貴女は恋人であるエルフの女の子と二人で温泉に出かけ、彼女にサウナ耐久勝負を仕掛ける…のだが、あえなく敗北。二人で浴場から出たところ、休憩所で彼女に無理やり膝に寝かしつけられて…？

ちょっと…いつまで悔しがってんの？仕方ないじゃん、アタシの方が耐久力あるんだから…


そ。アンタは人間で、アタシはエルフ。最初からこうなることは分かってたでしょ？


でももへちまもない。大体、なんでサウナ対決なんて挑んでくるかなぁ…何をどう考えたら、アタシに勝てると思ったの？


ふ～ん…ずいぶん小賢しいこと考えるんだね？アンタのくせに生意気っ…！


(無理やり彼女を膝に寝かしつける)


バーカ…これ、勝者特権だから。勝者には敗者を膝枕する権利があんの。知らなかった？


うん、聞いてないのは当たり前。だって今決めたし。


ていうかさ…サウナごときで無茶すんなし。怒るよ？


そりゃあね？アンタが負けず嫌いなのは知ってるけど、今回は無茶しすぎ。あそこでアタシが無理やり連れだしてなかったらアンタ、ぶっ倒れてたよ？


ふん…分かればいいけど。あんま余計な心配かけさせないで。面倒だから。


…バカ。可愛すぎかっての。そーいうシュンとした表情、アタシ以外に見せないでよ？


なんでって…可愛いからだよ。他の男の毒牙にかかりそうで怖いし。


…自覚ないの？この無自覚天然ジゴロが…ベロチューするよ？


冗談だよ。一応ここ、公共の場だし。エッチなことは二人きりの時に、ね？


ん？何？口、もごもごさせてないでハッキリ言ってよ。気になるじゃん。


あ、そ…ありがと。それは普通に嬉しい、かな…


うるさいな…好きな人から言われたら、誰だって照れるでしょ…アタシだって、その点は人間の女の子と変わらないし…


変わらないって…アタシ、人間社会に溶け込んでる期間が長いせいか、価値観が人間寄りでさ…やっぱりその、可愛い子からの誉め言葉にはキュンってくるんだよね…我ながら、単純だとは思うけどさ。


うん…アンタは可愛い。女のアタシから見ても、さ。


見た目だけじゃないよ。負けず嫌いなとことか、子犬みたいに甘えてくるとことか…それこそ、さっき言ったように、怒られてシュンとするとことか。


ふふふ…ホントのことだよ。だからアンタに告ったんじゃん。で、こうして今こうして付き合ってる。でしょ？


あ、こら…ここ、公共の場。エッチな話はNGだよ。わかった？


ん…欲求不満なら、いつでも解消してあげる。長寿種族、舐めんなよ？


関係あるっての。アタシ、ちょっとやそっとのエッチじゃ、疲れたりしないし。


…何？さっきは普通にアタシの裸見てたくせに、もう欲情してきたの？浴場だけに…


…冗談だから、そんな目で見ないでよ。流石にそういう癖(へき)は持ってないし。


はいはい…それじゃあ、アンタの気分が落ち着いたら、出よっか。家帰って、無理のない程度に可愛がってあげる。ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
【百合】綺麗なエルフ彼女の甘々膝枕
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎