- カップル
- 恋人同士
- 純愛
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2015文字(約 6分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
指定なし
あらすじ
事故で記憶喪失になった彼女。彼の姿と名前は覚えていたモノのあとは全て忘れていた。
また忘れてしまうのかと不安になる彼と過去を思い出しても思い出さなくても君が好きという事を伝える彼女のお話です。「タイムマシンがあってもなくても君が大好き!」
また忘れてしまうのかと不安になる彼と過去を思い出しても思い出さなくても君が好きという事を伝える彼女のお話です。「タイムマシンがあってもなくても君が大好き!」
本編
あ、いらっしゃい。
外は寒かった?
雪?本当に?
ここからじゃ、わかんないからなぁ……
こういう時に窓からの景色しか見えないのは不便だよね。
わかってるけど……
言ってみたかっただけ。
(彼の手が頬に触れて)
冷たッ。
ホントだ。結構寒かったんだ。君の手、氷みたいじゃん。
手、貸して?暖めてあげる。
ほら。照れない。照れない。
いいじゃん。これぐらい。
ただ手でギューッて暖めるだけ。
変なことしないって。だから、貸して。
貸してってば、ねぇ、お願い~
(彼の手を触りながら)
本当に手、大きいよねぇ。
私と比べると、大人と子供ぐらい差がある……
こないだ母さんと私の手、比べてみたんだ。
大差なかったんだよなぁ……
だから、君の手がかなり大きいんだと思うけど。違う?
ふーん。普通なんだ。その辺よくわかんないや。
あと比較対象が、先生か父さんしかいないしさ。
ゴツゴツしてるけど、この手、好き。
もう。私は『ぷくぷく』って……
むくみがとれないんだもん。しょうがないでしょ。
私だって、スラッとした指がいいの。気にしてるんだから、言わないでよね?
君の手はゴツゴツしてるけど、なんか優しそうな手。
色々包み込んでくれそうじゃない?
何、笑ってんの?
手にだって色々あるんだよ。神経質そうとかさ。
先生の手は、まさにそんな感じだよ?
本当だって。疑うなら、今度見てみなって。
私の言ってることわかるから。
本当に君の手は、優しそうなだなぁって思うよ?
私は好きだよ?こういう手。
(「手以外は?」と彼に聞かれて)
ん?手以外は?
って、なに言わせようとしてんの?
別にいいけど……
好きだよ。ちゃんと。
ちゃんとはちゃんと。それじゃあ不満?
わかった。君の事、全部好きだよ。
はい。おしまい。これで気持ちすんだ?
何、不安そうな顔してるの?
大丈夫だって。もう忘れたりしないから。ね?
うん。約束する。
だから。そんな不安そうな顔しないで?お願い。
……っと。ごめんごめん。またやっちゃった。
まだコートも着たまんまだったね。暑くなかった?
ここ温かいでしょ。
コート脱いで、いつもの椅子に座ってよ。
それとも、ちょっと院内お散歩する?
雪降ってたって言ってたし、見てみたい!
うん。機嫌はいいよ。
私が何か言いたそうな顔?
そんな顔してた?
あちゃー 隠し通せないか。
なんと!このたび退院日が決まったの!
やっと!やっとだよ!
これでこことはおさらばだ~
結構長かったよね。年単位?
そんなに?
目が覚めてから、まだ半年ぐらいだからさ。
それぐらいの時間感覚しかないんだよね。
でも、君はそんなに長くここに通ってくれたんだ……
私を見捨てないでいてくれて、ありがとう。
ごめんね。迷惑かけちゃって。
目が覚めてからも、君を覚えてなかったりとかさ。
色々あったじゃない。
足も……動かなくなっちゃったし。
こうやって側にいてくれるだけで感謝してる。
今の私、面倒くさいじゃない?
(照れながら)ちょっと今の言葉は嬉しかったかも。
「今の私を好き」っていうの殺し文句だよ。本当に。
いいの?そんなこと言っちゃって。
ありがとうね。嬉しい。
私の好きがすり込み?
うーん。そうかもしれない。
でもさ、一番大切なのは今でしょ。過去は変えられないもの。
どんなに頑張ったってさ。
君がタイムマシーンでも発明してくれれば、別かも知れないけど?
でしょ?それぐらい無理って事。
だったら、私は「君を好き」っていう「今の気持ち」を大切にしたい。
こんな私でも変わらずに好きって言ってくれる君を信じたい。
だめ?
(ため息をついて)そりゃね、たまに考えることはあるよ?
今の私を信じるしかできないし、それで生きていくしかないからさ。
うん。そういうこと。
思い出さないかも知れないし、思い出さないかも知れない。
好みだって、話し方だってだいぶ変わっちゃったみたいなのに、
それでも「私を好き」って言ってくれる君が私は好き。
沢山たくさん迷惑かけちゃってるのに、見捨てないで居てくれてありがとう。
目が覚めて、君がいなかったら、途方にくれてたよ。
何にもわからなかったんだもん。
父さんや母さんの顔も名前もわからない。
もちろん自分の名前もなにもかもね。
それなのにさ、君の顔と名前だけは覚えてた。
ホント、奇跡だよね。
執念なのかな(笑)
記憶を失う前の私も、君の事が大好きで大好きでたまらなかったんだね。
でも、なんで恋人同士っていうことは忘れちゃってたんだろ……
そう言って貰えると嬉しいけど、ちょっと悔しいかな?
君がいてくれて本当に嬉しかった。
「頼れる人」から「好き」に変わるのもたいして時間かからなかったしね。
きっと過去の私も今の私も似た気持ちだと思う。
だからね、私は「タイムマシンがあってもなくても君が大好き」。
その気持ちは変わらないから、心配しないで?ね?
はぁ…… 言うことはちゃんと言ったし。
やっぱり雪が見たいんだけど。駄目?
一人でベッドから車椅子乗り移れるようにもなったし、迷惑かけないからさ。
ね?行っていい?
寒いのが心配って言うなら、院内だけでも良いから。
たまには違う景色見ながら、デートしよ。
外は寒かった?
雪?本当に?
ここからじゃ、わかんないからなぁ……
こういう時に窓からの景色しか見えないのは不便だよね。
わかってるけど……
言ってみたかっただけ。
(彼の手が頬に触れて)
冷たッ。
ホントだ。結構寒かったんだ。君の手、氷みたいじゃん。
手、貸して?暖めてあげる。
ほら。照れない。照れない。
いいじゃん。これぐらい。
ただ手でギューッて暖めるだけ。
変なことしないって。だから、貸して。
貸してってば、ねぇ、お願い~
(彼の手を触りながら)
本当に手、大きいよねぇ。
私と比べると、大人と子供ぐらい差がある……
こないだ母さんと私の手、比べてみたんだ。
大差なかったんだよなぁ……
だから、君の手がかなり大きいんだと思うけど。違う?
ふーん。普通なんだ。その辺よくわかんないや。
あと比較対象が、先生か父さんしかいないしさ。
ゴツゴツしてるけど、この手、好き。
もう。私は『ぷくぷく』って……
むくみがとれないんだもん。しょうがないでしょ。
私だって、スラッとした指がいいの。気にしてるんだから、言わないでよね?
君の手はゴツゴツしてるけど、なんか優しそうな手。
色々包み込んでくれそうじゃない?
何、笑ってんの?
手にだって色々あるんだよ。神経質そうとかさ。
先生の手は、まさにそんな感じだよ?
本当だって。疑うなら、今度見てみなって。
私の言ってることわかるから。
本当に君の手は、優しそうなだなぁって思うよ?
私は好きだよ?こういう手。
(「手以外は?」と彼に聞かれて)
ん?手以外は?
って、なに言わせようとしてんの?
別にいいけど……
好きだよ。ちゃんと。
ちゃんとはちゃんと。それじゃあ不満?
わかった。君の事、全部好きだよ。
はい。おしまい。これで気持ちすんだ?
何、不安そうな顔してるの?
大丈夫だって。もう忘れたりしないから。ね?
うん。約束する。
だから。そんな不安そうな顔しないで?お願い。
……っと。ごめんごめん。またやっちゃった。
まだコートも着たまんまだったね。暑くなかった?
ここ温かいでしょ。
コート脱いで、いつもの椅子に座ってよ。
それとも、ちょっと院内お散歩する?
雪降ってたって言ってたし、見てみたい!
うん。機嫌はいいよ。
私が何か言いたそうな顔?
そんな顔してた?
あちゃー 隠し通せないか。
なんと!このたび退院日が決まったの!
やっと!やっとだよ!
これでこことはおさらばだ~
結構長かったよね。年単位?
そんなに?
目が覚めてから、まだ半年ぐらいだからさ。
それぐらいの時間感覚しかないんだよね。
でも、君はそんなに長くここに通ってくれたんだ……
私を見捨てないでいてくれて、ありがとう。
ごめんね。迷惑かけちゃって。
目が覚めてからも、君を覚えてなかったりとかさ。
色々あったじゃない。
足も……動かなくなっちゃったし。
こうやって側にいてくれるだけで感謝してる。
今の私、面倒くさいじゃない?
(照れながら)ちょっと今の言葉は嬉しかったかも。
「今の私を好き」っていうの殺し文句だよ。本当に。
いいの?そんなこと言っちゃって。
ありがとうね。嬉しい。
私の好きがすり込み?
うーん。そうかもしれない。
でもさ、一番大切なのは今でしょ。過去は変えられないもの。
どんなに頑張ったってさ。
君がタイムマシーンでも発明してくれれば、別かも知れないけど?
でしょ?それぐらい無理って事。
だったら、私は「君を好き」っていう「今の気持ち」を大切にしたい。
こんな私でも変わらずに好きって言ってくれる君を信じたい。
だめ?
(ため息をついて)そりゃね、たまに考えることはあるよ?
今の私を信じるしかできないし、それで生きていくしかないからさ。
うん。そういうこと。
思い出さないかも知れないし、思い出さないかも知れない。
好みだって、話し方だってだいぶ変わっちゃったみたいなのに、
それでも「私を好き」って言ってくれる君が私は好き。
沢山たくさん迷惑かけちゃってるのに、見捨てないで居てくれてありがとう。
目が覚めて、君がいなかったら、途方にくれてたよ。
何にもわからなかったんだもん。
父さんや母さんの顔も名前もわからない。
もちろん自分の名前もなにもかもね。
それなのにさ、君の顔と名前だけは覚えてた。
ホント、奇跡だよね。
執念なのかな(笑)
記憶を失う前の私も、君の事が大好きで大好きでたまらなかったんだね。
でも、なんで恋人同士っていうことは忘れちゃってたんだろ……
そう言って貰えると嬉しいけど、ちょっと悔しいかな?
君がいてくれて本当に嬉しかった。
「頼れる人」から「好き」に変わるのもたいして時間かからなかったしね。
きっと過去の私も今の私も似た気持ちだと思う。
だからね、私は「タイムマシンがあってもなくても君が大好き」。
その気持ちは変わらないから、心配しないで?ね?
はぁ…… 言うことはちゃんと言ったし。
やっぱり雪が見たいんだけど。駄目?
一人でベッドから車椅子乗り移れるようにもなったし、迷惑かけないからさ。
ね?行っていい?
寒いのが心配って言うなら、院内だけでも良いから。
たまには違う景色見ながら、デートしよ。
クレジット
ライター情報
藤碕綾いちるです。ご覧いただきありがとうございます。
全年齢に特化した台本師だったはずなのですが、
最近はR18のシチュエーション台本も書いております。
泣いたり、ほのぼのしたり。
優しい時間をお送りできるように頑張っています。
珍しいテイストの台本が多いと思いますので、
気になったものは是非物語としてでも読んでやって下さい。
「碕」の字が珍しいのは些細なこだわりです。
全年齢に特化した台本師だったはずなのですが、
最近はR18のシチュエーション台本も書いております。
泣いたり、ほのぼのしたり。
優しい時間をお送りできるように頑張っています。
珍しいテイストの台本が多いと思いますので、
気になったものは是非物語としてでも読んでやって下さい。
「碕」の字が珍しいのは些細なこだわりです。
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