とある宗教の信者である男は、礼拝が終わった後も、夕方まで教会で祈っていた。そんな貴方を心配してくれたのが、その教会に所属するシスターであった。貴方は彼女からの申し出を受け、家まで送ってもらうことにした。しかしその道中、彼女は満月の夜であることを認識した途端、いきなり貴方を路地裏に連れ込んで…⁉︎

あの…信者さん？もう礼拝の時間は終わりましたけど…そろそろ暗くなりますし、帰られた方がよろしいかと…


はい…もうこんな時間です。そうですよね、時が経つのは早いですよね。お気持ちはわかります。しかし…


えぇ…あまり遅くなると、夜な夜な徘徊している狼に食べられかねませんから。どうやら最近はこの近辺でも目撃報告があるようですし…ここはどうか、信者さんご自身のお命を守るためと思って…


…ふふ、そうですね。きっと神が守ってくださいますよね。シスターのわたしが信じなくてはいけませんよね…


あ、念のため、お家までお送りしますよ。やっぱり信者さんのことは心配ですし…


ふふ、ありがとうございます。それでは、お供させていただきますね？


(彼と共に夜道を歩く)


日が落ちるのが早いですね…いつの間にか、夜になってしまいました…


あ、いえいえ。大丈夫ですよ。わたし、これでも護身術程度なら心得がありますので。並大抵の不審者なら撃退可能です。どうかご心配なさらず。


それよりわたしは信者さんの方が心配です…もし、信者さんがどこぞの雌犬に襲われたらと思うと、気が気でなくて…


お、大げさではありませんよ！信者さんは女というものを甘く見すぎです！女は皆、狼なんですから！もっと危機感持ってください！


もぅ…そんなに無防備だとそのうち本当に襲われますよ？本物の狼は恐ろしいんですから…


…？えぇ、そうですね。今日は綺麗な満月です、ね…


(少しずつ息が荒くなっていく)


い、いえ…何でも、ありません…どうかお気になさらず…


うぅ…身体が、熱い…♡ もう我慢、できないかも…♡


し、信者さん…♡ 少しだけ、わたしにお時間くださいますか…♡ そ、そちらの角に…♡


(路地裏に彼を連れ込み、壁ドン)


ハー、ハー…♡ よ、よりによって今日が満月ですか…♡ 運がありませんでしたね…♡


はい…♡ 見ての通り、わたしが噂の狼です…♡ 比喩的な意味の狼ではなく、本物の狼です…♡


ふふっ…♡ 正体を隠していたのはすみません…♡ ですが、満月の夜の時にしか、この姿にはなれませんので、どうかご心配なく…♡


いえいえ…♡ 人を襲ったのはこれが初めてです…♡ 今までは遠吠えで色々発散していましたが…信者さんのような素敵な男の人を前にしたら、もう…♡


それは、無理な相談です…♡ 一旦発情してしまうと、もう止まりませんから…♡ 言ったでしょう？女は皆、狼だって…♡


シスターといえど、獣の本能には抗えませんから…♡ どうかここは一つ、わたしを助けると思って、わたしに食べられて…♡


怖がらないで…♡ 物理的に食べようってんじゃないですから…♡ ただほんの少し、信者さんの精力をいただきたいだけですので…♡


わたし、信者さんのことはとっても好意的に見ていました…♡ いつも熱心に祈っておられるなぁって…♡ 神に祈りを捧げている貴方の横顔は、まさに聖人そのもの♡ とても女心を刺激されました♡


ちょろ狼ですみません…♡ ですが、惚れてしまったものは仕方ないですから…心優しい信者さんはわたしの気持ち、受け取ってくださいますよね？


うふふ…♡ 信者さんからの同意も得られたということで…♡ 神に感謝の祈りを捧げつつ、食事をするといたしましょう♡ いただきます…♡

・台本（ゆるボイ！）
【貞操逆転/人外】心優しき清楚系シスターの恐るべき狩猟本能
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎