022年03月20日 22:44 更新日2022年03月20日 22:44
文字数
1709文字(約 5分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
オドオドしているヤンデレさん
視聴者役柄
メンタル強めなターゲット
場所
ヤンデレさん宅
あらすじ
~あらすじ~
気が付くと見知らぬ場所に監禁されていたあなた。
目の前にはこれまた見覚えのない人が立っている。
あなたを監禁した、というもののその臆病な口ぶりからどうにも恐怖感はあまりないようで…

「お、お、お願いだから私を見捨てないで!!」
本編
(手錠を付ける音)

よいしょ…よし、これで大丈夫だよね。
手錠も付けたし、部屋の鍵も閉めた…ウフフ、これでようやく私だけのものに…!
あ…えっと…お、起きましたか?
こんにちは。初めまして…だよね?
きっと、あなたは私のことなんか知らないよね?
そ、そうだよね、だって私が一方的にあなたのことを付けまわしていたんだもん。
駅前の大通りをいつも同じ時間に歩くあなたのことを。
夜遅い時間に疲れた顔をしながら帰路につくあなたのことを。
私、あなたのことなら何でも知ってるんだよ。
お名前も、お仕事も、趣味も、嫌いなことも、お家の場所も、よく行くお店の名前も、全部全部ね。
で、でもあなたも悪いんだよ?
だって、そんなにかわいい顔して、夜遅い時間に出歩くなんて。
きっと私じゃなくても心配しちゃうよ。
かわいいのに、夜遅くまで頑張るかわいそうな子…
だから、私がもうそんなことしなくてもいいように、連れてきてあげたの!
電気のビリビリで気絶させるのは心苦しかったけど…これからもう辛い事しなくてもいいようにしてあげたかったから、私頑張ったの!
わぁ!ダメ!暴れないで!手錠が体に食い込んで痛いだけだよ!
だ、ダメだよ。そんな暴れたら。
嫌なこと言う子は…お仕置き、しちゃうんだよ?

あ、あ、泣かないで!ごめん、ごめんね…怖がらないで…そんな泣かせちゃうつもりはなかったの。
お願い…泣き止んで…
ごめんなさい、ごめんなさい…!

(手錠が外れる音)

え?なんで手錠取れてるの?
あれ?なんで?もしかして…カギをつけ忘れちゃった?
それとも、さっき暴れちゃったせいで…?
に、逃げないで!
逃げるなら…さっき使ったスタンガンで…!
あれ?ない。
ここに持って来ておいたハズなのに。
あれ…?なんでないの…?
他の場所に置いてきちゃったのかな…?
ダ、ダメ!そっちに行っちゃダメ!
そっちは…その…廊下に出たら玄関が…
ち、ちがう!何にも言ってない!

(強く抱きしめる)

いかないで、お願い、ここにいてよぉ…
私、あなたの為なら何だってするよ。
私だけのものでいてくれるなら、ずっと私のそばでいてくれるなら、
お、お、お願いだから私を見捨てないで!!
お願い…お願いします…!
一人にしないで、見捨てないで。
私にはもうあなたしかいないの。
初めて、初めていいなって思えたの。
見た目で好かれて、色んな人から声をかけてもらっても、心が動いたことなんて一回もなかった。
それだけじゃない。こんな臆病な性格を知れば、みんな離れていってしまった。
誰かに好かれなくてもいい、ずっと孤独でいてもいいって思ってた。
あなたに…出会うまでは。

一目見て、気づいたの。
「あなたの特別になりたい」って
でも、でも、私はこんな性格だから。
人に話しかけることなんて、上手く出来ないから。
遠くであなたを見つめているだけでいいって思ってた。
だけど、愛しい想いは、ドンドンおっきくなっていって。
見ているだけじゃなくて、そばにいてほしいって、どうか私を見てほしいって、そう考えるようになってしまった。
でも、どうしたらいいのか分からなくて。
だから、ごめんなさい。
こんな風に、無理やりあなたを自分のモノにしようとしてしまった。

…あなたに自分が抱いていた醜い想いを伝えたら、何だか冷静になってきちゃいました。
なんて、バカなことをしようとしていたのでしょう。
ご、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
拘束は…もう全て解けているのでそのまま逃げることが出来ますね。

このことはどうかご内密に、とは言いません。
必要であれば法的な機関に私を突き出してしまって構いません。
私がやろうとしたことは、未遂とはいえ犯罪に等しいですから。
そのドアを開けて、突き当りを進めば玄関に出ることが出来ます。
ここはあなたの住んでいる場所の向かいにあるマンションですから、出ればおおよその位置は把握できると思います。
もう、これで、今回きりで、今後あなたに関わることは致しません。
…好きになったとはいえ、これは許されざることです。
…それでは、さようなら。

…あの、な、なんで帰らないんですか?
立ち止まっては…ここに居たって何もありませんよ…?
…え?すみません?こ、この手はなんです?
…えっと、「まずはお友達から始めませんか?」
…えっ?

えっ~!?!?!?!?!?!?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
オドオドしているヤンデレさんはあなたを監禁したかったようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
こちらに投稿している台本と同じ作品をpixivにも掲載しております。

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