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夜のカウンターバーで奢ってくれるお姉さん
written by アダチガハラ
  • からかい
  • お姉さん
  • 失恋
  • バー
  • カクテル
  • ジャズ
  • ささやき
  • ASMR
公開日2022年09月04日 01:12 更新日2022年09月04日 01:12
文字数
1532文字(約 5分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
バーで一人飲んでいるお姉さん
視聴者役柄
恋人に振られた人
場所
薄暗くこじんまりとした夜のバー
あらすじ
失恋した日に、夜のカウンターバーで奢ってくれるお姉さんです。

文中の「お兄(姉)さん」は場合によってお使い分けください。
お好みで、「きみ」にしてもいいかもしれません。

なお、文中のカクテル言葉は、それぞれ、
・スクリュードライバーは「貴方に心を奪われた」
・カシスソーダは「貴方は魅力的」
・モヒートは「心の渇きを癒して」
・バイオレットフィズは「私を覚えていて」
だそうです。ご参考までに。

※実際に文中のペースでカクテルを飲んだ場合、急性アルコール中毒になる恐れがあります。
 行間に、二人がしゃべっていない時間があるとお考えください。
 また、あくまでフィクションですので、その点ご理解ください。
本編
(薄暗いカウンターバーのみの狭い店内。)

お兄(姉)さん、もしかして一人なの?

ふうん、待ち合わせしてたのにすっぽかされちゃったんだ。
相手は恋人?そっか、振られちゃったんだね。
(ぼそっと聞こえるかどうかの声で)もったいないな、こんなに素敵そうな人なのに。
ううん、なんでもない。

何飲んでるの?え?水?そっか、人を待ってたんだもんね。
でももういいの?

そうだね、じゃあ、何か飲もっか。飲んで忘れちゃおう。
今日は私の奢り。
え?遠慮しないでいいよ。
強いお酒は大丈夫?

よし、マスター、スクリュードライバー、お願いね。
ウォッカベースだから、飲みやすいのに強いお酒なんだよね。
だから、悪い事企んでる人が、女の子を酔わせてお持ち帰りしようとしたりするのに使うんだって。怖いよね。
え?私?やだな、そんなこと考えてないよ。
でも、嫌なことを忘れるのには、もってこいでしょ。

じゃ、乾杯。
(グラスを合わせて、少し飲む)

お兄(姉)さんは、ここにはよく来るの?
そっか、初めてなんだ。前から気になってたから、デートで一緒に来たかったんだね。
わかるよ。私もここ好き。
静かで、雰囲気が良くて、時間もゆっくりと流れていてお客さんもあまり少ない・・っていったらマスターに怒られちゃうね。

ねえ、ジャズって好き?
そうだよね、わからないよね、私もよくわかんない。
でも、このゆったりした雰囲気が、音楽と一緒に耳から体に沁み込んでくる感じ、好きなんだよね。

ごめん、意味不明なこといっちゃって。
なんとなくわかるって?うふふ。お兄(姉)さんって、良い人だね。

(氷がからんと音を立てる)

もう飲み干しちゃったの?
じゃ、次はすこしさっぱりしたのがいいかな。マスター、カシスソーダお願い。

え、私が飲んでいるお酒、気になるの?見てのとおりモヒートだよ。ミントが効いてて美味しいよ、ちょっと試してみる?

ふふ・・間接キス、だね。
あっ、顔赤くなった。可愛い。
え?お酒が回ったから?
そういうことにしておこうね。

ほら、お兄(姉)さんの顔みたいに真っ赤なカシスソーダが来たよ。
私の瞳みたいに綺麗な色だって?さすがに、そんなことないと思うけど。
あれ・・・もしかして口説いてる?
(耳元でささやくように)振られたばかりなのに、わるい人。
ふふ。もっと赤くなっちゃったね。

あっ、あんまり一気に飲むとダメだよ!
もう。照れ隠し?しょうがないなあ。

今日、来る予定だった人、どんな人だったの?
そっか。それだけ大切な人だったんだね。
お兄(姉)さんは、優しいね。
振られても、その人のこと、悪く言わないんだもん。

まだ、好きなの?
・・・そうだよね。すぐには忘れられないよね。

ねえ、お兄(姉)さんは、お酒、好き?
だよね、好きじゃなかったらここをデートに選んだりしないもん。
世界には、もっといっぱいの美味しくて素敵なお酒が貴方をまってる。
だから、落ち込んじゃだめだよ。

あ、もうこんな時間だ・・・。ごめんね、そろそろ行かなきゃ。
ね、マスター?クレーム・ド・バイオレットあったっけ?
おっけー。じゃ、バイオレットフィズをお願い。
これも、私の奢り。あんまり飲み過ぎないで、ゆっくりと味わって飲んでいってね。

うん。私はもう行くよ。どうしたの?寂しい?
そんなことないの?そっかー。じゃあ、もう大丈夫かな?

・・・それとも、私と来る?・・・なーんてね。
ううん、からかってなんかないよ。
(ぼそりと呟くように)私はいつだって真剣だよ。でも、あなたはまだ・・・
え?なんでもない。うふふ。

マスター、お会計、置いておくね。
え、いいよ。気にしないで。だって、最初に私が払うっていったでしょ。
でも、その代わり・・・
(耳元でこっそり)もし、また会えたら、その時は、私を楽しませてね。

ふふ。
それじゃ、よい夜を。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
夜のカウンターバーで奢ってくれるお姉さん
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
アダチガハラ
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