やぁ、おはよう♪
今日も良い天気だね──って、どうしたの？
なんだか元気ないね……そうだ！
もし良ければ、僕に話してみないかい？
困った時はお互いさまだからさ、遠慮なんかしなくて良いよ。
ふむふむ、なるほど……少し前から誰かの視線を感じると。
それってもしかして、ストーカーって奴じゃないかい？
君のことが気になって仕方ない誰かが、四六時中君を観察してる……みたいな？
あぁごめん、別に怖がらせるつもりはなかったんだ。
最近そういう本を読んでね、もしかしたらって思ったの。
それでさ、視線を感じる以外には何かあったりシない？
変な物を送り付けられたりとか、私物が無くなったりとか……　
なるほどね、今はまだ無いんだ。
良かった……でも、もし何かあったらすぐ誰かに相談するんだよ？
もしも頼れる人がいないなら僕を頼って良いし……とにかく、一人でなんとかしようって思うのだけは絶対に駄目だからね？
おっと、もうこんな時間だ。
本当はもっと相談に乗ってあげたいけど……ごめんね。
とりあえず、今日やる事が全部終わったら、その時にまた話を聞かせて？
うん、本当にごめんね。
それじゃ、今日もお互いがんばろっか。


行っちゃった……ふふ♪
流石は君だね、僕の視線にもすぐに気付いてくれたんだ。

君を怖がらせてるストーカーの正体はね……僕なんだよ♪
いつも仲良くしてる、優しい王子様みたいな女の子が、君の事を一晩中追いかけてるストーカーなの♪

僕ね、君の事をもっともっと知りたくて、最近は毎晩君の後を追いかけてるの。
よく行くコンビニの場所も、そこでどんな物を買うのかも、全部全部……ぜ～んぶ知ってるんだからね。
君が住んでる場所も知ってるし、合鍵を隠してる場所だって……僕は何でも知ってるんだよ。
そうだ……！
明日からはこっそり、君の部屋にお邪魔してみようかな……ふふ、想像したら興奮してきちゃった♪
君の使った食器を舐めてみたり、君のパジャマに袖を通してみたり……
君が寝てるベッドで、君のことを思いながら……あぁ、妄想が止まんないよ！
これから君は、どんどん激しくなっていく僕のアプローチに怯える日々を過ごす事になるの……
不安と恐怖で眠れない日が続いて、そこから抜け出そうと、どんどん僕に依存していくんだ。
ストーカーの正体に気付かないまま、自分の生活を脅かしている相手に溺れていく……あはは、とっても素敵だね♪
もしそうなれば、君を怖がらせる事はやめてあげる。
まぁでも、君が僕から二度と離れられないって確信できるまで──

思う存分、僕に怯えてね♪

・台本（ゆるボイ！）
【ヤンデレ/ボーイッシュ】いつも悩みを聞いてくれるイケメン僕っ娘はアナタを狙うストーカーだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹