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深夜に目が覚めると、ヤンデレくのいちに命を狙われていた……
written by Marinca
  • 告白
  • ヤンデレ
  • メンヘラ
  • 同級生
公開日2024年01月27日 23:00 更新日2024年01月27日 23:00
文字数
2097文字(約 7分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
深夜に目が覚めると、ヤンデレくのいちに命を狙われていた……
本編
こんばんは。目が覚めたみたいね……

 (動こうとするけれど体が全く動かない)

 あぁ。
 手足をベッドに縛らせてもらっているわ。
 あなたはここからも……あたしからも逃げられない。

 もしも逃げようとしたら……わかるよね?
 鋭いものがクビにあたったら、きっと痛いと思うよ。
 
 うん。
 大人しくあたしの言うことを聞けば、命だけは助けてあげる。
 だからそのまま、あたしの話を聞けばいいの。
 


 あたし?
 あたしは……みての通りくのいち。
 女の忍者。
 この格好みてわからない?

 くのいちなんてホントにいるのかって?

 いるよ。
 現代でも数は少なくなったけどね。
 あたしもその一人。
 ご主人様に仕えてる。とても大事なご主人様。
 彼女のために色々しているの。情報取集とかね。

 もちろん……彼女を傷つけようとする不埒者からも守るし、許さない。
 そして、傷つけた人も……

 (彼女は持っているクナイを首筋に近づける)

 何をするって?
 ここまでいってもまだわからない?

 数時間前……キミはあたしのご主人を傷つけた。
 深く深く……消えない傷をつけた。

 何の話だって?
 とぼけないで!

 キミは今日の放課後……学校で告白された。
 
 漫画なんかでみる告白。
 人のいない屋上に呼び出されて、告白された。
 告白したのが、あたしのご主人。
 なのにあなたはそれを拒絶した。

 キミのせいで、ご主人様は泣いてた。
 だから……

 はぁ?そんなの俺の勝手?

 ……よくこの状況でそんなこと言えるね。
 いい度胸してる。

 武器を持ったあたしが怖くないの?


 でも……そういうと思った。
 言ったでしょう?私はくのいち。情報収集が仕事。
 彼女のため、あなたのことは全部調べた。
 だからこの家も知っているし、簡単に侵入できたの。

 キミの性格とか、好きな食べ物とかも全部知ってる。
 
 

 だから……

 あたしもあなたのことが好きになってしまった。


 キョトンとしてるね。

 でも仕方がないでしょ?好きになっちゃったものは仕方がないじゃない。
 
 この気持ちを隠すの、大変だったんだよ。
 主人である彼女に、あなたのこと聞かされて、告白を応援してほしいとか言われてた時
 あたしがどんな気持ちだったか想像できる?

 応援しなくちゃいけない。
 でも、そんなことできっこない。
 それに、あたしのご主人は聡明で美人なすごい人。
 そんな人相手に張り合ったって、勝てるとも思わなかった。
 
 
 自分のご主人様に、あたしが好きな人を盗られるのかと思うと、我慢できなかった。
 好きな人が自分のご主人とイチャイチャしてるのを間近で見てないといけない状況を想像していたら
 気が狂いそうになった。

 でも、現実は違った。

 あなたは彼女を受け入れなかった。

 あたしもびっくりした。
 あんなにステキな人の告白を受け入れないなんて、どうかしている。

 けど、嬉しかった。
 これでキミを、あたしのモノにできる。


 あたしのご主人は、あなたのことをまだ諦めていない。
 今日はあなたの様子を見てくるように命じられてここへ来た。

 でもそれがイイ口実になった。

 大丈夫。
 あたしたち2人の関係は、秘密にしておく。
 キミとあたしが何も言わなければ、彼女は気づかない。

 キミが彼女のことを拒み続ければ、彼女はいつか諦める。
 時間が経ったら、あたしは御主人の元から去る。
 そうすれば、一緒になれる。



 ね?あたしと付き合ってくれるよね?
 

 は?今イヤだって言った?

 ……
 (無言で彼女は彼の顔を平手打ちする)


 まだわかってないの?
 キミに拒否権はないんだよ?

 言ったよね?
 素直に言うことを聞けば、命までは取らない。

 そもそも、何が嫌なの?

 確かにあたしは、ご主人よりは美人じゃない。
 勉強もそんないできない。

 でもスタイルなら負けてない。
 いつも訓練で体を動かしてるし
 その……ハニートラップを仕掛けるために、肌とかもちゃんと手入れしている。

 そのあたしのどこがイヤなの?

 あたし、最近はあなたのことばかり考えてて、もうおかしくなりそう。
 もしもキミのことが手に入らないならば、何をするかわからないよ?

 周りから……外堀を埋めていくことだってできる。
 言ったでしょ?あなたのことは全部調べてある。 

 ご家族がどこに住んでいるか
 古くからの親友がどこに住んでいるか
 こちらは全部知っている……
 
 
 
 は?恋愛に興味ない?
 
 
 
 はぁ……
 キミさぁ
 こんな魅力的な女の子がこんなに近くにいるのに
 まだそんなこと言うの?

 でもわかった……

 そういうことなら、こっちにも考えがある。

 さっきから言ってるでしょ?
 あたしはくのいち。
 時にはハニートラップだって仕掛ける。

 いいわ。
 あたしがどんなにあなたのことが好きなのか、
 その体に教えてあげる。

 幸いキミは体を縛られているから、動けない。
 
 もしも大きな声で助けを呼んだりしたら……命はない。

 大丈夫。
 最初は優しくしてあげるから……

 あなたがあたしに夢中になって、あたしのことしか考えられないようになるまで、
 あたしのこと、あたしの愛情……その体に叩き込んであげる。

 本気のくのいちに、素人のキミがどこまで耐えられるかな?
 1晩持つかな?

 それじゃあ……まずは口づけから。

 お覚悟!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
深夜に目が覚めると、ヤンデレくのいちに命を狙われていた……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
Marinca
ライター情報
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