- 告白
- ラブラブ
- 甘々
- 妻
- 恋人同士
公開日2022年10月18日 15:23
更新日2022年10月18日 15:23
文字数
3489文字(約 11分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
妊娠中の妻と一緒に、やがて生まれてくる我が子に自作の絵本の読み聞かせの練習をするお話です。その絵本の内容は、パパとママが出会ってから結婚するまでのお話。
台本の使用、改変はご自由にどうぞ。使用の際は事後報告で構いませんのでご一報(メンションやDMなど)いただけると幸いです。
台本の使用、改変はご自由にどうぞ。使用の際は事後報告で構いませんのでご一報(メンションやDMなど)いただけると幸いです。
本編
ねえあなた。今日ね嬉しいことが2つもあったの。
そう。今日産婦人科に行ってきたんだけど、ちゃんと安定してるって。
で、すっごい元気でね、検査の時にいっぱい私のお腹蹴ってきたの。
お医者さんもびっくりしちゃってた。
あーそれでね、もう外の音とかばっちり聞こえてるみたいなの。
うん。今私とあなたが話してるのも、この子全部聞いてる。
ふふ、うかつに変な事とか言えなくなっちゃったね。
気を付けてよね?ほんと。
あと二つ目はね?
じゃじゃーん!ついに私たちの絵本が届きましたー!
あなたと私で作った、世界に一つだけの、この子のための絵本。
ねーねー!これってすごい偶然じゃない?
これはもうやるしかないよ。読み聞かせ。
産まれてくる前にこの子にパパとママがどんな人なのか教えてあげないと。
”さすがに言葉はまだわからないだろ”?
むー!私だってさすがにそんなのわかってるよ。
でもいーの!多分気持ちは伝わるはずだし。
ごちゃごちゃ言ってないではやく読むよ。
ほら、となり座って?
よし、じゃあ、読むね?
(咳払い)
(ここから読み聞かせの口調で呼んでください。「」内のセリフは絵本内ではなく現実で夫と話しています)
「___のパパとママ」
作:パパ
絵:ママ
(_部は「まるまる」とか「なになに」とか読んでください)
「お~…すごい、本当に絵本だ。いや当たり前なんだけど。」
「ところで、タイトルにネームプレート入れるってアイデア、良く思いついたね。これ自分の本だってすぐわかるし、なにより名前をあとで決められるのがいいよね。やっぱり名前は実際に顔を見てからじゃないと決められないし。」
「あ、そうだね。そろそろ読もうか。」
(ページをめくる音)
むかーしむかし、あるところに本が大好きな男の子とお絵描きが大好きな女の子がいました。
そう、これはパパとママが出会ってから結婚するまでのお話。
(ページをめくる音)
二人は小学校というところで出会いました。
がっこうというのはお友達がたくさんいて、みんなで楽しくお勉強するところです。
パパとママはすぐに仲良くなって一緒に遊ぶようになりました。
晴れた日はサッカーやドッジボールをしたり、雨の日はお絵描きをしたりして遊びました。
「ね、ここの絵すごく良く描けたと思わない?ほらこの子覚えてる?そうそうあの子(名前ちゃんでもよい)。懐かしいよね。…あ、こんな一ページずつ話してたら進まないよね。ごめんごめん。」
(ページをめくる音)
(咳払い)
パパはお勉強もスポーツも何でもできてクラスの人気者でした。
そんなパパのことをママはいつの間にか好きになっていました。
初恋です。
そんなある日、ママは思い切ってパパに好きだと言ってみることにしました。
とっても恥ずかしかったけれど、ママはがんばりました。
(ページをめくる音)
ところがパパは、ママのことを嫌いだと言って逃げてしまいました。
がーん。ママはとっても傷つきました。
パパはまだ好きとか嫌いとかがよくわかっていなかったのでしょう。
ただ恥ずかしかっただけかもしれません。
そんなこととはつゆ知らず、ママはそんなパパのことが嫌いになってしまいます。
こうして最悪な感じで二人の小学生時代は終わりました。
(ページをめくる音)
時は経って二人は中学生になりました。
中学生になってしばらくすると、今度はパパの方がママのことが気になってきます。
でもママはあのときのパパの嫌いという言葉が許せませんでした。
だから話しかけられても知らんぷりしました。
(ページをめくる音)
それでもパパは諦めませんでした。
何度も何度も話しかけたり、お手紙を書いて渡してくることもありました。
何度も何度も…何度も何度も…
あまりにもお手紙が多くて捨てるのもめんどくさくなってきて、
ママはついにそのお手紙を読んでみることにしました。
しかし、意外なことにパパのお手紙はとっても上手で、ママの心はときめいてしまったのです。
そういえばこの人、本を読むのが大好きで、自分でも自由帳にお話を書いたり、作文でも毎回先生に褒められていたのでした。
でも、いくらパパのことが好きになったとはいえ、やっぱりあのときの言葉は許せません。
ママはそのまま知らんぷりを続けました。
渡されたお手紙は隠れて全部読んでいましたが。
(ページをめくる音)
そんなこんなで中学校生活も終わり、二人はいよいよ高校生になりました。
ママはパパのことが好きだったので、頑張って勉強して、なんとか同じ高校に入ることができました。
入ったはいいものの、ママはとっても恥ずかしがりやだったので、パパになかなか気持ちを伝えられませんでした。
どうにかして言葉にせずに好きだと伝えられる方法はないかと考えていると、ふと小学生のころを思い出しました。
ママがお絵描きをしているのを見て、パパはママの絵が好きだと褒めてくれたのです。
そうだ。絵を描いて告白しよう。そう思ったママはたっくさん絵の練習をしました。
何度も何度も、描いては消して描いては消して。
やっと納得がいく絵が描けたのは入学から一年もたったころでした。
(ページをめくる音)
描いたのはママが大好きだったお花の絵でした。
そのお花の花言葉も、ママの想いそのものでしたから。
…パパが花言葉に気づかなかったらどうするつもりだったんでしょうか。
そんなことにも気づかずに、ママは一刻もはやくパパにこの絵を見せたいと思ってパパを探しました。
(ページをめくる音)
するとなんということでしょう。
パパが他の女の子に告白されているではありませんか。
せっかく一年もかけて絵を描いたのに、これでは意味がありません。
ママはもういてもたってもいられなくなって、そこへ飛び込んでいきました。
私の方が先に彼の事が好きだったの!横取りしないで!
そう言ってパパの手を強引に引っ張ってその女の子から引きはがしました。
もちろん、パパもずっとママのことが好きだったので、最初から断るつもりだったのですが、
ママはそんなこと知らなかったのでしかたがありません。
今思うとあの女の子には悪いことしちゃったなと思っています。
(ページをめくる音)
そんなこんなで予定とはずいぶん違いましたが、想いを伝えることに成功しました。
パパとママは正式にお付き合いをすることになりました。
それからは一緒にお勉強をしたり、おうちに遊びに行ったり、デートもたくさんしました。
それはそれは楽しくってとっても幸せな時間でした。
(ページをめくる音)
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、二人は高校を卒業しました。
パパは小説家になりたいと言って、大学に行くことになりました。
ママは絵の勉強がもっとしたいと言って芸術学校に行くことになりました。
二人はそれぞれの夢に向かって一生懸命頑張りました。
もちろんその間にもお付き合いはしっかりと続けていましたが。
(ページをめくる音)
そして二人とも無事に学校を卒業し、ついに夢をかなえることができました。
そのまま流れるように結婚もして、かわいい子供もできて幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
(ここから読み聞かせ口調ではなく普通の会話)
…改めて読むと、なんか懐かしいね。
あなた私の学生時代のこと細かく書きすぎじゃない?
なんだかすっごく恥ずかしいんだけど。
うぅ…あのときの私バカすぎる…
言っとくけどあなたも大概だったからね?
あれだけ無視しても毎日毎日話しかけたり、ラブレター渡したり。
普通しないよ。
ふふふ、お互い頑張ったね。
付き合う前も、そのあとも。
わたし的にはあとの方のいろいろなことがかな~り省略されちゃってるのがちょっと残念だけど。
ま、後半は子供には難しい話も多いからね。しょうがない。
この絵本、何歳くらいになったら内容わかってくれるかな。
楽しみだね。どんな反応してくれるのかな。
あ、そういえば私の絵、どうだった?
かわいかった?
よかった~。
子供用の絵って私がいつも描くような絵と全然違うからめちゃめちゃ苦労したんだ。
”こういうかわいいタッチの絵も好き”?
ありがと。次からはこういう絵にも挑戦してみようかな。
あ、あなたの表現もいつもの小説とかと違うけど、かわいくって私好きだよ。
次から児童小説も書いてみてよ。
そしたら新しく買わなくてもよくなるし。
あっ、今お腹蹴ったよ!
あはは、パパと同時にツッコミするなんて、この子は芸人さんの才能があるのかも。
…ってそれはさすがに気がはやいか。
でもほんとに楽しみだな~。
この子はいったいどんな子に育つんだろう。
あ、やばいもうこんな時間だ。
この子のためにも早く寝なきゃね。
あなたはこれからまた執筆?
そう、ごめんね、付き合わせちゃって。
あんまり夜ふかししないように頑張ってね。
あ、ちょっとまって。
…ちゅ
おやすみ。
愛してるよ、あなた。
そう。今日産婦人科に行ってきたんだけど、ちゃんと安定してるって。
で、すっごい元気でね、検査の時にいっぱい私のお腹蹴ってきたの。
お医者さんもびっくりしちゃってた。
あーそれでね、もう外の音とかばっちり聞こえてるみたいなの。
うん。今私とあなたが話してるのも、この子全部聞いてる。
ふふ、うかつに変な事とか言えなくなっちゃったね。
気を付けてよね?ほんと。
あと二つ目はね?
じゃじゃーん!ついに私たちの絵本が届きましたー!
あなたと私で作った、世界に一つだけの、この子のための絵本。
ねーねー!これってすごい偶然じゃない?
これはもうやるしかないよ。読み聞かせ。
産まれてくる前にこの子にパパとママがどんな人なのか教えてあげないと。
”さすがに言葉はまだわからないだろ”?
むー!私だってさすがにそんなのわかってるよ。
でもいーの!多分気持ちは伝わるはずだし。
ごちゃごちゃ言ってないではやく読むよ。
ほら、となり座って?
よし、じゃあ、読むね?
(咳払い)
(ここから読み聞かせの口調で呼んでください。「」内のセリフは絵本内ではなく現実で夫と話しています)
「___のパパとママ」
作:パパ
絵:ママ
(_部は「まるまる」とか「なになに」とか読んでください)
「お~…すごい、本当に絵本だ。いや当たり前なんだけど。」
「ところで、タイトルにネームプレート入れるってアイデア、良く思いついたね。これ自分の本だってすぐわかるし、なにより名前をあとで決められるのがいいよね。やっぱり名前は実際に顔を見てからじゃないと決められないし。」
「あ、そうだね。そろそろ読もうか。」
(ページをめくる音)
むかーしむかし、あるところに本が大好きな男の子とお絵描きが大好きな女の子がいました。
そう、これはパパとママが出会ってから結婚するまでのお話。
(ページをめくる音)
二人は小学校というところで出会いました。
がっこうというのはお友達がたくさんいて、みんなで楽しくお勉強するところです。
パパとママはすぐに仲良くなって一緒に遊ぶようになりました。
晴れた日はサッカーやドッジボールをしたり、雨の日はお絵描きをしたりして遊びました。
「ね、ここの絵すごく良く描けたと思わない?ほらこの子覚えてる?そうそうあの子(名前ちゃんでもよい)。懐かしいよね。…あ、こんな一ページずつ話してたら進まないよね。ごめんごめん。」
(ページをめくる音)
(咳払い)
パパはお勉強もスポーツも何でもできてクラスの人気者でした。
そんなパパのことをママはいつの間にか好きになっていました。
初恋です。
そんなある日、ママは思い切ってパパに好きだと言ってみることにしました。
とっても恥ずかしかったけれど、ママはがんばりました。
(ページをめくる音)
ところがパパは、ママのことを嫌いだと言って逃げてしまいました。
がーん。ママはとっても傷つきました。
パパはまだ好きとか嫌いとかがよくわかっていなかったのでしょう。
ただ恥ずかしかっただけかもしれません。
そんなこととはつゆ知らず、ママはそんなパパのことが嫌いになってしまいます。
こうして最悪な感じで二人の小学生時代は終わりました。
(ページをめくる音)
時は経って二人は中学生になりました。
中学生になってしばらくすると、今度はパパの方がママのことが気になってきます。
でもママはあのときのパパの嫌いという言葉が許せませんでした。
だから話しかけられても知らんぷりしました。
(ページをめくる音)
それでもパパは諦めませんでした。
何度も何度も話しかけたり、お手紙を書いて渡してくることもありました。
何度も何度も…何度も何度も…
あまりにもお手紙が多くて捨てるのもめんどくさくなってきて、
ママはついにそのお手紙を読んでみることにしました。
しかし、意外なことにパパのお手紙はとっても上手で、ママの心はときめいてしまったのです。
そういえばこの人、本を読むのが大好きで、自分でも自由帳にお話を書いたり、作文でも毎回先生に褒められていたのでした。
でも、いくらパパのことが好きになったとはいえ、やっぱりあのときの言葉は許せません。
ママはそのまま知らんぷりを続けました。
渡されたお手紙は隠れて全部読んでいましたが。
(ページをめくる音)
そんなこんなで中学校生活も終わり、二人はいよいよ高校生になりました。
ママはパパのことが好きだったので、頑張って勉強して、なんとか同じ高校に入ることができました。
入ったはいいものの、ママはとっても恥ずかしがりやだったので、パパになかなか気持ちを伝えられませんでした。
どうにかして言葉にせずに好きだと伝えられる方法はないかと考えていると、ふと小学生のころを思い出しました。
ママがお絵描きをしているのを見て、パパはママの絵が好きだと褒めてくれたのです。
そうだ。絵を描いて告白しよう。そう思ったママはたっくさん絵の練習をしました。
何度も何度も、描いては消して描いては消して。
やっと納得がいく絵が描けたのは入学から一年もたったころでした。
(ページをめくる音)
描いたのはママが大好きだったお花の絵でした。
そのお花の花言葉も、ママの想いそのものでしたから。
…パパが花言葉に気づかなかったらどうするつもりだったんでしょうか。
そんなことにも気づかずに、ママは一刻もはやくパパにこの絵を見せたいと思ってパパを探しました。
(ページをめくる音)
するとなんということでしょう。
パパが他の女の子に告白されているではありませんか。
せっかく一年もかけて絵を描いたのに、これでは意味がありません。
ママはもういてもたってもいられなくなって、そこへ飛び込んでいきました。
私の方が先に彼の事が好きだったの!横取りしないで!
そう言ってパパの手を強引に引っ張ってその女の子から引きはがしました。
もちろん、パパもずっとママのことが好きだったので、最初から断るつもりだったのですが、
ママはそんなこと知らなかったのでしかたがありません。
今思うとあの女の子には悪いことしちゃったなと思っています。
(ページをめくる音)
そんなこんなで予定とはずいぶん違いましたが、想いを伝えることに成功しました。
パパとママは正式にお付き合いをすることになりました。
それからは一緒にお勉強をしたり、おうちに遊びに行ったり、デートもたくさんしました。
それはそれは楽しくってとっても幸せな時間でした。
(ページをめくる音)
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、二人は高校を卒業しました。
パパは小説家になりたいと言って、大学に行くことになりました。
ママは絵の勉強がもっとしたいと言って芸術学校に行くことになりました。
二人はそれぞれの夢に向かって一生懸命頑張りました。
もちろんその間にもお付き合いはしっかりと続けていましたが。
(ページをめくる音)
そして二人とも無事に学校を卒業し、ついに夢をかなえることができました。
そのまま流れるように結婚もして、かわいい子供もできて幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
(ここから読み聞かせ口調ではなく普通の会話)
…改めて読むと、なんか懐かしいね。
あなた私の学生時代のこと細かく書きすぎじゃない?
なんだかすっごく恥ずかしいんだけど。
うぅ…あのときの私バカすぎる…
言っとくけどあなたも大概だったからね?
あれだけ無視しても毎日毎日話しかけたり、ラブレター渡したり。
普通しないよ。
ふふふ、お互い頑張ったね。
付き合う前も、そのあとも。
わたし的にはあとの方のいろいろなことがかな~り省略されちゃってるのがちょっと残念だけど。
ま、後半は子供には難しい話も多いからね。しょうがない。
この絵本、何歳くらいになったら内容わかってくれるかな。
楽しみだね。どんな反応してくれるのかな。
あ、そういえば私の絵、どうだった?
かわいかった?
よかった~。
子供用の絵って私がいつも描くような絵と全然違うからめちゃめちゃ苦労したんだ。
”こういうかわいいタッチの絵も好き”?
ありがと。次からはこういう絵にも挑戦してみようかな。
あ、あなたの表現もいつもの小説とかと違うけど、かわいくって私好きだよ。
次から児童小説も書いてみてよ。
そしたら新しく買わなくてもよくなるし。
あっ、今お腹蹴ったよ!
あはは、パパと同時にツッコミするなんて、この子は芸人さんの才能があるのかも。
…ってそれはさすがに気がはやいか。
でもほんとに楽しみだな~。
この子はいったいどんな子に育つんだろう。
あ、やばいもうこんな時間だ。
この子のためにも早く寝なきゃね。
あなたはこれからまた執筆?
そう、ごめんね、付き合わせちゃって。
あんまり夜ふかししないように頑張ってね。
あ、ちょっとまって。
…ちゅ
おやすみ。
愛してるよ、あなた。
クレジット
ライター情報
pixiv,twitterで活動しているフリー台本師です。得意な系統はストーリー性のあるタイプの台本です。よろしくお願いします。
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