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三月は寒いの【失恋シチュエーションボイス台本】
written by 雨竜三斗
  • 失恋
  • 添い寝
  • 切ない
  • 純愛
  • ラブラブ
  • 甘々
  • お姉さん
  • 年上
  • 寝落ち
公開日2024年03月07日 20:06 更新日2024年03月07日 20:06
文字数
4355文字(約 14分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年上のお姉さん
視聴者役柄
お姉さんに片思いする男の子
場所
お姉さんの家
あらすじ
好きだった年上のお姉さんとデートしたキミ。夕飯のあと、お姉さんに誘われて家飲みをすることに。期待してお姉さんのおうちにやってくると、お姉さんが引っ越してしまう事実を知らされる……。
本編
(場所:マンションの廊下)
(『キミ』はお姉さんと手を繋いで歩いている)

(楽しそうに)
ドキドキしてる?
わたしの家に来るのは初めてだもんね。
それとも、いっしょにお酒飲むのが楽しみ?
こくこくうなずいちゃって、うれしいな。

(少し甘えた声で)
あ、でもわたしお酒飲むと寝ちゃうから、
そのときはお布団かけてほしいな。
キミも酔ったら寝ちゃうかも?
おそろいだねぇ。
気になるのはそこじゃない?

(いたずらな言い方で)
も・し・か・し・て……、
さっきコンビニで「ゴムいらないよ」
って言ったの気にしてる?
ふふっ、からかってごめんね。

(お別れをするみたいな声で)
さ、ここ。
(鍵を開ける。ドアを開く)
(キミが呆然とするのを見てため息をつく)
見ての通り引っ越し。
明日には行っちゃうよ。
どこって、実家。
ド田舎なのは話したよね。

(つらいため息)

(後ろめたい声で)
ごめんね、言わなかったのは悪い。
デートして、夕飯いっしょに楽しんで、
わたしのお家に来ていいよ、
なんて言うから期待させちゃったね。

(少し冷たい声で)
もうわかると思うけど、
キミのことフることになる。

(後ろめたい声で)
遠距離恋愛もダメ。
うまくいかない。
わたしとキミじゃそんな気がするの……。

(無理に作った優しい声で)
けど、キミの気持ちには応えたい。
わたしにも、そんなこころのゆらぎがあるの。
……とりあえず、あがって。
お酒飲んで、いちゃいちゃして、
暖かくしていっしょに寝られるくらいの用意はあるわ。

(寒くてつらい声で)
三月は……寒いから……。

(靴を脱ぐ)
(ワンルーム、布団一式と小さいテーブルがある)
(買い物袋を小さいテーブルへ置く)

(優しい声で)
床冷たいから、布団のうえに座ってね。

(優しく諭す声で)
あ、えっちはしないよ。
多分ここでシたらキミの傷になる。

(色っぽい声で)
キミみたいなかわいい男の子を
傷つけられるなら……。

(いたずらな言い方で)
なんてイケナイこと思っちゃったけど、
それはダーメ。
こんなにかわいくて優しい子に
ひどいことしたくないもん。

(少しマジな声で)
ホントにやめたほうがいいよ。
わたしとシたこと、
毎晩思い出しちゃう。
そんな思い出をオカズに
ひとりえっちするようなこと、
させたくないの。
もしわたしをオカズにシてたら、
それも今日以降はオススメしないわ。

(せつない声で)
そもそもしてない? そっか……。
キミはたしかにそういう子じゃないか。

(うれしそうな声で)
そんなキミだから、えっちはしない。
けど、一晩は過ごしたい。

(自分を嫌がる言い方で)
いびつかもね。
男としては屈辱かも……。
さすがのキミも怖い顔になっちゃった。

(真面目な声で)
本当に襲いたくなったら、
わたし抵抗しない。
えっちでも、暴力でも、
受け入れると思う。
でもわたしが引っ越しちゃうのは
変えられないから、
キミなりの方法で区切りをつけて。

(意外そうな声で)
甘える? 優しくしてほしい?

(お姉さんらしく振る舞う声で)
うん、いっぱい優しくする。
わたしがいなくなったあとも、
キミがいっぱいがんばれるように、
優しくしてあげる。
どうしてほしいの?

(優しい息遣いで少し待つ)

(リードする声で)
迷ってる?
時間も限られてるから、
えんりょしないですぐに言って。
どんなに情けなくて、かっこ悪くて、
みっともない甘え方でもいいの。

(優しい声で)
失恋がイヤだって、
わたしと離れたくないって、
わめいて、泣いて、
ワガママ言っていい。
あ、こう言うと逆にわたしが
ワガママ言ってるみたい。
キミの感情や言葉のすべてを
受け入れるってこと。

(とても優しい声で)
抱きしめて?
うん、いらっしゃい。

(愛おしく求める声で)
ぎゅ……。
ぎゅぎゅ……むぎゅむぎゅ……。

(しあせな声で)
暖かい……。
寒い夜も暖かく過ごせそう。
頭なでてほしい?
甘えん坊さんだねぇ……。
前からなでられたいって
思ってたのかなぁ?
なでなで……なでなで……。
図星かぁ……。
わたしがいいって言ったから、
すなおになってるのね。
わたしもえっち以外はするって言ったから、
それでいいの。
いい気分……。
お酒、開けていい?

(ニヤニヤした声で)
気分ぶち壊すなって?
えへへ……、わたしがお酒好きなの知ってるでしょ?
気分がいいときだけ飲むの。

(さみしい声で)
でも、それを見せるのはこれが初めてで、
これが最後になるのね。
ほら、かんぱいだよかんぱい。
(ふたりが缶を開けて、軽くくっつける)

(色っぽい声で)
んっ……。
(ふたりでお酒を飲む。お姉さんは一口でたくさん飲む)
ちゅーしたみたい。

(優しく諭す声で)
あ、口と口のちゅーもやめておきましょう。
わたしにとってはえっちも同じよ。
でも、体くっつくのはいいわ。

(からげんきな声で)
ほら、寄り添って楽しみましょう!

(お酒を飲む)
(とても優しい声で)
頭なでなでの続きしてあげる。
酔っ払いの手はイヤかしら?
いい? 雑でもいいからなでて?
なでなで……なでなで……。

(愛おしい声で)
キミかわいいわ。本当にかわいい。
かわいいって言われるの好きだったよね?
いっぱいいっぱい言うわ。
かわいい、かわいい。
わたしのこと好き?
知ってる。
今までずっとアプローチしてくれて、
こんなにも甘えてきたんだもの。
キミの気持ちわかるよ。

(申し訳無さそうな声で)
今日、コクって、えっちして、
しあわせしあわせなる予定だったでしょ?

(お酒を飲む)

(自分を嫌がる声で)
予定壊してごめん。

(悲しい声で)
正直ね、わたしも離れたくない……。
こんなに好かれてるって、
今日まで思わなかった。

(少しヒスった声で)
多分、田舎に戻っても
こんなに好いてくれるひといない。
一生こんなに好かれることないかも。
そうしたらもう、一生独身でいいや……。
こんなこと思っちゃうわたしを嫌って。
キミがわたしを嫌いになってくれたら、
お互い楽かもしれないよ。

(諦めた声で)
無理か。
キミは優しいもんね。
いいこいいこ……いいこいいこだもんね……
知ってる。よく知ってる。
(お酒を飲む。お姉さんの缶はここで空になる)

(泣いて取り乱しながら)
謝る言葉がないよ。
わたしやっぱりキミのこと傷つけた。
こんなこと言うなら、
今からでも引っ越しやめて、
実家からの連絡無視って、
田舎が潰れちゃっても知ったこっちゃない、
ふたりで駆け落ちみたいにすればいいね。
キミみたいなかしこい子といっしょなら、
実家のコネなんていらないし、
生涯安泰だろうなぁ。

(泣きながらも少し落ち着いた声で)
うん、賢いキミならわかるね。
わたしがこっちきて勉強してたのは、
実家の仕事を次ぐため。
わたしの結婚相手も、
そのうち実家とかが決めると思う。

(泣きながら少し強がった声で)
自分もついていくなんて言っちゃダメよ。
キミはもっといい仕事をするの。
ひとのために、みんなのために、
次に好きになる女のために。
そしてとってもいい生活して、
しあわせになって、しあわせになって、
わたしなんて選ばなくてよかったと思って。

(『キミ』の優しさをかみしめる声で)
自分を悪く言わないで?
こんなわたしにも優しくしてくれるんだ。
うれしい。うれしいがすぎるかも。
ありがとう。

(真面目な声で)
キミは優しくて、すごい子だから、
わたしよりいいひと見つかると思う。
だからわたしがいなくても大丈夫。
むしろわたしがいることで
キミの目標とかお仕事とかの
邪魔になっちゃう。
それがイヤで、
だからきっちりお別れしようって思ったの。

(からげんきな声で)
って全然お酒進んでないじゃん。
こんな話はつまみにならないかぁ……。
わたしが残り飲んであげる。
間接キス? これくらいさせてよ。

(お酒を飲む)

(照れくさい声で)
えへへ……。間接キスで飲むお酒はおいしいねぇ……。
キミも欲しかったら飲んでよ。

(照れくさくも楽しい声で)
えんりょしちゃって……かわいいんだから。
ああ、気分いいなぁ。
寝るために飲まないお酒っていいよねぇ。
逆に眠くなっちゃう。

(甘える声で)
ねぇ、いっしょに寝よ?
えっちじゃなくて、
添い寝ならしてもいい……
ううん、したいな。
着替えも化粧落としもしなくていい、
そんな時間もったいない。
えっち飛ばしてピロートークだよ。
キミもお姉さんに優しくされながら寝たいでしょ?

(さみしい声で)
寝たくない……かぁ。
デートして、お酒入れて、
今寝たらすぐに朝になっちゃいそう。
それは確かね。

(お酒を飲む)

(甘える声で)
優しくはされたい。
それはわたしも。
あ~でもダメ、座ってるのも無理。
お布団入ろうよ~?
飲んでないお酒あるんだから、
すぐには寝ないよ。
むしろ寝ないように、
お互いを起こすの。
ほら雪山で遭難したときにする
「寝るなー! 寝たら死ぬぞー!」
ってのやろうよ?
ムード台無し?
そういうの気にしてくれるんだぁ。

(寒そうな声で)
……ごめんね、つらくて茶化してる。
でも添い寝したいのは本音。
三月ってまだまだ寒いでしょ?
一分一秒でも、キミを感じさせて。

(お酒を飲む)
(さみしい声で)
あ、お酒なくなっちゃう。
もう二本くらい買っておけばよかったね。
ゴムの心配なんてしてないでさ……。

(色っぽい声で)
最後の一杯はキミが飲んでほしい。
キミも間接キスして。
(『キミ』がお酒を飲み干す)
うん、ありがと。

(ふたりでお布団へ)
(甘えた声で)
ささ、お布団でイチャイチャしよ。
ちょっとくらいえっちなとこ
触っちゃってもいいけど、
ヤっちゃうようなことはダメ。
抱きしめる?

(精一杯甘える声で)
それはいい。して?
ぎゅう……。いいよぉ。
キミ、抱きしめるのうまいねぇ。
お酒のにおいより心地よくて、暖房より暖かくて、
優しくて、好きって気持ち伝わるぅ。
えへへ……甘えたくなっちゃった。
今度はわたしの頭なでてほしい。
これはダメになる……。

(ねだる声で)
やっぱり離れたくない。
実家戻りたくないよぉ……。
こんなに抱きしめるのも
頭なでなでもうまいのに、
なんで離れないといけないの?
こんなのわたしが独占したい。
他の女が優しくされて
しあわせになってるの
想像もしたくないよぉ……。
本当に戻らないとダメ?

(キミの言うことを聞いて落ち着く)
(納得した声で)
必要だから戻るんでしょって?
……そっか。
キミってば真面目で優しいから、
わたしを必要としてるひとのこと考えてくれたんだ。

(投げやりな声で)
あーあ、逃した男は大きいかも。

(色っぽい声で)
……ねぇ、えっちしたいって言ったら、
シてくれる?

(諦めた声で)
ダメかぁ……。
ちょうどゴムないし、
既成事実作っておけば、
って思いついたのに、
な~んでさっきのわたしは、
えっちはダメなんて言ったんだろう?

(意外そうな声で)
悪いこと考えちゃダメ?

(嬉しい声で)
叱られちゃったぁ……。

(しあわせな声で)
ああ、しあわせ。
キミに抱かれて、頭なでられて、
人生最高の寝心地で寝たいけど、
寝たら終わっちゃう。

(さびしい声で)
ちょっと……、
もっとていねいに撫でて?

(つらい声で)
手が止まってる……。
寝ちゃう?
寝ちゃダメだよ。

(寒い声で)
寝たらわたしとお別れなのに……。
お別れは寒いよ。もっと強く抱きしめて。
わたしを……暖めてよ。
三月は寒いの。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
三月は寒いの【失恋シチュエーションボイス台本】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
雨竜三斗
ライター情報
女の子の声でイチャイチャ、甘々、癒やされたりするシチュエーションボイス台本を書きます。
演じても聞いても読んでもニヤニヤ、テレテレ、すやすやしていただければ幸いです。
台本随筆以外では、小説投稿サイトへの小説投稿、同人活動をしております。いずれもジャンルは恋愛ものです。
●演じていただいたときは利用実績の申請をしていただけると喜びます。またはご連絡、ご報告をX(Twitter)@ryu3toにいただけても喜んで拝見、拝聴させていただきたく思います。
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