おっはよ〜！今日は今日は野原でお昼寝したいくらいいい天気だね〜
…ん？なんか今日、村の雰囲気おかしくない？なんかお祭りとかあったっけ？
…へえ、あの八百屋のとこの家族が狼に襲われて皆死んじゃったんだ…
あれ、でもこの近くって狼いないんじゃ…あっ…もしかして、人狼…？
そっか、だから皆ピリピリしてるんだね
それにしても人狼ねぇ…私も聞いたことはあるけど、大人が子どもを怖がらせるための作り話だと思って信じてなかったよ〜
君はその人狼対策、何かしてるの？
…へえ、人狼の弱点だっていう、銀で作った弾丸と猟銃買ったんだ…
あ、じゃあさ、人狼が見つかるまでの間でいいから君、私の家に来て私を守ってよ
ほら、君も私も一人暮らしじゃない？一人でいるより二人でいた方が心強いでしょ！
…それとも、君はこんなか弱い女の子を一人、人狼の恐怖に怯えさせる気？
うん、よろしい、じゃあ準備が出来たら私の家に来てね〜



いらっしゃ〜い、待ってたよ〜
さ、上がって上がって
おお〜…けっこう良い銃買ったんだね〜…とりあえず、それ居間に転がしてるわけにもいかないし夜になるまでそこに立て掛けといてよ
私さ、君を待ってる間に料理作ったんだ〜、ほら、君にはこれからしばらく、私を守ってもらうんだし？それくらいはしないとな〜って思ってさ
時間もちょうど夕飯時だし、ね？
私は今の内にお風呂入ってくるから先に食べてていいからね〜


…ふふっ、ちゃんと私の料理、食べててくれたみたいだね…いい子いい子…
さてと…じゃあ今晩はあの家を襲おうかな…



…あっ、起きた？も〜、お夕飯食べてその後ぐっすり寝ちゃうなんて、ボディガード失格だぞ〜？
…ん？その姿はどうしたんだって？
ああ…君の寝顔見てたら元に戻るの忘れちゃてた…えへへ、この耳と尻尾、可愛いでしょ〜
そうだよ、私が、今村を脅かしてる人狼だよ
…どうしたの？そんなに怯えちゃって
…ベッドに拘束までして、次は俺を殺す気なのか…って？
あはは、君を殺すわけ無いじゃん、だって私は、君にご主人様になってもらいたいんだもん
どういうことだって…そのまんまの意味だよ、君には私のご主人様になってもらうの
ほら、ここに首輪があるでしょ？これを私の首に付けてほしいの、私が君のモノだっていう証拠にね
…ああ、もし断ったりしても殺しはしないよ、その代わりに君の体にどんどん傷が増えるだけだから
…私のご主人様になってくれる？やったー！ありがと！じゃあ早速首輪をつけてよ！
…ああ、ようやく、ようやく、私は君のモノになれたんだね…嬉しい…
え？いつからそんな事を思ってんだって？
んーとね、君と初めて出会った時から、だよ
君を一目見て、この人にご主人様になってもらいたい！って思ってね…一目惚れってやつ？
でもいつ言おうかな〜、次の私の誕生日にでもお願いしようかな〜って思ってたらね…私、聞いちゃったんだ…あの八百屋のとこの小娘が、君に告白しようって言ってるのを
許せないよね…私の方が、あんな小娘より君の事を知ってるし君を慕ってるのに…
だから殺したんだ…他の家族は口封じでね
それで、今日は村長の所を襲ってきたんだ、あそこのとこの娘も君に近づこうとしてたから、ね…
面白かったよ〜、皆部屋に一人で籠もってたから、目障りな娘を殺したら、他の人達みんな疑心暗鬼になってさ、お前が犯人だ、いいやお前が犯人だって言い合ってて…犯人は私なのにね
で、結局村長のとこの息子が人狼に仕立て上げられてね、さっき処刑されてたよ
いや〜…人間って、やっぱり愚かだね〜…自分の息子だろうとなんだろうと、我が身可愛さに殺しちゃうんだもん
でもま、これでなんの憂いもなく君とおでかけしたり、色々とできるね！
これからは…そうだねぇ、私と君は結婚したって事にして、一緒に住んじゃおっか
…ああ、もし私の正体を誰かに言ったりしても、君に危害は加えないよ、また今回みたいな事件を起こすだけだから
あと、一応だけどね、君が持ってきた銃と弾丸、あれ捨ててきたからね
君が私を撃つなんて酷いことするわけないとは思ってるけど、一応ね
それじゃあまあ、これから末永く、一緒にいようね、ご主人様…

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ人狼の本当の狙いは貴方
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
狐のお揚げ