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単推ししていたアイドルが、貴方を単推しするヤンデレになっていた話
written by 住公子
  • ダウナー
  • クール
  • アイドル
  • ヤンデレ
公開日2023年09月10日 13:09 更新日2023年10月03日 20:50
文字数
1832文字(約 6分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ファンサの悪いアイドル
視聴者役柄
アイドルを単推ししてる人
場所
握手会場→外
あらすじ
あるアイドルグループの1人を単推ししている貴方。
今日も握手会に参加しますが、そこで何かが書かれた紙を渡されました。
どうやらそれは、彼女のプライベートなアカウントのQRコードのようで……?

タグはクール・ダウナーにしてありますが、他のキャラでも問題ないです。
とはいえ、「ファンサが悪い」設定が自然なのはこの2つかなと。
本編
(前の人に向けて)
ごめんなさい、お時間です。
また来てくださいね。
次の方、どうぞ。

あ、こんにちは。
今回は来てくれたんですね。
いえ、前回は姿が見えなかったから。どうしたのかなって。
えーと、まずは握手券とトーク券を確認しますね。
ひぃふぅみぃ……はい、トークは1分です。
それで、前回来なかった話ですけど。
もしかして、浮気ですか?
……冗談ですよ。
そもそも、こうして色んなファンの人と握手してトークしてー、なんてやってるアイドルが責められることじゃないですし。
あぁいえ、本当に他の人の所に行ったのかを疑ってる訳じゃないんです。
貴方が私のこと単推ししてくれてるの知ってますし。
……? そりゃ認知してますよ。
貴方だけですよ、ウチのグループで私のこと単推ししてるのって。
グッズも私のしかつけてないし。
ライブ中、他の子のパートでもペンライトの色、私のままだし。
さすがに私が出てない曲の時は変えた方がいいと思いますよ。
……まぁ、私は嬉しいんですけど。
良く見てる? それは──当たり前じゃないですか?
自分のことを特別視してくれたら嬉しいでしょ?
アイドルだって同じですよ。
本当はもっと話したいけど、そろそろ時間ですね。
……あ、ごめんなさい。握手券を1枚見逃してました。
いいから、手、出してください。

(紙の音)

……はい、お時間です。
また来てくださいね。

(間)
(以下、通話)

もしもし。
はい、本当に私──貴方の推しです。
まだ半信半疑って感じですか?
まぁ、急にQRコード渡されて、それがアイドルのプライベートアカウントだなんてドッキリみたいですけど。
一般人の貴方にそんなもの仕掛けてどうするんですか。
……? 連絡先教えたのなんて、もっとお話したいから以外に無いですよ。
それで、ですね。
前から聞きたかったんですけど、貴方はどうして私を推してくれるんですか? それも、単推しで。
「顔はいいけどファンサがいまいち」……それがファンの間での、私の評価ですよね。
え? そりゃエゴサくらいしますよ。ま、しなくても目や耳に入って来るんですけど。
いえ、そういう感想が出るのは当然だと思ってます。
それに、何を言われても私はやり方を変えるつもりはないんで。
やりたいことをやるだけです。
なので、評価を気にしてるとかではないんです。
ただ、そんな評価をされるアイドルをここまで推してくれるのはなんでかなって。
グループ内でも「変わったファンがいる」って言われてますよ、貴方。
良かったですね。他の子にも認知されて。
……どうでもいい、ですか。
本当に、どうしてそこまで私を? やっぱり顔ですか?
それもある、と。正直ですね。
別に、語彙力とかいいですよ。箇条書きっぽくでも挙げてくれれば。
ふんふん。歌に、踊りに? 声と喋り方? 他には?
たまの笑顔が可愛い……ふふ、改めて言われると照れちゃいますね。

(少しの間)

あー……もう、もうその辺でいいです。
充分伝わりました。恥ずかしくなるくらいに。
自然に、私の全部が好きになってたってことでいいんですよね?
何で貴方が照れてるんですか。今言ってたことまとめただけですよ?
じゃあ逆に、なんですけど。
そんなに"好き"を向けてくれる相手を、こちらも好きになるのって、自然なことですよね?
どういう意味か? ……ふふっ。
ね、私が1人だけフォローしてるの分かります?
それ、私の裏アカです。
鍵かけてるけど、通すのでフォローしてください。
……きたきた。これでよし、と。
写真をまとめてるだけのアカウントなんですけど、どうですか? 見えてます?
……はい、写ってるのは全部貴方です。
私の出番じゃない時とかに、こっそり撮ってたんです。
時々混ざってるのは貴方のプライベートですね。
仕事が忙しくてたまにしか撮りに行けなかったんですけど。
こうして改めて見ると、私がステージに立ってる時と表情が全然違いますね。
私を見ている時の方が、貴方の顔も輝いてます。
その顔は当然、私には撮れないんですけど……。
この目にしっかり焼き付けてるので問題ないですよね。
でもね? 私はもっと見たいんです。
貴方の色んな表情を、すぐ隣で。
……怖いですか? 気持ち悪いですか?
フフフ……アハハハ!
私さっき言いましたよね?
私は評価なんて気にしない、やりたいことをやるだけだって!
でもね? 推しに迷惑をかけるんじゃファン失格です。
私のことが嫌いになったなら、全部ブロックしてください。
もし受け入れてくれるなら、また会いに来てくださいね。
どちらにせよ。

私はいつでも、貴方を見ています。
(・通話と背後から同時or通話を切り背後から・のどちらか) 
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
単推ししていたアイドルが、貴方を単推しするヤンデレになっていた話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
住公子
ライター情報
すまい きみこ
住公子、通称ハム子と申します。
これまでpixivで活動していましたが、ゆるボイ!でも投稿することにしました。
ご縁がありましたら、なにとぞ。

TwitterID @kimiko_hamuko
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