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引き篭もりの吸血鬼彼氏を外に引っ張り出してみた
written by 松平蒼太郎
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  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
  • ダウナー
  • 引き篭もり
公開日2022年07月17日 17:35 更新日2022年07月17日 17:35
文字数
1164文字(約 3分53秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼氏/吸血鬼
視聴者役柄
彼女/人間
場所
自宅、屋外
あらすじ
貴女には引き篭もりの吸血鬼の彼氏がいる。
ある日、貴女は彼を外デートに誘ってみるが…?
本編
んー?なんだよ…俺、今ゲームで忙しいんだけど…

え、外?やだよ、誰が好き好んで暑っ苦しいとこに出なきゃいけねーんだ。

今カンカン照りだろ?無理。絶対溶ける。俺、吸血鬼だし。

いや、ホントだって。吸血鬼のフリした人間とかじゃないから。てか、そういう冗談はいいって。

いてて!耳引っ張んな!自分で歩くから!




あ〜…あっぢぃ…溶ける、死ぬ…

いや、ホント外は無理…引き篭もりは出歩くだけでも、一苦労なんだよ…

大体なんだよ…俺のことなんてほっとけばいいじゃん。お前は外で友達とでも遊びに…

嘘つけ。友達いるだろ。てか、この前家に遊びに来てたじゃん。

は〜…やっぱ無理…体力限界だし、帰ろうぜ…

うぐ…室内トレーニングって…それはそれでキツい…

なんで俺の眷属はこんなに厳しいんだ…

え、ダメなの?眷属って言い方…

あー、はいはい…彼女ね。了解。

俺、ちょっとそこの木陰で休むわ。なんか冷たいもん買ってきてくれ。頼む…

サンキュー…恩に着る。じゃ、先に休んどくわ。




アイスうま…ちょっとだけ生き返った。

え、いや…んなこと言われても…

引き篭もりにとって外に出ることは、ある意味決戦みたいなもんだから。

要するに、一大決心が必要なの。わかる?

分からない、か…はは、そうだよな。お前、俺とは真逆のアウトドア派だもんな…

(ため息)

あのさ、一つ聞いていい?

お前、なんで俺の眷属になろうと思ったわけ?

今どきの吸血鬼って、別に眷属持たなくても、国から支給されてる人工血液で生きてけるし。

あと俺、そんな吸血の仕方も上手くないし…

他にいい男なら、そこら辺にたくさん転がってるってのに、なんで…

(キスされる)

え……ちょ、おま、いきなり何…⁉︎

へ?……いや、その、気持ちはありがてぇんだけど、俺そんなイケてる奴じゃねえし…てか引き篭もりだし…

…!あ〜、その、ありがとな。やっぱお前には敵わねえや…

まぁその、なんだ…ちょっと元気出た。精神的に。

あ、うん…もう行くのね。了解。

その、出来るだけ歩くペースはゆっくりで頼むわ…




つ、疲れた…率直に言って死ぬ…

あー、うん…外に出んのは慣れた…多分。

でもしばらくは勘弁してくれ…またちょっとずつ頑張るから…

ん?あぁ、お腹?ちょっとだけ空いてるけど…

は?吸血って…今帰ってきたばっかだろ。先にシャワー浴びてこいよ。

い、いや、汗臭いのが気になるとかじゃなくて、むしろいい匂いするし…って、何言ってんだ、俺!

わ、わり、今のなし!忘れてくれ!

(キスされる)

あ、あのさ…あんまり誘われると俺、自分抑えられなくなるんだけど…

…あとで文句言うなよ?流石に返せって言われても、返せねえぞ?

はいはい…分かったよ。お前がどうしてもっつーんなら…

…その、いつもありがとな。こんなダメな俺を引っ張ってくれて。

お前が眷属…じゃなかった、彼女で良かったって思うわ。

お、俺も好きだぞ、お前のこと…あ、愛してる…

〜〜ッッ!小っ恥ずかしいな、これ…!羞恥プレイかなんかかよ…!

お、おう…そんじゃ、ありがたくいただきます…

(吸血)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
引き篭もりの吸血鬼彼氏を外に引っ張り出してみた
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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