ヤンデレな弟に黙ってこっそりホストクラブに行っていたのがバレるお話。その日、指名したホストの名刺を彼の目の前で落としてしまったのが、悲劇の始まりで…？

おかえり、ねーちゃん。遅かったじゃん。またパチンコ行ってたの？


あっそ…珍しいじゃん。いつもならパチンコ店寄って、仕事のストレス発散させるのに。


…タバコ？あるけど、ベランダで吸えよ？家ン中、タバコ臭いと友達呼べねーし。


あ、おい…ねーちゃん、なんか落とした、ぞ…？


(ホストの名刺を拾い上げる)


……なぁ、ねーちゃん。まさかとは思うけど、これ…


…へー？俺の目を盗んで男遊び、してたんだ？ギャンブルにハマったと思ったら、今度は男遊び？めっちゃ金使い荒いじゃん…


いや、金使い荒いのは、百歩譲って許すとして…なんでホストクラブなんか行くわけ？誰に誘われた？友達？


そっか～…ねーちゃんを悪い沼に叩き込んだのはそいつかぁ。今度、ぜってー潰す。


で？今はどれくらいの頻度でホスト行ってんの？


まぁ、今月俺から借りた金が二十万越えた時点でお察しだけどな…


おいおい…逆ギレかよ。人から金借りといて、ずいぶんな態度だなぁっ…！


(腹に膝蹴り)


あーあ…俺の膝がねーちゃんのか弱い腹に…可哀想、でもねえけど。


…そんなに痛かった？たくさん咳き込んでさぁ…なぁ？


(髪の毛を掴み上げる)


最近、妙に色気づいてきたと思ったんだよ…髪もこんなに伸ばしてさぁ…


そのホスト、ねーちゃんの容姿に言及したろ？「俺、君の髪伸ばした姿も見てみたいなぁ」とかさ…


ははっ…わかりやす。ねーちゃん、ホント嘘つくの下手だよな。そんなんでよく、男に貢ごうと思ったな。


(髪を乱暴に放す)


なぁ…忘れたわけじゃねえよな？ねーちゃんは俺のモノ…他の誰にも渡さないって。


俺とねーちゃんは相思相愛なんだから…「あたし、アンタがいなきゃ生きていけない」って、そう言ったよな？


安月給のねーちゃんを経済的に支えてんのは、この俺。俺がネットビジネスで億単位稼いでるから、日頃から贅沢できんの。そこんとこ、ちゃんと分かってる？


……わかってねぇなぁ、その顔は。やっぱ調教が足りなかったか？いや、単純にやり方が甘かったか。こうなったら…


(棚を漁り、睡眠薬を取り出す)


…あった。おい、ねーちゃん。これ、今すぐ飲め。今すぐ、な？


あ？見りゃわかんだろ。睡眠薬だよ。


死なねえよ、バカ。このくらいの量で死んでたまるかっての。金はいくらでも溶かすのに、睡眠薬は溶かせねえってか？ざけんなよ、クソ。


どうしても飲まねえなら、殴って気絶させるけど？ねーちゃん的にはどっちがいいの？


おっけ。じゃあ、飲め……いや、ちょっと待った。やっぱ俺が飲ます。


(睡眠薬を口に含み、姉に口移し)


フゥ…ちゃんと飲み込めた？あとで吐き出したりすんなよ？


あ？別にいいだろ、口移しくらい。初めてってわけじゃねえんだから。


それより、ほら…さっさと寝室行って布団被れよ。あとで俺も行くから。


……悪い？俺が寝込みを襲うの…それとも、起きてるときにシてほしい？


(ため息)


あのさぁ…これでも俺、かなり譲歩してやってんだけど？


起きてるときにされるのが怖いから、せめて寝てるときにって頼んだのはねーちゃんじゃん。それすら、ダメだっての？実質、養ってもらってる分際で、どんだけわがままなの？


もういいって…さっさと寝ろよ。寝てる間に、身体にわからせてやっから。


ん、おやすみ…今日は気持ちいい夢、見れるといいな？

・台本（ゆるボイ！）
【嫉妬/独占欲】ビジネスで億を稼いでるヤンデレなDV弟には逆らえない
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎