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嫉妬深い幼馴染はあなたともっと距離を縮めたいようです
written by ぐーすか
  • 嫉妬
  • 告白
  • 甘々
  • 純愛
  • 幼なじみ
  • ツンデレ
  • 学生
公開日2025年03月11日 19:00 更新日2025年03月11日 15:51
文字数
1991文字(約 6分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
高校生
場所
帰路〜家
あらすじ
高校の後輩に告白されたあなたは、返事を後回しにして幼馴染と帰路につくことに。それを彼女に話すと、何やら様子がおかしくなって…。
本編
…あー、やっときたわねー?

もー遅すぎ。こっちは30分も待ったんだからね。はい、帰りジュース奢りで。

「仕方ないじゃん」って…、はいはい。言い訳はいいから。遅刻は遅刻ですからねー。

さ、早く帰ろ?もうすぐ五時だよ?

うん、じゃあ行こっか。


(歩き出す。幼馴染ちゃんが一人でトークを回してる)


…でさー、今日ウチの担任がね? って…。

ねえ、さっきから話聞いてる?…はい嘘、絶対聞いてない。

誰かさんは話聞いてない時、大体目元をずーっと触ってるからねー。

わかりやすいんだぞ?そして、話を聞いてない理由はいつもおんなじ…。

何か悩み事がある時だけ。

…あったりまえじゃない。何年一緒にいると思ってるの?それくらいわかるわよ。

あ、も・し・か・し・てー?恋愛関係とかーー笑?

いや、無いかー。だって、あんたのことだし?そんな訳…


えっ…告白…された? 今日…? 今さっき…?

だ、誰!? どこの女!? 後輩?先輩?どれとも同級?同じクラスなの?ねえ!

…あ、ごめん。急に聞きすぎたよね?

…で?返事は? …もしかしてOKしたの?

「考えさせてほしい」って言ったんだ。…ふーん。

(呟くように)なんでこいつが…。それになんで断らないのよ…、もしかしてOKするかもってことなの?

え?いや、なんでもない。

そうなんだ。にしてもあんたが告白されるなんてね。明日は雪が降るね~。

ほんと、珍しいよね…。


(しばらくの静寂)


…ねえ、今から久々に私の家来ない?

いや…その…、ちょっとゆっくり話したいなって…。

いいのいいの!今日は多分お父さんもお母さんもいないけど、幼馴染のあんただったら大歓迎だよ。

ね、いいでしょ? お願い!

…いいの? やった! じゃあほら、行こ!


(幼馴染ちゃんの部屋に入る)


はい、いらっしゃーい。…昔とあんまり変わってないでしょ、私の部屋。

どう?久々の私の部屋は?

「いい匂いがする」? あんまりそういうこと言わない方がいいよ笑?

(呟くように)ま、まあ私にだったらいいけど…。

…いや、なんでもないよ。

にしても懐かしいね。こうやってあんたが私の部屋に来るの。

昔は、お互いの部屋を行き来してたっけ。

中学に上がってからだよね。お互い、部活やら勉強やらで忙しくてさ。

あんまり会えなくなって、どんどん疎遠になっていって…。

でも、また高校でこうやって一緒に帰ったり、遊んだりできてるんだもの。

私、とっても嬉しい。




…ねえ、私たちが仲良くなったきっかけ覚えてる?

…別に。ただ覚えてるかなって。

そうそう。公園で泣いてた私を、あんたが家まで送ってくれたんだよね。

懐かしいねー。あの時は私が引っ越してきたばっかで、家の場所わからなくてさ。それで2人で街を歩き回ってさ…。

結局、自分の家の隣がお互いの家の隣だったなんて…、笑っちゃったよね。

でも、あの時からあんたは何にも変わってないよ。優しくて、ちょっと優柔不断で。

(手を握る)

…何びっくりしてんの?…そうだよ。手、握ってる。あの時とおんなじ。

そう、いっつも思い出してるの。あの時のこと。ずっとあの時から、またこうしてくれないかなって。


…そうだよ、好きだよ。あんたのこと。助けてくれたあの時から。

まあ、あんた鈍感だから。ずっと気づいてくれなかったけど。

だから、だからね。今日、あんたが告白されたっていうから…、焦っちゃた。

私以外にも、あんたのことを好きな人がいるんだって思って。

それにあんたは、その人の告白断ってないんでしょ?

だから、今日伝えてしまおうと思って。

…ねえ、私じゃだめかな? まだ足らない? こんなにずっと一緒にいて、こんなにもあんたのことを想ってる。

ちょっと嫉妬深いかもしれないけど、それだけあんたのことが好きだから!

…だから、他の子のことなんて見ないでほしい。私を選んでほしいの…。


…え、好き? 私のこと?

うそ…、「告白の返事を考えたのは、私のことが好きだったから」?

…このバカ!!!

私のことが好きなら、そこはキッパリと断るべきでしょ!?

「私があんたのこと好きかわからなかったから」?

「お互い疎遠だったから、他に好きな人ができたんじゃないかって思った」?

…もーーー!!! そんな訳ないじゃん!

私は、あんたのことだけをこの十数年間思い続けたのよ?なのに…。

…やめよ。ここは、お互いに負い目があるってことで。全部は責めないであげる。

でも、9.9割はあんたが悪い! 異論は認めない!

はぁ?あんたのせいで私がどれだけ不安になったと思ってるの!

だから…、ちゃんと責任とって。

…ん。 …ん!!

何じゃなくて、ちゃんと抱きしめてよ!今まで不安にさせた分、ちゃんと安心させなさい!

(抱きしめる)

…ん、よろしい。 …まだ離しちゃだめ。まだ足りない。

うん、私も好き。大好き。

だから、もう離さないで。他の子の告白も断って。私のこと、ちゃんと愛して?

嬉しい。ずーっとこうなりたかった。私も、あんたが私のこと好きだったらな、って思ってたから。

だから、ありがとう。気持ち教えてくれて。

これからよろしくね?私の彼氏さん。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
嫉妬深い幼馴染はあなたともっと距離を縮めたいようです
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ぐーすか
ライター情報
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