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職場で憧れの先輩に助けを求められて快く応じたら、なぜか求婚される羽目になった
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 告白
  • 監禁
  • 拘束
  • 敬語
  • お姉さん
  • 先輩
  • ヤンデレ
  • 年上
  • サイコパス
  • OL
  • 上司
公開日2022年05月06日 19:35 更新日2022年05月06日 19:35
文字数
2242文字(約 7分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
上司/先輩
視聴者役柄
部下/後輩
場所
先輩宅
あらすじ
ある夜、あなたの携帯に職場で憧れの先輩から電話が入る。
その内容はストーカーにつけられているから助けてくれとのことで…?
本編
(発信音)

もしもし?すみません、今大丈夫ですか?

はい…実はちょっと助けてほしくて…

はい。どうもストーカーが家の周りをうろついてるみたいで、ずっと視線を感じてて…

いえ、今のところ実害はありませんが、やっぱり怖くて…

後輩くん。君しか頼れる人がいないんです。

迷惑なのは分かってますけど…助けに来てもらえませんか?

はい…すみません。出来るだけ早くお願いします。




(インターホン)

えと…後輩くん、ですか?

あ…よかったぁ。すぐ開けますね。

(ドアを開ける)

すみません、わざわざ夜遅くに来てもらって…

いえ。今のところは大丈夫です。

電話でも言いましたが、今は特に何かされるような様子はありません。

後輩くんは?家の周りで不審な人物を見かけたりとかは?

そう、ですか…特に見ていないですか…

後輩くんが来たから、どこかに逃げていったのかもしれませんね。

あ、待ってください。もう遅いですし、今日は泊まっていきませんか?

はい。わざわざ家まで来ていただいたんですから。

いえ、全然迷惑じゃないです。

むしろ、近くで守っていただけた方が心強いです。

あ、ありがとうございます!助かります!

はい、どうぞ上がってください。お茶も出しますから。




本当にすみません。こんな遅くに呼び出してしまって…

ふふ…後輩くんは優しいですね。

わたしが助けてって言ったら、即座に駆けつけて来てくれて…男らしくて頼りになります。

いっそこのままわたしの彼氏になって、ストーカー撃退に力を貸してくれたらなー、なんて…

ふふふ、冗談ですよ。すみません、困らせちゃって。

あ…もう眠いですか?わたしのベッド、使います?

遠慮しなくていいですよ。わたしも後輩くんの隣で寝ますので。

え、ソファーでいいんですか?そんな頑なに断らなくても…

うーん…分かりました。そこまで言うのであれば、ソファーで寝てもらって構いません。

わたし、化粧落としてお風呂に入ってくるので、その間に寝ててもいいですよ。

はい。どうぞゆっくりしていてください。




あ、後輩くん…寝ちゃいました?

ふふ、可愛い寝顔。なんだかいじめたくなっちゃいますね……狸寝入りしてるなら、なおさら。

(耳ふー)

あははっ♪ やっぱり起きてたんですね。

すみません、無理やり起こしてしまって。

でも大丈夫です、もうじきぐっすり眠れますよ。

だって…さっきのお茶に睡眠薬を混ぜておきましたから。

あ、本当に寝ちゃいそう…良いタイミングで効いてきましたね。

ふふ、大丈夫です。安心しておやすみください…




おはようございます。昨日はぐっすりでしたね。

え?あぁ、ロープで縛ってるのはすみません。後輩くんをすぐには逃したくなくて…

はい。後輩くんに大切なお話がありますから。

そ、その…ちょっと待ってください。心の準備、整えますので。

(深呼吸)

すみません、お待たせしました。

それでは、単刀直入に言います…



わたし、後輩くんのことが好きです。わたしと付き合ってください。



…?どうしたんですか?嬉しくないんですか?

え?はい。だってわたしのストーカーになるくらいには、わたしのこと愛してくれていたんでしょう?

えぇ、もちろん知ってましたよ。後輩くんがわたしをストーキングしてるってこと。

願ったり叶ったりでした。わたしも後輩くんのこと好きでしたし。

それにしても後輩くんったら、恥ずかしがり屋さんですね。普通に声をかけてくれればよかったのに…

職場ではわたしが声かけても、逃げちゃいますし。

いつもわたしより遅く退社して、わたしの後をつけてたんでしょう?

ふふ、わかってますよ。わたしと直接話す勇気がなかったんですよね?

だから、わたしが助けを求めた時にチャンスだと思って、ここに来てくれた。違いますか?

その顔、図星ですね。大当たりってところでしょうか。

それで本題に戻りますけど…わたしと付き合ってくれますか?

何も言わずに首を縦に振ってくれたら、ロープは解いてあげます。

…?どうしたんですか?どうしてそんなに怯えてるんですか?

わたしのこと、好きだったからストーキングしてたんですよね?

後輩くんのスマホ……あった。たしかパスコードは…

はい。これ、全部わたしを盗撮したものですよね?

え?パスコードは後輩くんの誕生日を打ったらビンゴでしたよ?

あ、でも自分の誕生日は防犯上よろしくないですよ。こうしてすぐに中身見られちゃいますから。

今回はわたしだからよかったですけど。あとでパスコードは変更しておいてあげますね。

はい?……もちろん決まっています。

わたしが後輩くんに望むのは、結婚を前提としたお付き合いです。

ここで断ったら?そうですね…残念ですけど、警察に突き出すしかありません。

仕方ないですよね?だって悪いのは後輩くんですし。

断ってくれても構いませんよ?

わたし、待ちますから。

後輩くんが出所してくるまで、ずっと。

前科持ちになった後輩くんでも、愛してあげますから。

ふふ…警察は勘弁してほしいですか?

なら、わたしと付き合うしかありませんね。

ここでイエスかはいの返事をいただければ、拘束は解いてあげますし、いつも通り日常生活も送っていただいて構いません。

ホントはこのままストーキングされる生活も悪くなかったんですけどね。

でも遠くから見られてるだけじゃ物足りなくなってしまって…

(抱きしめる)

こうして後輩くんを近くで感じたくなっちゃいました。

さ、どうします?わたしをとるか、警察をとるか…

まさかストーカーの後輩くんに限って、愛すべき女性より国家権力をとるなんてことはありませんよね?

ふふ、賢明な判断です。後輩くんは賢いですね。

これからよろしくお願いしますね…

わたしの将来のだ・ん・な・さ・ま♡ うふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
職場で憧れの先輩に助けを求められて快く応じたら、なぜか求婚される羽目になった
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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