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【催眠】クラスの王子様系女子がまさかヤンデレ殺人鬼だったなんて(笑)
written by 闇兎チニソム
  • 嫉妬
  • 告白
  • インモラル
  • ボーイッシュ
  • ボクっ娘
  • 擬似ヤンデレ
  • 殺人鬼
  • 人格改変
  • 洗脳
  • 王子様系女子
  • 精神崩壊
  • 催眠
公開日2023年08月19日 16:55 更新日2023年08月19日 16:55
文字数
4968文字(約 16分34秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
王子様系女子(実は殺人鬼)
視聴者役柄
ヒロインのクラスメイト
場所
視聴者の家
あらすじ
ボーイッシュな女の子を、催眠術でヤンデレ殺人鬼にしたり催眠を解いて罪悪感で泣かせたりするお話です。どんでん返し的なやつをやりたかった……。
本編
こんばんは……ちょっといいかい?

えっと、僕、クラスメイトの……ああ、そうそう

確かに王子なんて呼ばれてるね……最近は、あんまりそう言うキャラはやめてるんだけど……ま、それはいいや

いや、夜分遅くに訪ねて悪いね

ちょっと……君に話したいことがあってさ

うん……まぁ、出来れば人に聴かれたくない話でさ……昼間に……今日はご両親が帰ってこないって言ってたのを、ちょっと聞いちゃって

いや、まぁだからと言って君の家にいきなり押しかけるのは少し非常識だった気もするけれど……本当に、とても大切な話なんだ

だから、さ……

うん、ありがとう!ごめんね、家にあげてもらっちゃって

でもいいの?自分から申し出ておいてなんだけど、クラスメイトとはいえ女子を家にあげるなんて

ん?ああー、確かに

最近治安悪いもんねぇ……だからか

女子高生連続殺人事件なんてのも起こってるらしいし……あれ、うちの生徒ばっかり狙われてるんでしょ?確かのうちのクラスの子も何人か……はぁ、全く物騒な話だ

ふふっ、それにしても……僕相手に「女の子を一人で帰らせられない」だなんて、珍しいことを言うものだ

ファンクラブの女の子も、クラスの男子たちも、僕の事をそんなふうに女の子扱いしたりしないのに……君はちゃんと心配してくれるんだね

まさか、イヤなわけがないじゃないか

むしろ、とっても嬉しいよ……君は本当に優しい……だから僕は、君を……

あ、ううん……なんでもないんだ、気にしないで

じゃぁ、失礼するね

…へー、ここが君の家かぁ……あ!このカレンダー、ウチのと一緒だ!ふふっ、なんか親近感を感じるなぁ

ごめんごめん、ジロジロ見過ぎかな

……おや?なんだいこの靴箱の上の本

へー、催眠術の本?意外だな、君こういうの興味あるんだ

いやぁ、僕は全然信じていないよ……大体、そんな都合のいいものがあったら苦労はないからねぇ……

ん?どんな苦労?

あのねぇ……僕だって人並みに苦労してますよ

たとえば……好きな人にまとわりつく虫を、追い払う苦労とかさ

……冗談だよ

ごめん、面白くなかったよね

……えっと、それで……あの……話なんだけどさ

ぼ、僕……君に、言いたいことがあって

あ、いや….…さっきこれは言ったよね

あの、えっと……なんて言うのかな……

……好き…なんだ……君のこと

いきなり言われて……驚いたよね

一応….…ずっとアプローチしてたんだけど、君全然気づいてなかったし

で、でも……本当……好きで……

その、直接言うしかない…って……思って、さ

あ、はは……恥ずかしいな

お遊びで女の子に甘い言葉を吐く時とは全然ちがうや……すっごい……ドキドキしてる

でも……言えてよかった

……えと、それでどう?

君は……オッケーしてくれる?

「ごめん」……って

それは……その、やっぱり“そういう意味”だよ…ね

……そっか……そうなんだね

う、うん…しょうがないよ……だって選ぶのは……君だし……

その、告白なんてさ、OK貰えない可能性もあって当たり前なんだし…だから……うん、しょうがない……しょうがない…んだけど……

うー……うあー……はぁ……はぁ……

あ゛〜〜〜

っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あー……やっぱ無理

しょうがないとか……思えるわけないわ

はぁ?なに?ダメって、なんで?

この僕が、告白してるんだよ?僕そんなに魅力ない?綺麗じゃない?素敵じゃない?男の子みたいな女はイヤ?

……いいよ、聞きたくないし

はぁ……てゆーかさぁ……君はほんっと……鈍感で……僕はずーっとずーっと気づいて欲しかったのに

挙句に僕の方から言わせて……それで…はっ……断るって

ふざけるなよ……僕が君のためにどれだけ……

クソックソックソッ……!クソがっ!

君のこと好きになってから、王子様キャラもやめて、女の子口説くのもやめてさぁ……僕は一途に君のことだけ思ってきたんだ……

もちろん……はっきり言ったわけじゃなかったけど……それでも、それでもわかってくれるって思ってた

なのに…君は平気で他の女と話したり、デレデレしたりして……

うるさい!!わかるわけないなんて嘘だ!!

いつからだったか……もう覚えてないけど、僕は君のことを……運命の相手だって思って

いや違う、僕が勝手に思ってるわけじゃなくて……本当に僕と君は……運命の相手で……だから、だからわかるに決まってるんだ!!

君にも、僕の愛が伝わってるに決まってるんだよ!!

君が女の子と話すたびに……ずっとずっと気が狂いそうだった……

だから……だから……

殺してやったのに!!殺してまで……君を独占しようとしたのに!!なのに!!

君は、君は僕に見向きもしてくれない!!また別のこと話す……なんで反省してくれないわけ……それともそれも、気づいてなかった?不幸な偶然だとでも!?

え?ああ…はははっ

そうだよ?さっき君が言ってたよねぇ?

……女子高生連続殺人事件……ふふ…それ、僕

ウチの学校の女子ばっかり狙われて……もっと正確に言うと……僕たちのクラスの女子ばっかり……だよねぇ……

たまーに他のクラスや学年の子が死ぬこともあったけど……はは……

あー……まさか本当にわかってないんだ……

死んだのは、君と喋った子だよ……みーんなね

そ、僕が殺したの……みぃんなみぃなこの手で、サクってねぇ……ふふっ

あ、ほら見て……これ、包丁!すごいでしょ……たくさん殺して……持ち手に血がこびりついてる

どいつもこいつも邪魔くさい虫でさぁ……駆除するのに苦労したよ……ね?僕だって人並みに苦労してるでしょ?

ねぇ?あのね?今日はね?君に告白したがってた女の子を……んふふ、相談に乗るフリして刺してやったんだぁ……そう、ついさっき

それで……ああ、君の魅力に気づいた子が他にもいるかもしれないって……そう思ったら居ても立っても居られなくなって……

まぁ、後始末をするのに時間がかかって夜遅くになっちゃったけどさぁ

どんな気分?自分のせいで人が死んでさぁ……辛い?怖い?それとも罪悪感でも感じる?

ねぇ?もっと早く気づいてれば……止められたかもしれないのに

……あーあ……ほんと、あの本みたいに催眠術があったらよかったのにねぇ……そうしたら君は、ちゃんと僕の気持ちに答えてくれるだろうに……

それで……誰も死ななくて済んだんだよ?

僕だって、別に快楽殺人鬼ってわけじゃないんだから……僕に殺させたのは、君の鈍感さなんだ

なんて……言っても無駄な話だけどさ

過去は消せないし、催眠なんてこの世にないんだからさ……だから僕は……自分の力で君を手に入れるんだぁ……絶対に……絶対に手に入れる

ふふ……

ねぇ、もし……僕の気持ちを受け入れてくれないなら、これから先……もっとたくさん、君の周りの人を殺すよ?

君のご両親だって……友達だって……女以外もみんな殺してやる

それが嫌ならさ……たった一言、僕が好きだって言って?

そしたら……もうだーれも殺さないであげる……君が僕のものだって証明さえあれば、ちょっとくらい他の女と話したって許せるんだよ……だから……だからさ

……そっか、言わないんだ

なんで?なんの意地な訳?……もういいや

……ちょっと手足の一本くらい切り落としてやらないと……わかんないもんねぇ!!

あ…あれ…な……なん……だ?

手…手が…動かない……な、なにがどうなって

え、ちょ、な、なに?

お、おい……な、なんだよ急に笑い出して……なにがおかしいんだよ

は、はぁ?実験成功って……どう言う意味?

催眠?催眠の実験?

なに言ってるんだよ……さっきから言ってるじゃん……そんな都合のいい力あるわけないって……

あったら、好きな人が手に入らなくて悩んだりしないって……

っち…だからっ、笑うなよ!腹抱えてゲラゲラゲラゲラ!馬鹿にしてんのかよ!!

実験動物を好きになるわけないって……なんだよそれ!どういうことなのかぜんっぜんわかんないよ!!

な、なに?え……?
手を……叩くと……正気に戻る……?って……なにするつも……

(パンッ!)

……

…………

あ……あれ?

ここ……どこ?僕は……一体……

え!?うわっ、わぁっ…!

(ナイフを落とす)

なにこれ!?ナイフ……?

し、しかも……血がベッタリついてる……

ど、どどっ…どうなって……え、あ、君は……えっと

確か……クラスメイトの

そ、そうだ……思い出してきた……

僕は……放課後……君に話しかけられて……あ、あれ?

そこから記憶が……

な、なんかっ……ぼ…くに…なんかしたの?

君に話しかけられてからのこと、何にも思い出せないんだけど……

あ…え……

そういえば……今……何時……?

ていうか……これ……カレンダーの日付、なに、どういうこと?

──あの日から何ヶ月も……経ってる?

わ、わかんない…ぜんぜんわかんないっ

ぼ、僕は一体……

は?なに?君……なに言ってんの?催眠がどうとか……は?

も、もう一度手を叩いたら…記憶が…戻る?

(パンッ)

あ゛

ああああああああああああああ!!!!

あ、はぁっ、はぁっ

思い出した……思い出した!!

そ、そうだ……僕……あの時……へ、変な催眠かけられて……それから、それからずっとおかしくなって

き、君のことなんか……ただのクラスメイトだったのに……頭の中がぐちゃぐちゃに書き換えられて……好きだって思い込まされて……

そんなわけないのに……運命の人だって……

それで……それで僕……好きでもなんでもないやつのために……ひとっ、ひ、ひ、人の命を、う、奪って……ころ、殺してっ……あああっ

あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ

う゛お……おえっ……おえええ…げぇっ…げーっ…かはっ…あ゛ー……あ゛っ……

はぁっ、はぁっ、はぁっ

そ、そんな…うそだ……うそだうそだうそだ

クラスメイトを、ころっ

……ああ……僕のこと好きって言ってくれた子も……何回も一緒に遊んだ子も……はっ、はっ…

こっ、このっ、この手でっ……この手でっ、笑いながら、悲鳴をあげるあの子達を何回もっ、なんかいもっ!!

ああ……やだっ……やだやだやだ……

みんな……みんなぁ……はぁっ…はぁっ……ひぐ…うぐ……ふぐぅ…う゛っ…ううっ……

みんな、僕が殺し…殺した……はぁっ

ちが、そんなわけ……でも…でも……覚えてる……ナイフを刺したときの肉の感触も……血の温度も……苦しそうな表情も

全部……はっきり覚えてるっ

こんなの……こんなのぉ……ありえないっ

夢なら……夢なら覚めてよ……あ……あ……

きみの……

お…お前のせいだ……全部お前が……お前がお前がお前がっ!!

なんで……なんでこんなことするんだよぉ……!!僕は一体……お前になにしたって……

恨まれるようなことした?だとしても……それって周りの子を巻き込まなきゃいけないことだったの……?

こんな酷いことなにが目的で……

え、ええ?顔が……好みだったからって……は?それ、だけ?それだけで?

……王子様を……泣かせてみたかった……?

はぁ?や、意味わかんない、意味わかんない意味わかんない……そんなことで?何人も?僕に殺させて?それで

な、なんで…なんでそんなことして……笑ってられるの?そんなふうに、ニヤニヤして、頭おかしいよ……!!

お前の……そんな……面白半分で……僕、ぜんぶ、壊されてっ……みんな……明日があって……良い子達で……だって、普通に…生きてただけで……

ふざ…ふざけんな……戻せっ……戻してよ……僕の人生も……僕の友達も……お前がメチャクチャにしたもの……全部戻せよっ

時間っ、時間全部戻せよ!!

そんな都合のいい力あるわけないだろって……だって、だってぇ

催眠は……ぁ゛…催眠は出来るのに…う……ぐう゛う゛う゛……うああっ……あっ……

あ……あは…あははは……あははははは……

あはははははははははははははははははっ

あ……あー……うー……うー…やだ……やだぁ……うあ……あー……あー……もう……やだぁ

はっ、はっ、僕も……僕も……死ぬ……みんなのとこ……行かなきゃ

あ……また、体動かない……どうやっても……ダメなんだ……自分の意思じゃ…何もできない……

クソ野郎の…お前なんかの命令に……従って……やだ……死なせてよ……死んだ方がマシだよ

もう十分……十分でしょ……これ以上……これ以上は……

やだ……やだ……また、またお前を好きな僕に戻るなんて……いやだ……耐えられない……それは……それだけはっ

(パンッ)

……あ……ああ

……ん……あれ……?

僕……なんで泣いてるんだろう

ていうか……あれ、君に告白して…返事、貰ったっけ?

いや、何言ってんだろう僕

ごめん、なんか意識飛んでたみたいで

あはは、緊張のしすぎかな?

えと、悪いんだけど……もう一回……聴かせてくれない?

君の答え次第では……

え……いいの?

君も、僕が好き?

あ…え?ほ、ほんとに?

いや、嘘なわけないよね

君が嘘つくわけない…それに、僕たち……う、運命の相手だもん

へへ……えへへ……やった……やった〜!

嬉しい……!僕も……ずーっとずーっと君が好きだったんだぁ……って、えへへ…知ってるか

なんか……顔、ぐしゃぐしゃ……嬉しすぎて

ふっへへ…変な笑い出てくる……

よかった…ほんと…

あ、でも好きって言ったからには責任とってよね?

浮気はダメだからね?もしそんなことしたら……

す、するわけない?…そ、そっか……じゃぁ良いけど…

て、手……握られちゃった……

その、それでさ……君は、僕のどういうところが好きなの?

僕は……君の全部が好き……

ね?君も教えて?

え?

面白い……ところ?

え、ええっ?僕が……笑える?

そ、そうかなぁ?

自分だとあんまりわかんないけど……

いや、どうなんだろう……てっきり、ほら……カッコいいからとかかなーって?

あ、ごめん……ちょっとナルシスト入ってたかも

面白い……面白いかぁ……

……でも、君がそこを好きだって言ってくれるなら…きっとそうなんだろうね……

うん……嬉しい!

じゃーそんな面白い僕は、これからも君のそばで、君のことを笑わせられるように頑張るね!

絶対大丈夫って、なにそれ〜?なんか馬鹿にしてない?

もー!怒るぞ〜!

なんて、キミに怒ったりするわけないけどさ

……あ、ところでさ……なんっか大事なこと忘れてるような気がするんだけど……なんだろ……本当に、絶対忘れちゃダメなこと…だった気がするんだけど…

まぁ、いっか♪

キミがそばにいてくれるなら、それだけでオッケーだよね

……ふふ、大好き♡
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【催眠】クラスの王子様系女子がまさかヤンデレ殺人鬼だったなんて(笑)
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
闇兎チニソム
ライター情報
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