電車で見知らぬ男性に痴漢されていた社会人の貴女は、年下の男子大学生に助けられる。後日、件の彼を見つけた貴女は、改めてお礼を言うために声をかけにいって…？

(電車内で痴漢され、必死に耐えている女性に小さく声をかける)


なぁ、アンタ…次の駅で案内してほしいとこがあるんだけど、いい？


「えっ？」じゃなくて…案内してほしいとこがあるっつってんの。一回で理解して。


(駅に電車が停まる)


…電車、着いたな。早速、案内してもらうぞ。


(彼女の手を無理やり引っ張って電車から降りる)


ハァ…ごめん。やっぱ何でもないわ。


悪かったな、いきなり電車から降ろして…それじゃ、俺もう行くから。


(彼女の静止の声も振り切って、足早に立ち去る)


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(痴漢から助けた女性に声をかけられる)


ん？あぁ、僕ですか？何か用で……！


あ、いえ…何でもないです。それで僕に何か…？


……いえ、知りませんけど。人違いでは？


いや、だって…女性を痴漢から助けた覚えなんてありませんし。あと僕、これから大学なんで…


…ッ！え、あれ…？それ、俺の学生証…なんで…


お、落とした…？そうだったんだ…全然気づかなかった…


(女性から学生証を受け取る)


あ、ありがとうございます…すみません、ホントなんてお礼したらいいか…


あ、えと…はい、もう観念します…僕があの時の、男です…


そ、それじゃあ、その辺でゆっくりできる場所でお話しましょうか。カフェとかファミレスで…


(お店に移動)


えっと…それで、あの時のこと、でしたっけ…？


あぁ、はい…そうです、僕が痴漢されてたお姉さんを無理やり次の駅で降ろしました…


どうして、と言われましても…たまたま現場を目撃して、それで何とかしなきゃって思って…気がついたら、お姉さんのことを電車から引っ張り出してて…


…⁉︎ い、いえ！全然、そんな！むしろ、こちらこそご迷惑をおかけしました！あんな強引なやり方…！


そう、ですか…気に障ったんでないなら、いいですけど…


…え？い、いやいや！あの時みたいな態度って、どう考えても失礼でしょ、あんなの！


ウッ…し、仕方ないですね…一回だけですよ…？


(咳払い)


…その、心配したからな？てか、困ってんなら、俺じゃなくてもいいから、誰か周りに助けを求めろ。あんなの、女性として屈辱的だろ…


まぁ、な…やっぱ見てて気分悪かったし、どうにかしたいって気持ちが強かった。ありがた迷惑だったかもしれないけど…


あ、そ…まぁ、その、どういたしまして…


(気まずそうに切り出す)


……あの、年上にタメ語はキツいんで、流石に戻しますね…？


からかわないでくださいよ…ずっとタメで話すのホントにキツいですから…普通に失礼すぎますし。彼氏でもないってのに…


…なりません。ていうか、男にそーいうこと、軽々しく言うもんじゃないですよ。


…連絡先？まぁ、それくらいならいいですけど…


(スマホの連絡先を交換)


えっと、これで交換できましたかね…？


あぁ、はい…こっちは大丈夫です。お姉さんの名前、ちゃんとあります…


いえ…こちらこそ、よろしくお願いします。困った時はお互い様ってことで…

・台本（ゆるボイ！）
【初対面/年下】痴漢から助けてくれた男の子のギャップが好き
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎