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公開日2022年05月27日 18:50
更新日2022年05月27日 18:52
文字数
2395文字(約 7分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔女
視聴者役柄
元執事
場所
儀式台
あらすじ
信じる者は救われ、信じない者は滅びるーーそんな宣言を全世界に発信した魔女教教祖は、信者の中に紛れ込んでいた想い人の元執事をめざとく見つけ、自らの目的を語る。
それは自分と彼だけの楽園を創るためーー高らかにそう語った彼女の目にはすでに狂気しか宿っていなかった。
言葉による説得はもはや通じず、戦うことでしか彼女を止められないーーそう決意した元執事の貴方は臨戦態勢を整えるが、彼女は一騎打ちの様子を全世界に生中継しようとして…?
それは自分と彼だけの楽園を創るためーー高らかにそう語った彼女の目にはすでに狂気しか宿っていなかった。
言葉による説得はもはや通じず、戦うことでしか彼女を止められないーーそう決意した元執事の貴方は臨戦態勢を整えるが、彼女は一騎打ちの様子を全世界に生中継しようとして…?
本編
さて、信者の皆様方。準備はよろしいかしら?
では…さっそく、始めていきましょうか。
ご機嫌よう。地上に住む人類及び魔族の皆様。
わたくし、魔女教の教祖を務めております者です。
名前は敢えて伏せさせていただきますわ。
この放送はわたくし魔女教代表として、皆様にお伝えしたいことがあって、流させてもらっていますわ。
本日をもって…地上に住むすべてのものは滅亡します。
えぇ、すべてです。聞き間違いなどではございません。
例外があるとすれば、わたくしを信じる者のみですわね。
わたくしを神として崇め、わたくしからの救いを信じるのであれば、貴方がたご自身の滅亡は免れるでしょう。
お分かりですか?わたくしを信じることでしか、救われないと言っているのです。人類も魔族も。
これから12時間、皆様に時間を差し上げます。
ただ何もせず、すべての種族が滅びるのを待つか…
あるいはわたくしを信じ、滅びの道を免れるか…
好きな方をお選びくださいませ。
もし、わたくしを信じるというのであれば、今すぐ最寄りの魔女教会に入信を認めてもらいなさい。
正式に入信すれば、司祭からわたくしの魔力を流し込んだ「奇跡の印」がもらえるでしょう。
その印を持った者のみが滅びを免れることができます。
これから全種族滅亡の儀を開始しますので、早めの決断をおすすめしますわ。
ご清聴ありがとうございました。
皆様の懸命な判断に期待していますわ。それでは。
ふぅ…これで全ての準備は整いましたわ。
それでは皆さん、さっそく各地への布教をお願いしますわね。
…ちょっとそこの貴方。貴方だけここに残りなさい。
えぇ。少し個人的に用事があるの。
話をする前に…フード、取ってくださる?
貴方のお顔が見たいのですけれど。
それとも何か?取れない理由でもおありで?
ふふふっ…やっぱり君だったのね。久しぶり。
どうして信者に紛れてコソコソしていたの?
堂々と出てきてくれれば、わたくしの右腕として採用してあげましたのに。
あら?何が?本気ってどういうこと?
えぇ、もちろん。わたくし、本気でこの儀式を成功させるつもりですわよ。
分からない?わたくしがこのようなことをする理由が…
(ため息)
残念ですこと。元執事の君なら分かってくれると思ってましたのに…
全部君のためですわ。君を手に入れるために、わたくしはこの儀式を開始したんですの。
わざわざ一(イチ)から魔女教という、宗教団体を立ち上げてね。
まったく鈍いですわね。いいですわ、最初から説明して差し上げます。
わたくしは魔王の娘で、いずれは魔王としての地位を世襲する予定でした。
ところが魔王…お父様が突然、人類との宥和を言い出し始めまして…
えぇ。そこからは君も知ってのとおり、魔王の娘であるわたくしと、皇帝の息子との政略結婚が行われようとしました。
でも…そんなこといきなり言われても、納得できるわけないじゃありませんか。
わたくしは君のことを好いていたというのに…!
わたくし、お父様が宥和政策を言い出す前から、ちゃんと言っていましたのよ?
「自分の結婚相手くらい、自分で選ばせてくれ」って。
でもお父様は…わたくしの意志など全く無視して、結婚を強引に進めようとしましたわ。
そう…だから奪ってやったんですの。お父様から魔王の力を全て。
お父様はもはやただの一魔族。わたくしに歯向かうことなどできません。
ちなみにお父様が突然人類との共存を言い出したのも、人間の女を愛人としていたからですわ。ホント、くだらないですわね。
まぁそんなことはどうでもよくて…問題はここから。
君、どうしてわたくしの元から去ってしまったんですの?
わたくしは君さえいればそれでよかったのに…どうして?
ふふっ…あははっ…!
おかしなことをおっしゃいますわね。
どうして君自身が責任を感じる必要がありますの?
君はただわたくしに好かれていた。
そして君とわたくしとの仲を認めてくれなかったお父様が全て悪い。そうでしょう?
(ため息)
またそういうことを……どうしてお父様といい、君といい、そんなつまらないことばかり気にするんですの?
主人と使用人が恋仲になるのは認められない?何ですか、それ…
そんなくだらない暗黙のルール、わたくしがぶち壊してあげますわよ。
えぇ…ようやっと、わたくしの真の意図に気づいたようですわね。
そう…これはわたくしと君だけの楽園を作るための儀式。
わたくしを無条件で信じ、崇める者だけを生き残らせれば、わたくしたちの邪魔をする者は一人残らずいなくなるでしょう?
いいえ、やめませんわ。わたくしと君が結ばれるには、あまりにも障害が多すぎる…!
だからそういったもの全部、破壊してあげるんですの。
人類と魔族の共存なんて必要ない。
必要あるのは、わたくしと君との共存だけですわ。
ねぇ…受け入れてくださる?わたくしのこと…
…そう。なら仕方ありませんわね。
君を力づくでも、奪って差し上げますわ。
大人しく投降してくだされば、痛い思いはしなくて済みますわよ?
あらあら…うふふ♪ 本気でわたくしと戦うつもり?
生まれながらの魔王…いいえ、世界最強の魔女にたった一人で勝てるとでも?
ふふっ…そういう勇敢で無謀なところも素敵ですわ。
そうね…せっかくだし、ちょっとした余興でも皆様に楽しんでもらおうかしら。
…さ、これで準備完了ね。始めましょうか。
あら、見て分からない?
さっきと同じ、全世界への通信魔法を使ったのよ。
今絶賛、生中継中よ?わたくしと君だけの舞台。
(咳払い)
これは失礼しました。全世界の皆様、再びご機嫌よう。
12時間経つまで退屈ですわよね?今からちょっとした余興をお見せしますわ。
この男と、わたくしとの一騎打ちという余興をね。
なんでもこの男、一番に救いを求めてわたくしに直接結婚を申し込んできたんですの。
一番乗りしてきたご褒美に…わたくしが直々に相手をしてあげるというわけです。
正面切って乗り込んでくるくらいですから、腕に自信はあるのでしょう。
それでは手合わせ願いましょうか…わたくしのお婿候補さん♪ ふふふっ♪
では…さっそく、始めていきましょうか。
ご機嫌よう。地上に住む人類及び魔族の皆様。
わたくし、魔女教の教祖を務めております者です。
名前は敢えて伏せさせていただきますわ。
この放送はわたくし魔女教代表として、皆様にお伝えしたいことがあって、流させてもらっていますわ。
本日をもって…地上に住むすべてのものは滅亡します。
えぇ、すべてです。聞き間違いなどではございません。
例外があるとすれば、わたくしを信じる者のみですわね。
わたくしを神として崇め、わたくしからの救いを信じるのであれば、貴方がたご自身の滅亡は免れるでしょう。
お分かりですか?わたくしを信じることでしか、救われないと言っているのです。人類も魔族も。
これから12時間、皆様に時間を差し上げます。
ただ何もせず、すべての種族が滅びるのを待つか…
あるいはわたくしを信じ、滅びの道を免れるか…
好きな方をお選びくださいませ。
もし、わたくしを信じるというのであれば、今すぐ最寄りの魔女教会に入信を認めてもらいなさい。
正式に入信すれば、司祭からわたくしの魔力を流し込んだ「奇跡の印」がもらえるでしょう。
その印を持った者のみが滅びを免れることができます。
これから全種族滅亡の儀を開始しますので、早めの決断をおすすめしますわ。
ご清聴ありがとうございました。
皆様の懸命な判断に期待していますわ。それでは。
ふぅ…これで全ての準備は整いましたわ。
それでは皆さん、さっそく各地への布教をお願いしますわね。
…ちょっとそこの貴方。貴方だけここに残りなさい。
えぇ。少し個人的に用事があるの。
話をする前に…フード、取ってくださる?
貴方のお顔が見たいのですけれど。
それとも何か?取れない理由でもおありで?
ふふふっ…やっぱり君だったのね。久しぶり。
どうして信者に紛れてコソコソしていたの?
堂々と出てきてくれれば、わたくしの右腕として採用してあげましたのに。
あら?何が?本気ってどういうこと?
えぇ、もちろん。わたくし、本気でこの儀式を成功させるつもりですわよ。
分からない?わたくしがこのようなことをする理由が…
(ため息)
残念ですこと。元執事の君なら分かってくれると思ってましたのに…
全部君のためですわ。君を手に入れるために、わたくしはこの儀式を開始したんですの。
わざわざ一(イチ)から魔女教という、宗教団体を立ち上げてね。
まったく鈍いですわね。いいですわ、最初から説明して差し上げます。
わたくしは魔王の娘で、いずれは魔王としての地位を世襲する予定でした。
ところが魔王…お父様が突然、人類との宥和を言い出し始めまして…
えぇ。そこからは君も知ってのとおり、魔王の娘であるわたくしと、皇帝の息子との政略結婚が行われようとしました。
でも…そんなこといきなり言われても、納得できるわけないじゃありませんか。
わたくしは君のことを好いていたというのに…!
わたくし、お父様が宥和政策を言い出す前から、ちゃんと言っていましたのよ?
「自分の結婚相手くらい、自分で選ばせてくれ」って。
でもお父様は…わたくしの意志など全く無視して、結婚を強引に進めようとしましたわ。
そう…だから奪ってやったんですの。お父様から魔王の力を全て。
お父様はもはやただの一魔族。わたくしに歯向かうことなどできません。
ちなみにお父様が突然人類との共存を言い出したのも、人間の女を愛人としていたからですわ。ホント、くだらないですわね。
まぁそんなことはどうでもよくて…問題はここから。
君、どうしてわたくしの元から去ってしまったんですの?
わたくしは君さえいればそれでよかったのに…どうして?
ふふっ…あははっ…!
おかしなことをおっしゃいますわね。
どうして君自身が責任を感じる必要がありますの?
君はただわたくしに好かれていた。
そして君とわたくしとの仲を認めてくれなかったお父様が全て悪い。そうでしょう?
(ため息)
またそういうことを……どうしてお父様といい、君といい、そんなつまらないことばかり気にするんですの?
主人と使用人が恋仲になるのは認められない?何ですか、それ…
そんなくだらない暗黙のルール、わたくしがぶち壊してあげますわよ。
えぇ…ようやっと、わたくしの真の意図に気づいたようですわね。
そう…これはわたくしと君だけの楽園を作るための儀式。
わたくしを無条件で信じ、崇める者だけを生き残らせれば、わたくしたちの邪魔をする者は一人残らずいなくなるでしょう?
いいえ、やめませんわ。わたくしと君が結ばれるには、あまりにも障害が多すぎる…!
だからそういったもの全部、破壊してあげるんですの。
人類と魔族の共存なんて必要ない。
必要あるのは、わたくしと君との共存だけですわ。
ねぇ…受け入れてくださる?わたくしのこと…
…そう。なら仕方ありませんわね。
君を力づくでも、奪って差し上げますわ。
大人しく投降してくだされば、痛い思いはしなくて済みますわよ?
あらあら…うふふ♪ 本気でわたくしと戦うつもり?
生まれながらの魔王…いいえ、世界最強の魔女にたった一人で勝てるとでも?
ふふっ…そういう勇敢で無謀なところも素敵ですわ。
そうね…せっかくだし、ちょっとした余興でも皆様に楽しんでもらおうかしら。
…さ、これで準備完了ね。始めましょうか。
あら、見て分からない?
さっきと同じ、全世界への通信魔法を使ったのよ。
今絶賛、生中継中よ?わたくしと君だけの舞台。
(咳払い)
これは失礼しました。全世界の皆様、再びご機嫌よう。
12時間経つまで退屈ですわよね?今からちょっとした余興をお見せしますわ。
この男と、わたくしとの一騎打ちという余興をね。
なんでもこの男、一番に救いを求めてわたくしに直接結婚を申し込んできたんですの。
一番乗りしてきたご褒美に…わたくしが直々に相手をしてあげるというわけです。
正面切って乗り込んでくるくらいですから、腕に自信はあるのでしょう。
それでは手合わせ願いましょうか…わたくしのお婿候補さん♪ ふふふっ♪
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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