仕事から帰ってきた貴方を後輩彼女が甘やかすだけのお話。

おかえりなさい、先輩。

今日もお仕事お疲れ様です。

はい。上着、ハンガーにかけておきますね。

ご飯は食べてきたんですよね？シャワー浴びていいですy……わぷっ！

(抱きしめられる)

せ、先輩…？どうしたんですか？

ふふっ…そういう気分ですか。なるほど…

いいですよ。存分に甘えちゃってください。ギュー…

(抱きしめ返す)

先輩って分かりやすいですよね。

こうして甘えてくるのって、いつも何か嫌なことがあった時ですし…

いえいえ。全然。カッコ悪いだなんて思わないですよ。

むしろ嬉しいです。彼女として頼りにされてるって思えるんで。

いいじゃないですか…大の男の人が、年下の女の子に甘えることの何がいけないんです？

男の人だって甘えたい時くらいありますよ。絶対。

わたしとしては無理されるより、素直に甘えてくれる方が全然いいです。

はい…大丈夫です。わたしはいつも先輩のそばにいます。

外で頑張ってる先輩の帰りをずっと待ってますから…

はい、もちろんです。よしよしだって、いくらでもしてあげますよ。よしよーし…

(背中をさする)

今日もお仕事いっぱい頑張ったんですね…とってもえらいです。

そんな頑張った先輩には、わたしによしよしされる権利があるんです。

家でだけは、男のプライドなんて捨てちゃってください。

もちろん、普段の先輩はカッコいいですけど…ちょっとくらい、カッコ悪くてもいいんです。

いえ、カッコ悪いって言い方は良くないですね。甘えん坊な先輩、ということにしておきましょうか。

カッコいい先輩も甘えん坊な先輩も、どっちも好きです。

どっちも好きだから、彼女になったんですよ？

はい…そんな先輩だからこそ、です。

それに、守られるだけが彼女の役割じゃないんですよ？

はい。先輩の居場所になって、そこで先輩を守るのも彼女としてのわたしの役割ですから。

外では誰も先輩を甘やかしてはくれないでしょう？

だから、彼女であるわたしが甘やかすんです。

ね、先輩…やっぱり年下の女の子に甘えるのは、未だに抵抗がありますか？

昔は「大丈夫」とか「平気」とかが口癖でしたから…今でもちょっと心配です。

そうですか…それは大進歩ですね。

ちゃんと彼女に甘えられるようになった先輩は、えらいです。本当にえらいです。

ん…そうですね。ちょっと長話が過ぎましたね。

はい。お風呂入ってきていいですよ。

あ、その前に…少し屈んでもらっていいですか？

(キス)

おかえりなさいのキス、忘れるところでした。

それじゃあ先輩…わたし、寝室で待ってますからね？


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(あくび)

あ、先輩…ちゃんと髪は乾かしました？

はい、ならいいです。隣、おいで…？

(男が布団に潜り込む)

ん…先輩、すごく近いですね…

えー？それは無理な相談です。こっち壁ですし、これ以上は寄れません。

このままでいいじゃないですか…二人でギューしながら寝ましょう？

(抱きしめる)

先輩…いい匂いです。お風呂上がりだからですかね…？

わたしも？よかった…先輩に臭いって言われなくて…

はい。これでも結構匂いには気をつけてるんですよ？

先輩の彼女ですし…そばにいるなら、匂いも良くするのは当然じゃないですか…

わたし、先輩の癒しになりたいですから。

先輩が安心してギューってできるような存在になりたいんです。

マスコットみたい？ふふふ…かもしれませんね。

じゃあそれでいいです…わたし、先輩のマスコット彼女ってことで。

(あくび)

す、すみません…なんだか目がしょぼしょぼして…

(抱きしめられる)

んっ…先輩。このまま先輩の胸の中で眠ってもいいですか…？

ありがとうございます…それじゃあ、お言葉に甘えて、失礼させていただきますね…

先輩…好き。大好きです…

先輩のこと、ずーっと愛してますからね…？

(寝息)

・台本（ゆるボイ！）
後輩彼女との甘々添い寝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎