0
これまで君のための彼女を演じてきたけど、もう抑えられない
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 恋人同士
公開日2022年04月17日 18:20 更新日2022年04月17日 18:20
文字数
2280文字(約 7分36秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
純粋(だと思ってた)彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
駅~帰り道~自宅
あらすじ
ちょっぴり甘酸っぱさも感じる同棲彼女との時間にあなたは幸せを感じていた。
けれども、それに物足りなさを感じていた彼女はついに我慢の限界を迎えて……
本編
あっ、いたいた。
今日は遅かったね。

そんな、いくら仕事が遅くなるって言ったって、私が君のこと置いて行けるはずないでしょ?
君も気遣っちゃうかもしれないけど、君を一人にしたくないっていうか……

わ、私が寂しいとかじゃないんだからね!?
そんな駅から家までのちょっとした距離くらい一人で帰れるんだから!

だけど、君と一緒の方がいいっていうのは事実かな。
……手、繋ごうか。

何でだろう、私だけかな?
こうやって手を繋ぐのが当たり前になっても、手を繋ごうって誘うことにはまだ緊張するんだよ。
そこだけは恋人になりたての頃の気持ちと何にも変わってないの。
無言で差し出したって君は繋いでくれるのにね。

んっ、今手をぎゅっとしたのは何の意味?

ナイショって、そういうの気になってモヤモヤするんですけどー!
教えなさいよ、この、このっ。

恥ずかしいって、何、エッチなことでも考えてたのかなぁ?
油断できない変態さん。

なになに?
愛しく感じた?
この手を離したくないって思った?

……そ、そういうの、私まで恥ずかしくなってくるじゃない。

でも、ありがと。
君がそう言うんだったら、この手、二度と離しちゃダメだから。

え、言ってること重いかなぁ?
いいもん、君が離そうとしても私が離さない。
ずっと一緒だよ?

うん、ずっと一緒がいい。
何十年経って、同じこと言えるかわからないけど、今はそう思ってるから。

……あのさ、恥ずかしくて言葉に出来ないからって手、ギュッとして答えるの、可愛くて変な興奮覚えちゃうんだけど。

ううん、謝らないでいいよ。
君のそういうところ、すっごく好きだから。

そういう君の何気ない振る舞いにいつも心の中でキュンキュンしてるんだ。
君はかっこよくなりたいみたいだけど、このままで十分素敵だと思うよ。
むしろ今の方が私好みだし。

んふっ、お互い様?
君が言うなら、そうなんだろうね。

こんな私だけど……好き?

やったぁ。
大好きだよ彼氏くん。

えー?
今日甘えすぎかなぁ。

私、悩んでそうに見える?
そっかぁ、そんなの、気のせいだよ。
別にそんなこと……あ、やっぱりあったかも。

ふふっ、君には隠し事できないね。
バレちゃったら仕方ないや。
もう家着いたところだし、お部屋で話聞いてもらっていいかな。

ありがと。
こういう時に頼れる彼氏くんでよかった。

 (ドア開)

ただいまぁ。
今日も一日お疲れ様だね。

あ、悩み?
そっか、気になっちゃうよね。
ご飯もお風呂もまだだけど、先に話聞いてもらおっか。

私さ……そろそろ限界なんだ。
今までずっと、自分でよくないってわかってるから抑え続けてたんだけど、段々と辛くなって、この気持ちのやり場がわかんなくって、とうとう、隠せなくなっちゃった。

あのね、私……君と一緒にいると、どうしても、どうしても、疼いちゃうんだよね。

だって、こんなにもかっこよくて優しくて、素直で単純で、可愛くて可愛くて可愛くて可愛い君の、いろんな姿を隣で見てきてるんだよ?

だから、君のこと、私の所有物みたいに滅茶苦茶に愛したいっていう欲求が湧き上がるのなんて、おかしくないよね?

ど、どうしたの?
急に私のこと怖がっちゃって。

逃げようとしないでよ、嫌だなぁ、そういうの。

逃げられないように、ぎゅっとするね?

ぎゅぅぅ……

あぁ……好きぃ……
私の大好きな感覚なの。
いつだって、こんな幸せで満たされていたい……

ねーぇ。
私、君のこと、本気で愛してるよ。
君無しじゃ生きていられないくらいに。

でも、まだまだこんなものじゃ愛し足りないんだよ。

 (囁き)
君の、頭からつま先まで、その細胞一つ一つ、37兆個すべてを愛したい、私の物にしたい、私色に染めたい……!

こうやって君と抱き合ってると、次から次へ、君にしたいこと、いろんな欲求が湧いてきちゃうの。
今までは、君を無理やり傷付けるようなことはよくないって、二人の愛を傷付けるのと同じことだからって必死に我慢してたんだけど……

 (囁き)
全部、全部君がいけないんだよ?

そんな葛藤も知らず、ただ私のことを愛してくれる優しいところがむしろ苦しくて……もう、どうしようもなくなっちゃった。

むしろ、褒めて欲しいな。
ここまで何か月も、君のことを滅茶苦茶に愛したい欲求を抱えながら、手を出さないでいたんだから。
恋人としてずっと、君の彼女を、君の望む姿を、私の心を何度も襲い掛かる波のような衝動を耐えながら演じ続けてあげてたんだから。

ご褒美に身体捧げてくれたって、いいんだよ?

ただ、どうせ今からすることは変わらないんだけどね?

何って、わざわざそういう恥ずかしいこと、口にさせたいの?
この期に及んで意地悪なんだね。

そっか、これから君は私の物になっちゃうんだもん。
それくらい許してあげなきゃ。

教えてあげる。

君のこと、抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いて抱いてひたすらこの愛を身体で感じさせてあげる。
君の心がぐちゃぐちゃになったって、泣いたって、痛がったって離さない。
というか、私にはこの情動、止められないから。

我慢とかっていう段階じゃないんだよ。
もう、私と君が一緒である以上、こうなるしかないの。
自分にブレーキ、掛けられないよもう……

だから、今まで我慢してきた分、一気に君のことを襲っちゃうけど、これが私の愛なんだって受け止めてね?

どうかな、一晩中……で、済むかな?
私の体力が持つ限り、きっと止められないと思うから……

はぁっ、はぁっ……
ごめんね……
ごめんね……

これが、本当の私なの。
騙してたわけじゃないけど、君の前に現れなきゃいいと思ってたんだけど……

私の愛ってこんなものだから。
これも、私を好きになった責任。

今度は、君が私の理想……受け止める番だよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
これまで君のための彼女を演じてきたけど、もう抑えられない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
有償販売利用の条件
TwitterのDM等にてご一報ください。
利用実績(最大10件)
夜木嵩 の投稿台本(最大10件)