～あらすじ～
今日はとある季節行事（想像にお任せします）がある日の当日。
遠距離恋愛をしている恋人から突然電話がかかってきて…
「…声、聞きたくなっちゃって電話しちゃった…なーんて。」

作中にあります※特別な行事…というのは各々が考える季節行事を当てはめてくださいませ。
（元々はクリスマスに投稿予定でしたが間に合わなかったので…いろいんな季節に使いやすいようアドリブなど入れて使用してください）

（SE：通話の通知音）

もしもし…今何してるの？

なーんて…真面目なキミのことだから、今日も変わらず残業してるのかな？

私…？私はさっき仕事がひと段落したところだよ。

在宅ワークが浸透してきた世の中とはいえ、やるべき仕事はやらなきゃいけないからさ。

仕事もせずにダラダラしてたら後輩たちにも示し付かないし、「会社に来ないと効率落ちるだろ！」…とかなんとか抜かしてくる未だに頭の固い上司達にも現実を教えてあげないといけないし。

「別に無理に出社しなくてもお家で仕事はできますよ～」…ってね。

確かに会社に行くことで得られることもないわけじゃないけどさ…満員電車に乗らなくていいとか、慣れ切った自宅の環境の方がやりやすいとか…まぁ在宅なりのメリットだってあるのにね～。

全く…上の人ってなんであんなに在宅ワークを目の敵にしてるんだろうね？不思議だよね？

…なんか話が脱線しちゃったかな。ごめんね。

それで？そういうキミは今何してるの？

…え、今日はもう仕事あがったの？珍しいね。

いや～なんやかんやで真面目な仕事人間なキミのことだから、今日も変わらず仕事してるのかなって勝手に思ってた。

…なんか一応今日は、世間で言うところの※特別な行事…の当日らしいけどさ。
※（季節に合わせてイベント名を入れるアドリブをしてもいいかもしれません【クリスマス、大晦日、バレンタインなど…】）

お互いいい歳だし、あんまり季節柄の行事とかにも興味なくなっちゃったもんね。

結局私たちにとっては今日も変わらない平凡な一日と変わらないってワケだ。

…イベントある日にいちいち会えなくっても私は怒ったりしないってば。

お互い仕事の都合で同棲も出来ないんだし、しょうがないよ。

遠距離恋愛だけど、キミが私にぞっこんなのは重々承知してますし。

…そんなの分かるに決まってるじゃん。仮にもキミの恋人だよ？

それにいつもはキミから電話してくるじゃん。

「元気？」「ちゃんとご飯食べてる？」…とかなんとか聞いてきて。

たまにキミのこと、恋人じゃなくてお母さん何じゃないかって思ったりしてるんだけどね。

あははっ…冗談だよ冗談。

ん～なになに？…「寂しいかどうか」、ねぇ…どうだろ。

なんかまぁ…今日はたまたま柄にもなく私から電話しちゃったけどさ。

…声、聞きたくなっちゃって電話しちゃった…なーんて。

（小声でささやくように）
……そういわれると、ちょっとだけ寂しい、かな。

…なーんて、ね！あははっ…なんか自分で言ってて恥ずかしくなっちゃった。

今のは忘れて…え？なに？ごめん聞き取れなかったからもう一回言ってくれない？

「外見て」…え？なに急に？窓の外見ればいいの？…もう分かった分かった。

（SE：窓を開ける音）

…うそ！なんでここにいるの！？

「会いたくなったから会いに来た！」…って…もう…！あなたが変に思い切りがいい性格なの失念してたわ…！

迷惑だなんて思う訳ないでしょ…！むしろすっごく嬉しい…！

ちょっと待ってて！準備したらすぐそっち行くから！

うわ…どうしよ…なんかすっごい嬉しい…！なんかこう、嬉しすぎて走り回りたくなっちゃうくらい…！

子供に帰った気分って、こういうことをいうのかな…！

…ね、ね…せっかくだしさ今日はそのままデートでもしよっか。

キミの行きたいって言ってたところ、一緒に行こうよ。

買い物でも食事でも映画でもなんでも付き合ってあげるからさ…！

じゃあ電話、一旦切るね。

…また後で、いっぱいお話しようね。

（SE：通話を切る音）

・台本（ゆるボイ！）
季節行事がある日だけど遠距離気味で真面目なあなたと通話がしたいようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ