科学者の男は、現代に生きる悪しき魔女を科学の力で倒すことを目標としていたが、毎度の如く、彼女の使う魔法の前に破れ去っていた。ところが今回は、魔法そのものを封じる道具の開発に成功していたようで…？

さて…こんなものかな。この薬なら、いくら我慢強い彼でも…


…っと、噂をすれば、だな。君、また来たんだ。今日は何の用かな？またわたしを倒しに来た？


ほぅ…？魔女であるこのわたしに、科学の偉大さをわからせてくれるのか。それはそれは…


…で？今度はどんなポンコツ機器で、わたしを楽しませてくれるんだい？


…？なんだ、それは？シール？


へぇ…それを身体に貼ると、魔法を完全に封じ込められるのか。どういう原理で？


ふんふん…それ一枚で体内の魔力の流れを止めてしまえるのか。なるほど、少し興味が湧いてきた。早速、わたしに貼ってもらえないか？


(シールを腕に貼ってもらう)


…！なる、ほど…！これは、たしかにっ…！


あぁ…使えないね、魔法。まさか科学がここまで発展していたとはな…


ふふふっ…そうだね。これがわたしを攻略する為の切り札であることは認めよう。だがっ…！


(腹パン)


…魔法など使えなくとも、わたしは元々強いよ？知らなかった？


無駄だよ…インテリな君のその貧弱な身体で、わたしに敵う筈ない、だろっ…！


(顎を蹴り上げる)


ははは…！魔法さえ使えなくすれば、タコ殴りにできるとでも思ったかい？とんだ誤算だったねぇ…君も科学者を名乗るくらいなら、それくらい予測しておかないと。


(胸ぐらを掴み上げる)


さぁて…このままフルボッコにしてあげてもいいけど…毎回、ちんけな発明品を作っては、わざわざ遊びに来てくれるんだ。それなりにおいしい思いはさせてあげないとね？


(そのまま壁に叩きつける)


くく…いい気味だな。やっぱり君のその歪んだ顔は素敵だよ…♡ こうして壁に叩きつけるだけで、弱々しく見えるんだから…♡


いつも自慢げに自分の発明品をわたしに見せびらす君は子どもみたいで可愛かったよ…もっとも、その発明品がまともに通用した試しは一度もなかったけどね。通用したのは、今回が初じゃないかな？


魔法を封じられたのは予想外だったけど…その程度で負けるほど、わたしも伊達に魔女をやってきてはいないよ。


結局、最終的に頼りになるのは、自分の拳というわけさ。わたしのことは、脳筋魔女と呼んでくれて構わないよ？


ほぅ…ゴリラ、か。なかなか素敵なワードセンスをお持ちのようだ…ねっ！


(腹パン)


はははっ…！本当、愉快だ…！君はわたしに殴られる為に、生まれてきたみたいだ…！


君もわたしに対抗する為に、今後は筋肉を鍛えたらどうかな？仮にも女の子に力で負けるのは、恥ずかしいよ？


あ、そうそう。わたしも君のためにお薬を作ってきたんだ。媚薬って呼ばれるモノなんだけど。


あ、でも、その辺に売ってる媚薬とは一緒にしないで欲しいな。わたしが君のために、腕によりをかけて作った最高級の媚薬だからね。


ちなみに…具体的な効能は、わたしに抜いてもらわないといけない身体になることだね。当然、その辺の女じゃ、君の暴走する獣欲は鎮められない。完全にわたしとヤること前提で、作ったものだから。早速、飲んでもらおうかな。


ふ〜ん？飲んではくれないんだ？わたしは甘んじて、君の発明品を効果を試す実験台になってあげたというのに…君はわたしの薬の実験台になってくれないんだ？そんなの、あまりにフェアじゃないと思わないか？


ほら、いいから口を開けて？それとも、口移しで飲ませた方がいい？


わかった…口移しがお望みみたいだから、そうさせてもらうね。ンッ…


(媚薬口移し)


…美味しい？君の大好きなチョコの味にしてみたんだけど…


そっか…じゃあこのままシよっか？君のムラムラは、わたしが責任持って解消するとしよう。


君の情けないアヘ顔と喘ぎ声…わたしにたっぷり見せて、聞かせてくれよ？ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
【逆わからせ】ドS系脳筋魔女は魔法を封じられても、拳で全てを解決する
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎