吸血鬼の男にダイエットのために吸血されに行った貴女。渋る彼を説得し、今日も吸血してもらうことになったのだが、彼にとって貴女の血は、ある重大な欠陥があって…？

※1 吸血鬼くん…ダウナー系イケメン。ちょっとやさぐれ感あるけど、割と優しい。でも酔っ払ったら、俺様系に豹変する。

※2 女さん…別にデブではない。ちょっとふくよかなだけ。実はダイエット効果だけじゃなくて、普通に吸血されるのがクセになってる。ちなみに、吸血には美容効果もあるので、毎回吸血されてる彼女の肌はツヤツヤ。友達に羨ましがられてる。

(家のドアをノックされる)


はーい……って、アンタか。なんか用？


あ〜…また吸血されに来たの？アンタもモノ好きだねぇ…どーせ、ダイエット目的なんだろうけどさ。


「ギクっ」じゃねえんだよ。アンタ、人を…じゃなくて、吸血鬼をダイエット食品かなんかと勘違いしてない？


そりゃあ、一時的には痩せるけどさぁ…結局あるだろ？リバウンド…


…だろーな。血ごとエネルギー吸い取られてんだから、その分を身体が補填しようとしてんだよな。まぁ考えてみりゃ、当たり前。


…たしかに俺にもメリットはあるけど。人の血、最高に美味いし。けど、アンタのはなぁ…


いや、不味いってわけじゃないんだけど…アンタの血、アルコール度数クソ高ぇんだよな。少し飲んだだけで、すぐ酔っ払っちまう。


…あぁ？アンタ、酔っ払った俺がどうなるか、分かって言ってんの？


あー、そう…襲われることも込みで、か…それもダイエットのため？


ふーん…なんかそれはそれで、気に入らねえな。まるで俺には男としての魅力がないみてえな言い草だ。


(壁ドン)


ったく…あんま本気出させんじゃねぇよ。力加減ミスって壊しちまうぞ？アンタのこと…


あぁ？壁ドンの何が恥ずかしいんだよ…魔族の男なら普通に誰でもやるだろ？


へー…人間の男はそんなやらない？まぁ、どうでもいいけど。


とりあえず付き合うわ…アンタのダイエットに。


で？どこを吸えばいいんだっけ？ここ？それともここ？


変なきょどり方すんじゃねぇよ、気持ち悪りぃ…


いや、アンタのことは嫌いじゃない。むしろ好きな方。


だって…ふくよかな方が血、たくさん吸えるだろ？こんなふうに…


(吸血)


…ッ/// あ〜、ヤバ/// やっぱ、こうなるか/// 頭ん中、クラクラする///


そうだな…例えて言うなら、スピリタスの原液がぶ飲みしたみてぇな気分///


そんくらい酔っ払ってんだよ…察しろ、バカ///


おら…！こっち来い…！もう辛抱ならねえからよ…！


(寝室に彼女を連れて行き、ベッドに放り込む)


ハァ…/// ホント、バカな女/// こんな野獣んとこに好き好んで足を運ぶから、こうなる///


へへ…バーカ/// 好きに決まってんだろ？どうでもいい女を寝室に連れ込んで、押し倒しゃしねえよ…


せっかくだし、アンタにも俺のことを好きになってもらおうか？イヤとは言わせねぇ…///


(唇を奪う)


ホント、ふざけやがって/// 俺をダイエットのための道具にしやがってよ…みっちりわからせてやらねぇと///


何がって…決まってんだろ？俺がアンタを愛してるってことをだよ…///


(キス責め)


もう、我慢なんかしてやらねぇ…///


アンタの恥ずかしいとこ、隅から隅まで堪能してやるから…覚悟しろよな？///

・台本（ゆるボイ！）
【わからせ/人外】やさぐれ系吸血男子はふくよかな女性が好みのようです
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎